講義内容詳細:臨床保育学B

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 臨床保育学B
英文科目名/Course Title (English) Clinical Education of Early Childhood B
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 高櫻 綾子
英文氏名/Instructor (English) TAKAZAKURA Ayako

講義概要/Course description
臨床保育学は、幼児理解と幼児教育の実践に関わる幅広い領域を含んでいます。自分について十分に理解できなければ、他者(幼児・保護者・地域の方々・同僚)を理解し支援する専門家にはなれない、という考えのもと、本講義は、①自己理解、②他者理解、これらふたつを合わせた③専門家としての学び、という三つの観点から構成されています。これら三つの観点に関連する様々な事柄について当事者性をもって学ぶことによって、幼稚園教諭に必要な資質を身につけることを目指します。臨床保育学Bでは、臨床保育学Aで学んだ基礎的な理論に基づき、幼児と周囲の人々・環境の具体例から実践的な学びを展開します。講義では、関連する資料の配布や視聴覚教材の掲示を行い、受講者がそれらに対して自らの考えをまとめたり、グループで話し合ったりする機会を設けますので、積極的に取り組むことを求めます。
達成目標/Course objectives
①幼児理解に関する基本的知識(諸理論と幼児の具体的な姿)を学ぶ。
②幼児と彼らを取り巻く社会に関する幅広い見識、幼児の実態観察と記録の方法、保護者理解とその対応、同僚性の構築など、幼稚園教諭に必要な資質を身につける。
③保育実践のなかで出会う様々な出来事や問題についての基本的理解を深める。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
講義概要にも記したように「臨床保育学A」で学んだ内容に基づき授業を展開することから、今年度の「臨床保育学A」を受講済であることが望ましい。「臨床保育学A」で使用したテキストや授業資料については参考書・参考資料として活用できるように準備しておくこと。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション:幼児理解と自己理解の意義  オンライン授業(オンデマンド型)での実施
事前学習/Preparation シラバスを確認する
事後学習/Reviewing 次回以降の課題を理解する
2
授業計画/Class 自分について学ぶ①「自尊感情が低い」とはどういうことか
事前学習/Preparation 自尊感情についての考えをまとめる
事後学習/Reviewing 授業のまとめ
3
授業計画/Class 自分について学ぶ②他者を「理解する」ことの難しさ
事前学習/Preparation 前回の授業の振り返り
事後学習/Reviewing 授業のまとめ
4
授業計画/Class 自分について学ぶ③自分の「心の穴」を把握する
事前学習/Preparation 前回の授業の振り返り
事後学習/Reviewing 授業のまとめ
5
授業計画/Class 自分について学ぶ④適切な「自己評価」をする
事前学習/Preparation 前回の授業の振り返り
事後学習/Reviewing 授業のまとめ
6
授業計画/Class 子どもについて学ぶ①孤立する家族(単親家庭・貧困)
事前学習/Preparation 家族を取り巻く様々な問題について調べる
事後学習/Reviewing 授業の振り返りとまとめ
7
授業計画/Class 子どもについて学ぶ②気になる子ども
事前学習/Preparation 「気になる子ども」というワードから想像する内容を考えてまとめる
事後学習/Reviewing 授業の振り返りとまとめ
8
授業計画/Class 子どもについて学ぶ③児童虐待
事前学習/Preparation 児童虐待について調べてまとめる
事後学習/Reviewing 授業の振り返りとまとめ
9
授業計画/Class 子どもについて学ぶ④幼児期の葛藤
事前学習/Preparation 前回の授業の振り返り
事後学習/Reviewing 授業のまとめ
10
授業計画/Class 子どもについて学ぶ⑤幼児の思いをくみ取る
事前学習/Preparation 前回の授業の振り返り
事後学習/Reviewing 授業のまとめ
11
授業計画/Class 専門家になる①保護者理解
事前学習/Preparation 保護者が抱える問題について調べてまとめる
事後学習/Reviewing 授業の振り返りとまとめ
12
授業計画/Class 専門家になる②保護者対応の理論と実際(カウンセリングの基本)
事前学習/Preparation 前回の授業の振り返り
事後学習/Reviewing 授業のまとめ
13
授業計画/Class 専門家になる③観察記録の理論と手法
事前学習/Preparation 参考書3章「発達をとらえる方法」を読むなど、幼児理解の方法について調べる
事後学習/Reviewing 授業の振り返りとまとめ
14
授業計画/Class 専門家になる④観察実践
事前学習/Preparation 観察を行い、記録としてまとめる
事後学習/Reviewing 観察記録をまとめなおす
15
授業計画/Class 臨床保育学Bのまとめ
事前学習/Preparation これまでの授業の振り返り
事後学習/Reviewing 授業全体のまとめ
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes授業内容・状況等に応じてオンライン授業(リアルタイム・オンデマンド)も行います。オンライン授業日とリアルタイム/オンデマンドについては、CoursePowerや授業内等で指示します。CoursePowerとWebexを使用できるようにしてください。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 100% 授業内に実施する小レポート・小テスト
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
 
1 幼稚園教育要領(平成29年3月告示 文部科学省)
2 幼保連携型認定こども園教育・保育要領(平成29年3月告示 内閣府・文部科学省・厚生労働省)
3 高櫻綾子・請川滋大(編著) 子どもの育ちを支える発達心理学 朝倉書店 2013