講義内容詳細:心理学原書講読B

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 心理学原書講読B
英文科目名/Course Title (English) Text Reading in Psychology B
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 小林 由紀
英文氏名/Instructor (English) KOBAYASHI Yuki

講義概要/Course description
 英文テキストは、受講者の興味に応じて短めの原著論文を選択する。例年はPsychological Science誌に掲載されているなるべく論文を使用している。昨年は全体で2ページから8ページ程度の論文を中心にして演習を行った。各受講生には毎回あらかじめ論文に対する予習をしてきてもらい、講義中に論文の解説を行う。予習については,講師があらかじめ,論文のチェックポイントを指定し,そのチェックポイントを中心に内容をまとめていく形式をとる。
 英語論文を読む際に必要な速読(&多読)と精読を必要に応じて使い分ける技術の習得に重点を置く。論文の論理展開を十分に理解できるようにする。
達成目標/Course objectives
テーマ 「心理学の原書論文を読みこなす」
 本授業では、英文テキストを用いて基本的な心理学用語、統計的記述、論文特有の表現など、心理学に関する英語の基礎知識を獲得し、英語で書かれた実験論文を読む力を養う。また論文の論理展開を的確に理解できるようにする。
 最近の論文は調査や実験方法が複雑化し,それに伴い,データの分析も複雑なものになっている。今年度は最新の論文を精読することを通して,「今の心理学では何が求められているのか」を理解することを目指す。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
実験演習,心理学統計の科目を履修していないと講義の内容が理解できない可能性があります。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 第1回 オリエンテーション
講義内容や評価方法についての説明を行います。この回はオンデマンド方式で行う予定です。
2
授業計画/Class 第2回 論文の読み方の解説,論文1(ショートリポート)の導入,次回範囲(タイトル,アブストラクト,キーワードの訳)の予習の提示と簡単な解説。
3
授業計画/Class 第3回 論文1(ショートリポート)講読:先週指定した予習範囲(タイトル,アブストラクト,キーワードの訳)の解説。次回までの予習範囲(「目的」部分の要約)の指定と簡単な解説。
4
授業計画/Class 第4回 論文1(ショートリポート)講読: 先週指定した予習範囲(「目的」部分の要約)の解説。次回の予習範囲(「実験方法」部分の要約)の指定と簡単な解説。
5
授業計画/Class 第5回 論文1(ショートリポート)講読: 先週指定した予習範囲(「実験方法」部分の要約)の解説。次回の予習範囲(「結果」部分の要約)の指定と簡単な解説。
6
授業計画/Class 第6回 論文1(ショートリポート)講読: 先週指定した予習範囲(「結果」部分の要約)の解説。次回の予習範囲(「考察」部分の要約)の指定と簡単な解説。
7
授業計画/Class 第7回 論文1講読:先週指定した予習範囲(「考察」部分の要約)の解説。次回の論文2(内容は未定だが,多変量解析を用いた論文を予定)講読の予習範囲(タイトル,アブストラクト,キーワード)の指定と簡単な解説。
8
授業計画/Class 第8回 論文2講読:先週指定した予習範囲(タイトル,アブストラクト,キーワード)の解説。次回の予習範囲(「目的」部分の要約)の指定と簡単な解説。
9
授業計画/Class 第9回 論文2講読:先週指定した予習範囲(「目的」部分の要約)の解説。次回の予習範囲(「実験方法」前半部分の要約)の指定と簡単な解説。
10
授業計画/Class 第10回 論文2講読:先週指定した予習範囲(「実験方法」前半部分の要約)の解説。次回の予習範囲(「実験方法」後半部分の要約)の指定と簡単な解説。
11
授業計画/Class 第11回 期末レポートの課題の説明と簡単な解説。
12
授業計画/Class 第12回 論文2講読: 2週前に指定した予習範囲(「実験方法」後半部分の要約)の解説。次回の予習範囲(「結果」前半部分の要約)の指定と簡単な解説。
13
授業計画/Class 第13回 論文2講読: 先週指定した予習範囲(「結果」前半部分の要約)の解説。次回の予習範囲(「結果」後半部分の要約)の指定と簡単な解説。
14
授業計画/Class 第14回 論文2講読: 先週指定した予習範囲(「結果」後半部分の要約)の解説。次回の予習範囲(「考察」部分の要約)の指定と簡単な解説。
15
授業計画/Class 第15回 論文2講読: 先週指定した予習範囲(「考察」部分の要約)の解説。期末レポート提出。
大学院を目指す人向けに今後の学習のガイド。
 
事前学習/Preparation 毎回,予習範囲を指定した課題を課すので,講義前にその課題を行う。
事後学習/Reviewing 講義の解説に基づいて,事前に行った課題の見直しを行う。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes講義は基本的に対面形式で行う予定である(第1回のみオンデマンド方式)。ただし,コロナウィルスの感染状況によって,zoomにて講義を行うこともある。
毎回の論文の概要については,資料として必ずCoursePower経由でファイルで講義前に配布する。対面で説明を行い,その時に質問も受け付ける予定であるが,メールやCoursePowerの掲示板で質問することも可能である。毎回の課題ファイルの配布と提出は,CoursePower経由で行う。課題のWordファイルには毎回の「チェックポイント」が指定されているので,論文の指定個所を読んでいきながらまとめていく。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 70% 毎回の課題の提出状況に基づいて平常点を評価する。毎回の課題はできるだけ提出すること。
2 レポート Report 30% 6〜8ページ程度の論文を1つ指定するので,それをまとめる。
教科書/Textbooks
 コメント
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1 使用する論文は受講生の興味に合わせて選択する。授業時にCoursePower経由で,PDFファイルで配付する。
参考書/Reference books
 タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
コメント
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1 現代心理学辞典 有斐閣 2021 電子版もあります。7000円くらいするので少しお高めですが,公認心理師志望者は必携です。
メッセージ/Message
 英文テキストを読むことは億劫でしょうが、最初からすらすらと読める人はいません。「慣れ」が肝心です。慣れるためにはある程度以上の英語論文を読む必要があります。毎回の予習やレポート課題は非常に多いです。英語論文を今まで殆ど読んだことがないがこれから読めるようになりたい人、大学院進学のために英語論文を読む必要がある人は歓迎します。
その他/Others
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