講義内容詳細:バイオテクノロジー

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) バイオテクノロジー
英文科目名/Course Title (English) Biotechnology
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 阿部 文快
英文氏名/Instructor (English) ABE Fumiyoshi

講義概要/Course description
バイオテクノロジーとはバイオロジー(生物学)とテクノロジー(技術)の合成語で、生物学の知見をもとにした実社会に役立つ技術を意味する。本講義では、微生物の産業応用、実践的な遺伝子組換え技術、および遺伝子組換え生物の作出、高圧処理による新たな食品加工などの広範な応用について学ぶ。

達成目標/Course objectives
微生物学、遺伝子組換え技術、モデル生物の利用、食品科学、医薬品開発等、産業で用いられている最先端のバイオテクノロジーについて理解する。

履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
生命科学Bを履修していること。また、4年次の卒業研究先として分子遺伝学研究室(阿部文研)を希望する人は、研究のバックボーンとなるので履修して下さい。

授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス:バイオテクノロジーとは? 講義概要の説明
2
授業計画/Class 微生物研究の歴史:微生物の発見と偉人たちの業績について解説する。
3
授業計画/Class 微生物の分類:種の系統関係がどのようにして解析されるのかについて解説する。
4
授業計画/Class 微生物が及ぼす人類への影響:微生物の細胞構造、感染症、抗生物質の開発、および発酵生産について解説する。
5
授業計画/Class 遺伝子組換え技術 (I) 遺伝子工学の幕開けと発展の歴史について解説する。
6
授業計画/Class 遺伝子組換え技術 (II) 核酸抽出法、制限酵素処理、プラスミド構築について解説する。
7
授業計画/Class 遺伝子組換え技術 (III) 大腸菌や酵母の形質転換と選択の原理、遺伝子クローニングについて解説する。
8
授業計画/Class 遺伝子組換え生物 (I) 生物多様性条約に基づく遺伝子組換え生物の取り扱いについて解説する。
9
授業計画/Class 遺伝子組換え生物 (II) 遺伝子組換え作物の安全性について解説する。
10
授業計画/Class 遺伝子組換え生物 (III) 除草剤耐性や害虫抵抗性を持つ遺伝子組換え作物について解説する。
11
授業計画/Class ゲノム編集技術 (I):ゲノム編集技術の原理について解説する。
12
授業計画/Class ゲノム編集技術 (II):ゲノム編集技術の応用について解説する。
13
授業計画/Class 深海生物の多様性:深海に棲息する生物の生態と多様性について解説する。

14
授業計画/Class 産業用酵素:極限環境からの有用酵素生産微生物の分離と利用について解説する。
15
授業計画/Class 高圧処理食品:タンパク質の高圧変性、微生物の高圧殺菌、食品加工への高圧利用について解説する。
 
事前学習/Preparation 講義内容について、書籍やインターネット上の情報を調べておく。
事後学習/Reviewing ノードや配布資料を読んで復習する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes対面授業を予定しています。

活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 100% 定期試験で80%、講義内ディスカッションにおける発言回数に応じ20%まで加点する。

メッセージ/Message
4年生の卒業研究先として分子遺伝学研究室を希望する人は、研究の基礎となるので履修して下さい。