講義内容詳細:演習ⅡA

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 演習ⅡA
英文科目名/Course Title (English) Seminar ⅡA
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 福原 直樹
英文氏名/Instructor (English) FUKUHARA Naoki

講義概要/Course description
 演習ⅠA・ⅠBで得た知見をもとに、米のジャーナリスト、デイヴィッド・ハルバースタムの著作「静かなる戦争」(“War in a time of peace: Bush, Clinton, and the generals”)を原著と照らしながら読み、ジャーナリズムへの理解を深めるとともに、時事問題の読み解き方や戦後世界の紛争・戦争に関する知見を養う。同時に、今後の学習・研究や社会生活で必要な社会事象の見方(「モノの見方」)を身につける。
 ゼミは基本的に対面方式で実施する方針で、演習Ⅰ同様、参加者のプレゼンテーションを中心に行います。また教員は本書で描かれる紛争・戦争・事象の多くを現場で新聞記者(全国紙特派員)として取材しており、そこで得た知見・経験も授業で反映していきたいと思います。
達成目標/Course objectives
 1)(国際)ジャーナリズムへの理解を深める。
 2)時事問題の読み解き方を養う。
 3)今後の学習や社会生活で必要な社会事象の見方(「モノの見方」)を養う。 
 4)戦後世界の紛争・戦争に関する知見を養う。
 本書では主に米のクリントン政権当時に勃発した旧ユーゴ紛争(内戦)、ソマリア内戦、ルワンダ内戦などが描かれている。言うまでもなくこれら戦後の紛争・戦争の理解は、現在・今後の世界情勢の分析に不可欠で、これを通じて現代世界を読み解き、その未来を考える力を養います。その際は、演習ⅠA・Bで得た知見が基礎になるほか、ベトナム戦争、イラク戦争、アフガン戦争など戦後に起きた他の紛争理解も重要になります。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
 ①時事問題や現代史に興味を持ち、新聞などマスメディアの記事に日常的に触れる習慣を持っている(または今後持つ)こと。
 ②ゼミで使うデイヴィッド・ハルバースタムの著作「静かなる戦争」(“War in a time of peace: Bush, Clinton, and the generals”)の入手方法については、ゼミ開始前に連絡します。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class イントロダクションⅠ.(基本的に対面授業方式/以下各回、同じ)
 ①教員によるゼミの概要説明/本演習ⅠBで提出したレポートに関する講評。
 ②教員によるハルバースタムの著作やニュージャーナリズムについての説明。
2
授業計画/Class イントロダクションⅡ.
 ①教員によるハルバースタムの課題著書やそこで描かれる紛争などの説明。
 ②次回以降の発表者を順次、決めていく。
3
授業計画/Class プレゼンテーション①
 演習Ⅰ同様、基本的に担当者(毎回1人)は以下の3点を行う(以下、各回同じ)。
 1. 担当部分の要略
 2. 担当部分の分析で感じた疑問/問題点の説明
 3. 2に関する全体のディスカッションの司会・まとめ
4
授業計画/Class プレゼンテーション②
5
授業計画/Class プレゼンテーション③
6
授業計画/Class プレゼンテーション④
7
授業計画/Class プレゼンテーション⑤
8
授業計画/Class プレゼンテーション⑥
9
授業計画/Class プレゼンテーション⑦
10
授業計画/Class プレゼンテーション⑧
11
授業計画/Class プレゼンテーション⑨
12
授業計画/Class プレゼンテーション⑩
13
授業計画/Class プレゼンテーション⑪
14
授業計画/Class プレゼンテーション⑫
15
授業計画/Class これまでの授業の総括、およびそれに基づいた世界情勢・時事問題の分析など。
 
事前学習/Preparation プレゼンテーション開始後は、次回の範囲を再度、精読し、そこに登場するジャーナリズム・現代史の理解で必要な項目を調べる。プレゼン担当者は、パワーポイントを利用したプレゼンテーションの準備を行う(演習Ⅰと同じ方式で進める予定だが、詳しくは授業で説明します)
事後学習/Reviewing 発表者のプレゼン内容や、それに基づくディスカッションで得られた知見・情報を整理する。また、これらをもとに現代世界をとりまく時事問題の理解に努める。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes ゼミは基本的に対面方式で実施する方針で、参加者のプレゼンテーションを中心に進めます。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% ・授業でのプレゼンテーション
・ディスカッションへの参加状況
2 レポート Report 50%  期末レポートの提出
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
・期末レポートは演習ⅡBなどで講評していきます。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
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1 デービッド・ハルバースタム著 ; 小倉慶郎 [ほか] 訳 静かなる戦争 上下 PHP研究所 2003.7 4569627218 1800円+税 入手方法については演習Ⅰ参加者に事前に連絡します。
参考書/Reference books
 コメント
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1 原著“War in a time of peace: Bush, Clinton, and the generals”/ハルバースタムの他の作品(授業で説明します)。
メッセージ/Message
・レポート作成では、文献・資料などの精読・調査などのほか、部外者への取材を行うことも視野に入れます(このような時勢のため取材を行う場合は、Webexの使用を心がけるなど細心の注意を払うこと)
その他/Others
・教員は全国紙で事件記者、海外特派員を各約15年務めましたが、その際、上記の戦争/紛争の一部を現場で取材しており、ゼミはこれらの経験や教訓も参考に進めたいと思います。
・授業の性質上、積極的な出席を求めます。授業日数の3分の2以上の出席がないと成績評価の対象としません。また、各授業では積極的なプレゼンテーションの実施、ディスカッションへの参加が必要となります。
キーワード/Keywords
ジャーナリズム     実務経験     時事問題     現代史