講義内容詳細:地域社会調査論Ⅳ

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 地域社会調査論Ⅳ
英文科目名/Course Title (English) Theory and Method on Local Community Research IV
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 耳塚 寛明
英文氏名/Instructor (English) MIMIZUKA Hiroaki

講義概要/Course description
社会調査データ、とくに地域住民等を対象とした地域社会における調査データの分析で用いる、多変量解析法について、その基本的な考え方と主要な計量モデルを解説する。各計量モデルについて解説を行うほか、§1〜§6については、地域社会を対象とした模擬データを用いて、分析演習を行う。分析演習には統計パッケージを使用する。
この科目は、社会調査士課程の標準カリキュラムにおける「E 多変量解析の方法に関する科目」である。
達成目標/Course objectives
1 社会調査データの分析における、主要な多変量解析の方法に関して、その目的、特徴、留意事項などを理解する。
2 とくに重要性の高い6つの多変量解析の方法(回帰分析、重回帰分析、パス解析、ロジスティック回帰分析、因子分析)については、模擬データを用いた分析を行う。
3 統計パッケージ(SPSS)の基本的な使用方法を学習する。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class §1−1 多変量解析の準備 授業内容と学習方法等に関するガイダンス。統計パッケージの使用方法。初回授業のみオンライン授業(オンデマンド型)で実施する。
2
授業計画/Class §1−2 多変量解析の準備 模擬データについて(調査の概要と変数概要)。模擬データ操作演習(量的変数の要約、散布図の作成)。
3
授業計画/Class §2−1 回帰分析の基礎 共分散、相関係数、偏相関係数等について
4
授業計画/Class §2−2 回帰分析の基礎 模擬データによる単回帰分析演習
5
授業計画/Class §3−1 重回帰分析 重回帰モデル、決定係数、ダミー変数等について。分析例の紹介と批判的検討。
6
授業計画/Class §3−2 重回帰分析 模擬データによる重回帰分析演習
7
授業計画/Class §4−1 パス解析 重回帰分析からパス解析へ。パスダイアグラム、直接効果、間接効果、総効果。分析例。
8
授業計画/Class §4−2 パス解析 模擬データによるパス解析演習。
9
授業計画/Class §5−1 ロジスチック回帰分析 解説、分析例の紹介。
10
授業計画/Class §5−2 ロジスチック回帰分析 模擬データによるロジスチック回帰分析演習。
11
授業計画/Class §6−1 因子分析 解説、分析例の紹介。
12
授業計画/Class §6−2 因子分析 模擬データによる因子分析演習。
13
授業計画/Class §7−1 その他の多変量解析 パネル回帰分析(固定効果モデル、変量効果モデル等)。
14
授業計画/Class §7−2 その他の多変量解析 数量化理論。
15
授業計画/Class §7−3 その他の多変量解析 テキスト型データの多変量解析。
 
事前学習/Preparation ・前回授業の復習。各多変量解析の手法を理解して自ら分析に用いることができるようになること、および統計パッケージ利用の習熟が目的である。そのため、授業の復習、分析の試行、統計パッケージの反復的活用が必須である。
事後学習/Reviewing ・3回に2回程度、課題を出す。主にある手法を実際のデータに適用し、分析を行う課題である。事後学習に取り組んで結果を提出すること。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes対面授業(通常型)。
主要な多変量解析法(§2〜6)については、2回の授業で一つの解析法を扱う。
1回目 多変量解析法の方法、目的、特徴、使用上の制約を理解し、また適用例を読む。
2回目 模擬データを用いて、多変量解析を行い、レポートを作成する。
§7については、適用例を読めるところまでを目指す。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 100% 各多変量解析法の、模擬データを用いたレポートを提出してもらい、総合的に評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
・課題を提示した翌週の授業で、模範解答を示す。
教科書/Textbooks
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1 授業中に指示する
参考書/Reference books
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1 耳塚寛明監修・中西啓喜編著 教育を読み解くデータサイエンス データ収集と分析の論理 ミネルヴァ書房 2021 3,000円 授業中に指示する