講義内容詳細:心理学研究法/心理学研究法(再)

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 心理学研究法/心理学研究法(再)
英文科目名/Course Title (English) Psychological Research Methods
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 繁桝 江里/田中 里実/西村 洋一
英文氏名/Instructor (English) SHIGEMASU Eri/TANAKA Satomi/NISHIMURA Youichi

講義概要/Course description
実証的な思考方法について学んだのち、心理学の基本的な研究方法(量的方法・質的方法)および分析方法について、演習を行いながら学習します。また、研究における倫理や論文の執筆方法についても演習を交えて学びます。
演習はペアまたはグループ単位で行い、その成果をレポートで提出してもらいます(計4回のレポート提出を課す予定)。
達成目標/Course objectives
この授業では、講義と演習を通して、実験法、質問紙調査法、面接法、検査法、観察法、および、量的データと質的データの分析方法(多変量解析やKJ法など)の考え方と手続きを学び、3年次以降の心理学研究に必要な基礎知識や技法を身に着けることを目的とします。
また、実際にデータを実証的に分析することで、その際に生じる問題への対応力を習得します。
さらに、論文の執筆方法を学び、研究における倫理について考えることで、研究を論文化する能力を獲得し、研究する際の研究態度を養うことを目指します。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
日常的にPCでのデータ処理を行うので、情報スキルⅠは1年次で確実に単位取得してお いて下さい。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション【オンデマンド型】
事前学習/Preparation シラバスをよく読み、授業内容と重要事項について確認する。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料をよく読む。
2
授業計画/Class 実証的な思考方法①
事前学習/Preparation 実証的な思考方法について確認する。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料をよく読むとともに、実証的な思考方法について疑問点などを明らかにしておく。
3
授業計画/Class 実証的な思考方法②、文献検索方法
事前学習/Preparation 実証的な思考方法について確認する。また、文献検索の方法について確認する。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料をよく読む。指定された文献検索の課題を提出する。
4
授業計画/Class 量的データの分析
事前学習/Preparation これまで受けた統計の授業の内容を確認しておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料をよく読む。
5
授業計画/Class 研究法の理解:実験法
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、演習の内容を振り返り、理解を深める。
6
授業計画/Class 研究法の理解:質問紙調査法(1)
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、演習の内容を振り返り、理解を深める。授業時の指示に従ってデータ回収を行う。
7
授業計画/Class 研究法の理解:質問紙調査法(2)
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、演習の内容を振り返り、理解を深める。授業内で課されたレポートを執筆する。
8
授業計画/Class 研究法の理解:面接法
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、演習の内容を振り返り、理解を深める。
9
授業計画/Class 質的データの分析:KJ法(1)
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、演習の内容を振り返り、理解を深める。授業時の指示に従ってデータ整理を行う。
10
授業計画/Class 質的データの分析:KJ法(2)
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、演習の内容を振り返り、理解を深める。授業内で課されたレポートを執筆する。
11
授業計画/Class 論文執筆方法
事前学習/Preparation 『研究ハンドブック』などで執筆方法を確認し、第10回までに執筆したレポートを自分で振り返る。
事後学習/Reviewing 振り返りの結果を踏まえて自分のレポートを見直す。
12
授業計画/Class 研究法の理解:検査法
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、演習の内容を振り返り、理解を深める。授業内で課されたレポートを執筆する。
13
授業計画/Class 研究法の理解:観察法
事前学習/Preparation 配布資料・参考資料を読み、当該回で行う種目について、その目的と概要を理解しておく。また、疑問点等あれば明らかにしておく。
事後学習/Reviewing 配布資料・参考資料、および、演習の内容を振り返り、理解を深める。
14
授業計画/Class 研究における倫理
事前学習/Preparation 研究における倫理について確認し、ディスカッションに備える。
事後学習/Reviewing ディスカッションのレポートを完成させる。
15
授業計画/Class その他の研究法、総括(まとめと振り返り)
事前学習/Preparation 学んだ研究法以外にどのような方法があるのか調べる。
学んだ研究法について、疑問点や不明な点等をまとめる。
また、執筆したレポートについて振り返り、作成上の疑問点や今後改善すべき点を整理しておく。
事後学習/Reviewing この授業で扱った研究法を用いた先行研究を調べ、理解する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes本講義は対面授業(ハイブリッド型ブレンド形式:リアルタイム/オンデマンドの両方の可能性があります)で実施します。
オンライン授業実施日はCoursePower、授業等で指示します。

第1回はオンデマンド型でオリエンテーションを行うので必ず視聴してください。

実証的な思考方法、論文執筆方法、研究における倫理については講義やディスカッションにより理解を深めます。心理学に関する研究法や分析方法については演習形式で学びます。レポート課題が課される回は、データやディスカッションの内容を分析・考察し、翌週または指定された日時までにレポートを提出してもらいます。
レポートは、心理学の分野で発表される論文に準じた形式で書くことが求められます。
提出されたレポートは当科目の担当スタッフ(教員、助教、TA)が査読して問題点を指摘します。

【第5回~第13回の順番は変更になる可能性があります】
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 100% 授業中に⾏う質問紙調査、⾯接、観察、検査や、量的および質的データの分析(多変量解析やKJ法)、ディスカッション等を体験し、それらに基づいてレポートを提出することが必須条件です。レポートは1本100点満点で採点され、その平均点が個人成績となります(未提出分は0点として計算します)。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
授業内で全体に対する講評を行う。
教科書/Textbooks
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1 指定しません。毎週、資料を配布します。
参考書/Reference books
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1 その都度授業内で紹介します。
メッセージ/Message
密を避けるため、種⽬の概要および分析⼿順などはあらかじめオンデマンド教材で提⽰され、事前に視聴してくるよう求められる場合があります。授業時の注意事項をよく聞くとともに、頻繁にCoursePowerのお知らせや表⽰を確認するようにしてください。
また、検査などの演習、および、ディスカッションを対面で実施する場合には、教員やTAの指⽰に従って、換気や消毒、マスク・⼿袋の着⽤など、適切な感染対策を実施してください。
さらに、3・4年⽣や⼤学院⽣の研究に協⼒することで、様々な研究⼿法を経験することを推奨します。
その他/Others
出席回が3分の2に満たない場合、および、レポートの提出が3本に満たない場合には自動的に不合格となります。
キーワード/Keywords
心理学研究法