講義内容詳細:社会心理学概論

戻る
年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 社会心理学概論
英文科目名/Course Title (English) Introduction to Social Psychology
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 繁桝 江里
英文氏名/Instructor (English) SHIGEMASU Eri

講義概要/Course description
 社会心理学の基礎となるテーマとして、人が「他者や物事を知る」、「他者や物事に反応する」、「自分を知る」という個人に焦点を当てたレベルから、「自分を伝える」、「他者を助ける・攻撃する」という対他者レベルのテーマを扱う。授業の最後には「集団・社会」というテーマを学び、『社会心理学A(社会・集団・家族心理学A/社会心理学Ⅱ)』への橋渡しを行う。
 なお、本授業の内容は社会心理学の基礎であり、領域の全容の理解のためには、『社会心理学A(社会・集団・家族心理学A/社会心理学Ⅱ)』を本授業の後に履修することが望ましい。内容は、「人と関わる」という対人レベル、「集合体に属する」という集団レベル、「文化の中で生きる」という社会レベル、さらに「人から影響を受ける」では対人・集団・社会レベルのテーマを扱い、社会心理学的な問題の解決につながる分野についても紹介する。
 毎回の授業では、講義内容について考察するコメントを提出することで実感を伴った理解を目指し、また、質問に対しては次週の講義でフィードバックをする。さらに、ドラマや映画を社会心理学的に分析したり、相反する心理について受講生の意見を共有することによって理解を深める回を設定している。
達成目標/Course objectives
社会心理学の研究の基本的な知見を体系的に学び、さらにドラマ・映画による学習や受講者の意見共有を通じて現実感を伴った理解を目指す。授業の最終目標は、身の回りの社会的行動を理解するための基礎知識を獲得し、分析能力を身につけることである。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション【オンデマンド型】
事前学習/Preparation 心理学全体における社会心理学の位置づけを考える
事後学習/Reviewing 心理学全体における社会心理学の特徴を考える
2
授業計画/Class 社会心理学とは
事前学習/Preparation 興味のある社会心理学的な現象を考える
事後学習/Reviewing 興味のある社会心理学的な現象がどのテーマと関連するかを考える
3
授業計画/Class 社会心理学の研究法
事前学習/Preparation 興味のある社会心理学的な現象を研究するための方法を考える
事後学習/Reviewing 興味のある社会心理学的な現象を研究するための方法を考える
4
授業計画/Class 人を理解する:対人認知、対人魅力
事前学習/Preparation テーマに関わる現象の具体例を収集する
事後学習/Reviewing 具体例を授業内容に基づいて分析する
5
授業計画/Class 事象を理解する:社会的認知、帰属
事前学習/Preparation テーマに関わる現象の具体例を収集する
事後学習/Reviewing 具体例を授業内容に基づいて分析する
6
授業計画/Class 態度を持つ:態度の要素、態度の変化
事前学習/Preparation テーマに関わる現象の具体例を収集する
事後学習/Reviewing 具体例を授業内容に基づいて分析する
7
授業計画/Class 感情を持つ:感情の種類、感情の影響
事前学習/Preparation テーマに関わる現象の具体例を収集する
事後学習/Reviewing 具体例を授業内容に基づいて分析する
8
授業計画/Class 好意を持つ:友情・愛情と性差
事前学習/Preparation テーマに関わる現象の具体例を収集する
事後学習/Reviewing 具体例を授業内容に基づいて分析する
9
授業計画/Class ワーク①:ドラマや映画の心理を分析する事前学習【オンデマンド型】
事前学習/Preparation 第4~8回を復習する
事後学習/Reviewing ドラマや映画の分析をショートレポートにまとめる
10
授業計画/Class 自分を理解する:自己概念、自尊心
事前学習/Preparation テーマに関わる現象の具体例を収集する
事後学習/Reviewing 具体例を授業内容に基づいて分析する
11
授業計画/Class 自分を伝える:自己開示、自己呈示
事前学習/Preparation テーマに関わる現象の具体例を収集する
事後学習/Reviewing 具体例を授業内容に基づいて分析する
12
授業計画/Class 人を助ける、攻撃する:援助行動、攻撃行動
事前学習/Preparation テーマに関わる現象の具体例を収集する
事後学習/Reviewing 具体例を授業内容に基づいて分析する
13
授業計画/Class ワーク②:受講生の意見から学ぶ【対面orオンデマンド型】
事前学習/Preparation 第10回~第12回の内容を復習しておく
事後学習/Reviewing 受講生の意見を踏まえ、自分の意見をショートレポートにまとめる
14
授業計画/Class 人と生きる:集団・社会における心理(『社会心理学A』への橋渡し)
事前学習/Preparation テーマに関わる現象の具体例を収集する
事後学習/Reviewing 具体例を授業内容に基づいて分析する
15
授業計画/Class 特別テーマ
事前学習/Preparation これまでのテーマを復習する
事後学習/Reviewing レポート執筆の準備をする
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes本講義は対面授業(ハイブリッド型ブレンド形式)で実施します。

第1回は【オンデマンド型】でオリエンテーションを行います。
第2回以降は、社会心理学のテーマごとに学習する講義形式の回は【対面】です。
第9回のワーク①は【オンデマンド型】で、各自が課題に取り組みます。
第13回のワーク②は、新型コロナウィルスの感染状況次第で、【対面】のディスカッションか、【オンデマンド型】でオンラインアンケートを用いた意見共有のいずれかに基づいて、レポートを執筆します。

毎回の出席は、授業時の出席カード、および、授業内で課されるテーマに対するコメントの提出によって確定します。
期末レポートの詳細は授業内で発表します。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 100% 1. 平常点(出席後に提出するコメントの評価):20%
2. ワークレポート(2回):20%
3. 期末レポート:60%
教科書/Textbooks
 コメント
Comments
1 指定なし(毎回レジュメを公開します)
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
コメント
Comments
 
1 下記が主な参考書ですが、授業内でも紹介します。
2 池田謙一・唐沢穣・工藤 恵理子・村本 由紀子 『社会心理学』 補訂版 有斐閣
3 池上知子・遠藤由美(共著) 『グラフィック社会心理学 第2版』 サイエンス社
4 末永俊郎・安藤清志(編) 『現代社会心理学』 東京大学出版会
5 竹村和久(編) 『社会・集団・家族心理学』 遠見書房
メッセージ/Message
※6回以上欠席をした場合は単位を取得できません。
※授業スケジュールや授業方法は、状況の変化によって変更する可能性があります。