講義概要/Course description
|
*コロナウイルスの感染状況によって、一部オンライン(リアルタイム)での授業形態をとることがあることを了承の上、受講してください* 臨床心理学の研究,特に事例研究について学ぶ。具体的には,本邦の臨床心理学関連の論文の中から,受講生が選択した論文を受講生自らがプレゼンテーションを行い,その後担当教員,他の受講生とディスカッションをし,現在の臨床心理学関連の研究についての理解を深める。選択する論文は基本的には事例研究論文とし,臨床心理学の実践が,どのような形をへて論文となっていくかを学ぶとともに、実際の心理支援がどのような流れで行われているのかについての知識を得る機会とも考えている。なお,受講生が興味を持てば,海外の古典的な症例の研究論文についてもプレゼンテーション,ディスカッションをしていく。
|
達成目標/Course objectives
|
臨床心理学の現在の研究動向について学ぶとともに,研究論文を批判的に読み,その研究を自らが論じた場合には,どのような展開となるのか,どのような研究視点がありえるのかなど,臨床心理学の研究者の視点を養うことを目標とする。また論文を講読を通して、心理支援の実際場面への思いを展開させることや、そこでの支援において何が重要となってくるのかについて理解できるようになることも目標としている。
|
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
|
ある程度の臨床心理学の知識を前提として講義を行います。学科が開講している臨床心理学関係の授業を一度は受講していることが理解の幅を広げるかと思います。
|
授業計画/Lecture plan
|
1
|
授業計画/Class |
オリエンテーション 【オンライン授業(オンデマンド型)】 |
|
2
|
|
3
|
授業計画/Class |
既存論文をどう読んでいくのか:2つの論文の検討
|
|
4
|
授業計画/Class |
既存論文をどう読んでいくのか:精神分析的心理療法における3論文の検討
|
|
5
|
授業計画/Class |
学生によるプレゼンテーション |
|
6
|
授業計画/Class |
学生によるプレゼンテーション |
|
7
|
授業計画/Class |
学生によるプレゼンテーション |
|
8
|
授業計画/Class |
学生によるプレゼンテーション |
|
9
|
授業計画/Class |
学生によるプレゼンテーション |
|
10
|
授業計画/Class |
学生によるプレゼンテーション |
|
11
|
授業計画/Class |
学生によるプレゼンテーション |
|
12
|
授業計画/Class |
学生によるプレゼンテーション |
|
13
|
授業計画/Class |
学生によるプレゼンテーション |
|
14
|
授業計画/Class |
学生によるプレゼンテーション |
|
15
|
|
|
事前学習/Preparation |
事前に指定した論文を読んで参加すること |
事後学習/Reviewing |
講義で扱った論文から、興味関心の広がった臨床心理学の領域について、調べてみてください。 |
|
|
授業方法/Method of instruction
|
区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
|
実施形態/Class Method |
ハイブリッド型ハイフレックス形式 / hybrid high flex
補足事項/Supplementary notes講義前半は講師による「臨床心理学研究」についての概略の説明、指定論文の読み込みとディスカッションを行います。中盤からは参加学生による論文の発表およびディスカッションという形で進行していきます。参加人数にもよりますが、一人2回から3回の発表があります。発表方法は論文のサマリーを作成し、プレゼンテーションを行い、その後疑問点・感想などを担当教員と参加学生皆でディスカッションしていきます。
|
活用される授業方法/Teaching methods used |
|
|
成績評価方法/Evaluation
|
1 |
|
100%
|
平常点(50%),発表点(50%)の合計で評価をする。期末レポートに関しては、授業の展開によって課す場合がある。
|
|
教科書/Textbooks
|
| コメント Comments |
1 |
特になし。研究論文は心理学科合同研,大学図書館にて閲覧可能なものでかまわない。
|
|
参考書/Reference books
|
| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | |
1 |
山本力・鶴田和美編
|
心理臨床家のための「事例研究」の進め方
|
北大路書房
|
|
2 |
津川律子・遠藤裕乃著
|
初心者のための臨床心理学研究実践マニュアル
|
金剛出版
|
|
3 |
下山晴彦編
|
臨床心理学研究の技法
|
福村出版
|
|
|
メッセージ/Message
|
臨床心理学は実践については様々に言及されてきていますが,研究についてはまだまだ発展途上の領域だと考えています。その発展途上の領域について,色々と思うことを話し合っていきたいと思っています。 特に将来、臨床心理士資格・公認心理師資格取得を考えている学生は受講を推奨いたします。 授業は各自の発表原稿を読み上げていくことから始まりますので,事前準備にはある程度の時間と労力がかかると思ってください。また発表回数等,細かい箇所は受講生の人数等によって若干調整いたします。基本的には毎回必ず一回は発言をしてもらいますが、自分の意見や考えを発表する良い機会だと思っていただきたいと思います。また他の学生の意見を聞くことで、視野・視点を広げてもらいたいと思います。実際、授業を進めていくにつれて、受講生の視点は鋭く、深くなっているのを感じています。今年度も皆さんの積極的な参加を期待しております。
|
その他/Others
|
臨床心理士・公認心理師としての地域支援・心理療法・心理査定という実践がどのような形で、研究というまとまりになるのか。講師の実際体験も踏まえて検討していく。
|
キーワード/Keywords
|
臨床心理学
事例研究
臨床心理士
公認心理師
|