講義概要/Course description
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心理学の基本的な研究方法のうち、特に実験を中心に、実習を行いながら学びます。基本的には1週または2週で1種目、計7種目を体験します。各種目の中で、実験の計画立案とデータ取得の方法、統計に関する基礎的な知識について実践的に学習します。そして、「問題」「目的」「方法」「結果」「考察」からなる研究レポートを作成して、一週間後に提出してもらいます(授業期間中に7本のレポート提出を課す予定)。なお、レポートの完成度によっては書き直し・再提出が求められることもあります。各種目の説明の中で、この授業では実習をしきれない関連する測定機器の紹介も行います。
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達成目標/Course objectives
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この授業では、7種目ほどの実習を通して、実験的手法により、人間の行動や内的状態を測定し、得られた結果(データ)からどのように結論を導き出すのか、そのプロセスを学習します。心理学の代表的な実験例を追試することによって、実験の計画立案に必要な知識を身につけるとともに、その測定手法を学び、統計に関する基礎的な知識についても実践的に身につけます。そしてそれをいかにして論文の形にまとめるのかを学び、3年次以降の心理学研究に必要な基礎知識や技法および態度を身につけることを目的とします。
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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日常的にPCでのデータ処理を行うので、情報スキルⅠは1年次で確実に単位取得しておいて下さい。
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
オリエンテーション(オンデマンドで実施) |
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4
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授業計画/Class |
レポート作成方法の確認 その1 |
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6
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授業計画/Class |
レポート作成方法の確認 その2 |
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事前学習/Preparation |
事前に配布された資料および参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。 |
事後学習/Reviewing |
授業時の指示に従ってデータ整理を進め、問題についての理解や考察を深める。レポートを執筆する。 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes 本講義は対面授業(ハイブリッド型ブレンド形式:リアルタイム/オンデマンドの両方の可能性あり)で実施します。第1回はオンデマンド型でオリエンテーションを行います。必ず視聴してください。 心理学に関する実験を1週間または2週間で1種目のペースで行い、その結果をまとめ、翌週レポートを提出してもらいます。レポートは、心理学の分野で発表される論文に準じた形式で書くことが求められます。提出されたレポートは当科目の担当スタッフ(教員、TA)が査読して問題点を指摘します。個々のレポートについて基準点(100点満点中60点)に満たない場合には個別に書き直しを指示しますので、再提出をして下さい。毎回の授業では、最初に種目の概要を説明し、その後、学生同士で実験を実施してもらいます。種目担当の教員およびTAの指示にしたがって実験を行い、指定された期限までにデータを提出してください。その後、種目担当者がCoursePower上で受講者のデータを整理したファイルを配布します。指示に従いデータ分析を行って、レポート執筆を進めます。2週にわたる種目では、データの提示と分析は2週目に行います。なお、種目によって、多少進め方が異なる場合がありますが、これについては授業内で説明します。質問は、原則として授業時間内に受け付けます。詳しくは初回の授業で確認してください。 種目によっては、小グループに分かれてローテーションで実施します。グループによって種目の実施順が異なりますので、注意してください。
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活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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1 |
レポート Report
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100%
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授業で指示した実験を行い、その結果に基づいて、学期中7本程度のレポートを提出することを求めます。レポートは1本100点満点で採点し、その平均点が個人成績となります。また、既定の本数(5本)以上のレポ― ト提出が無い場合には自動的に不合格となります。 なお、原則として、各レポートは当該種目の回の実験を実施し、期限内にデータを提出することを受理の条件とします。やむを得ない事情で当該回のデータを提出することができなかった場合には、種目担当者が課す補完課題を行うことを受理の条件とします。
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教科書/Textbooks
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| コメント Comments |
1 |
指定しません。各回用のCoursePower授業用フォルダに教材を提示します。
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参考書/Reference books
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | 価格 Price | コメント Comments | |
1 |
木下是雄
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理科系の作文技術
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中公新書
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1981
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4121006240
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\756
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2 |
吉岡友治
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シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術
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草思社
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2015
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4794221010
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¥1,728
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3 |
松井豊
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改訂新版 心理学論文の書き方ー卒業論文や修士論文を書くために
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河出書房新社
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2010
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4309245226
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¥1,836
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4 |
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他、授業中に紹介する。
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メッセージ/Message
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密を避けるため、種目の概要および分析手順などはあらかじめオンデマンド教材で提示され、事前に視聴してくるよう求められる場合があります。授業時の注意事項をよく聞くとともに、頻繁にCoursePowerのお知らせや表示を確認するようにしてください。また、実験実施時には、教員やTAの指示に従って、換気や消毒、マスク・手袋の着用など、適切な感染対策を実施してください。
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その他/Others
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5種目以上の種目で実験を実施し、期限内にデータを提出した場合のみ、成績評価の対象とします。なお、1週で行う種目では、特に授業教材提示からデータ登録期限までの時間が短いので、注意してください。
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キーワード/Keywords
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心理学
実験
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