講義内容詳細:情報化社会と法

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 情報化社会と法
英文科目名/Course Title (English) Information-oriented Society and Law
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 竹田 由美子
英文氏名/Instructor (English) TAKEDA Yumiko

講義概要/Course description
情報化社会における法システム構造の調べ方とそのリスクをケーススタディから習得することを目的とする。
達成目標/Course objectives
情報、通信、コンテンツ、技術情報、個人情報、その他情報に係る特別法の構造を知る。さらに、複合的な構造を持つ知的財産関連法(著作権法、特許法、商標法、不正競争防止法など)における係争事例とリスクマネジメントについて検討する。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 日本国憲法に謳われている日本国民の財産とは
高度情報通信ネットワーク社会形成基本法とは
「オンライン授業(オンデマンド型)での実施」
事前学習/Preparation 法文の文言に少しずつ慣れていく 例:憲法(21条、29条)や民法など

事後学習/Reviewing 法の種類を整理してみること
また、「知行合一」「知徳合一」それぞれ唱えた人は誰か その違いと共通点を整理してみよう
2
授業計画/Class 情報化社会に関わる基本法と周辺法について
デジタル庁は何をするのか
事前学習/Preparation 情報化社会とは何を指すのか
デジタル庁は何をするのか 調べておく
事後学習/Reviewing 日本の法の縦割り構造を確認する
3
授業計画/Class 知的財産法1回目 概論
事前学習/Preparation 知的財産とは知的財産権とは
発明者と特許権者の違いは
著作者と著作権者の違いは

調べておくこと
事後学習/Reviewing 特許取得の手続きと経費について整理してみる
4
授業計画/Class 知的財産法2回目
プログラミングの著作権 特許権 商標権について
事前学習/Preparation 権利の成立と契約
無効な契約とは
裁判事例と判決その後
事後学習/Reviewing 青山学院の持つ商標権について調べてみよう
5
授業計画/Class 通信と放送と情報 その国際性と情報操作
事前学習/Preparation インターネットとは プロバイダとは
特定電気通信役務提供者とは
調べておく事

フェイクニュースとは
ビッグテックと行動余剰収集とは何かを
調べておいて教えてください

事後学習/Reviewing 情報通信の国際性について理解説明できたか整理しておく
6
授業計画/Class インターネット会議システム
事前学習/Preparation 会議システムの仕組みと運営
SNSの仕組みと運営
について調べておく
事後学習/Reviewing システムには構築時の技術理念と運営時の社会的理念があることを理解する
7
授業計画/Class 個人情報について
事前学習/Preparation 医療と個人情報の関係を念頭に置き、
パンデミックとは何か
伝染病に関する法律と大臣権限と自治体知事の権限
コロナ禍で自分が信頼した情報の発信源はどこか、何を感じたか整理しておくこと。

事後学習/Reviewing 個人情報の取り扱いについて 国・地域における違いの原因は何か
8
授業計画/Class 個人情報保護法の国際比較
事前学習/Preparation 個人情報とは何か再確認しておく
GDPRとは何か
プロバイダの責任は何か
事後学習/Reviewing 個人情報を保護するための法と流通させるための法がある事を理解する
9
授業計画/Class 情報のマネジメント
事前学習/Preparation 情報リテラシーとは何か
事後学習/Reviewing 企業・コミュニテイ内での情報共有を考える
10
授業計画/Class 不正競争防止法
ISO 国際標準と情報
事前学習/Preparation 知的財産侵害と不正競争防止法
事後学習/Reviewing 裁判は申し立てた範囲しか取り上げられないことを理解する
11
授業計画/Class 技術情報のケーススタディ
事前学習/Preparation IDF ディジタルフォレンジック 電子証拠保全とは


事後学習/Reviewing 直近の事例を題材に意見交換をしてみる
12
授業計画/Class 法と正義 1回目 法廷で争うということ
事前学習/Preparation 気になった知的財産係争の判例を検索してみる
事後学習/Reviewing 紹介された判例に対する評価を検討する方法を身につける
13
授業計画/Class 法と正義 2回目 裁判の目的
事前学習/Preparation 米国での情報保護係争事例を調べてみること
事後学習/Reviewing 国際的な裁判のリスクを理解する
14
授業計画/Class 講義プレ総括 補足 質疑 自分の課題選定
事前学習/Preparation 自分の情報リテラシーを整理し、弱点と補強方法を検討しておく
事後学習/Reviewing 弱点克服方法をレポートできるようにしておく
15
授業計画/Class 講義総括 プレゼンテーションもしくは授業内試験
事前学習/Preparation 整理した自分への課題をプレゼンテーションできるようにしておく
事後学習/Reviewing 自分の法リテラシーとその課題克服方法を身につけよう
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 60% 課題について理解・整理されているか。課題解決の提案がなされているか。解決の提案ができない場合はその理由をしっかり述べること。
2 試験 Exam 40%
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
コメント
Comments
 
1 菊池純一編著 知財のビジネス法務リスク 白桃書房 2014
2 アマルティア・セン 正義のアイディア 明石書店
3 アマルティア・セン 不平等の経済学
4 近藤 浩 企業が扱う情報管理のすべて
5 中崎 尚 Q&Aで学ぶGDPRのリスクと対応策 商事法務
6 齋藤正彦 針間博彦 杉井章二 松沢病院発!精神病院のCOVID-19感染症対策 新興医学出版社 パンデミック禍で都立の専門病院がどの様に全ての感染者を受け入れる体制を構築し、情報管理をして、クラスターの発生を防ぐことができたのか。担当業務ごとに簡潔に整理してあります。
7 山崎 聡一郎 こども六法 弘文堂
8 ハーヴェイ・セイフター ピーター・エコノミー オルフェウス・プロセス 角川書店 指揮者のいないオーケストラの紹介です。プロフェッショナル集団とは何かを理解する良い事例です。
9 e-GOV 各法令の条文確認用
メッセージ/Message
情報化社会は情報の種類や国の枠組みを超えて急速な変容を遂げつつあることを踏まえ、都度トピックスについて意見交換の時間が取れたらと思っています。
その他/Others
大学における研究開発支援の実務から、知的財産の形成、マネジメント、ベンチャー設立と解散、など開示可能な範囲で事例を紹介する。