講義内容詳細:スポーツ・エンターテイメント・ビジネス

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年度/Academic Year 2023
授業科目名/Course Title (Japanese) スポーツ・エンターテイメント・ビジネス
英文科目名/Course Title (English) Sports Entertainment Business
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 稲積 宏誠/長井 延裕
英文氏名/Instructor (English) INAZUMI Hiroshige/NAGAI Nobuhiro

講義概要/Course description
・地域コミュニティ再生、産業創成、経済活性化など社会課題解決にスポーツや音楽・文化芸術が果たす役割が近年大いに期待されており、この担い手のひとつがエンタテインメント業界です。
・音楽や演劇・舞踊等のパフォーミングアートが中心であったエンタテインメント業界もメディアやテクノロジーの進化等により他のさまざまなコンテンツと連携する取組が広がっており、その代表的なものがスポーツです。今日では単なる競技大会としてのスポーツではない、新たな取組としての「スポーツ・エンタテインメント・ビジネス」に新たな市場を求めて多くの企業が参入しています。
・このようなスポーツ・エンタテインメント・ビジネスの拡大が期待される中で自己実現を図りたいと考える学生は少なくないにも拘らず、職業や求められる人材像の認知度が低いがゆえに事業運営・経営、周辺産業、行政、教育等あらゆる分野で担い手が不足しているのが現状です。
・本講座は価値創造コンテンツとしてのスポーツ、そしてエンタテインメントの価値、スポーツ・エンタテインメント・ビジネスの内容とその将来性を理解するために、第一線で実践するゲスト講師を招き、受講生各自の今後の履修計画及び研究指針を創り、職業選択、キャリアプランに役立てる機会を提供します。
・本講座は一般社団法人コンサートプロモーターズ協会の寄附講座として開講されます。


達成目標/Course objectives
①「スポーツ」「エンタテインメント」の経済的価値と社会的価値の理解
②「スポーツ・エンタテインメント・ビジネス」業界の意義とその内容の理解
③「スポーツ・エンタテインメント・ビジネス」業界で活躍できる人材像と自分自身の今後の大学における学びへの考察

学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class (総論)「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスとは」  【初回のみオンライン(オンデマンド型)で実施】
2
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスについて~地域コミュニティの活性化に貢献するプロモータービジネス~」
3
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像
その1(スポーツ政策/コンテンツ政策の観点から)」
4
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像
その2(事例紹介:日本のプロスポーツ(1))」
5
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像
その3(事例紹介:日本のプロスポーツ(2))」

6
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められるもの~メディア・コンテンツビジネス、知的財産権ビジネスの観点から」「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められるもの~メディアコンテンツ、知的財産権ビジネスの観点から」
7
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められるもの~地域の魅力つくり、ツーリズム、マーケティング~」

8
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像
その4(事例紹介:エンタテインメント×社会貢献)」
9
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像
その5(SDGsへの貢献)」
10
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像
その6(事例紹介:音楽フェスティバル)」

11
授業計画/Class 「エンタテインメントと社会のかかわり~大衆芸能と生活文化」

12
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像
その7(事例紹介:スポーツ×地域社会デザイン)」
13
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像
その8(スポーツ・エンタテインメントにおけるICTの活用)」
14
授業計画/Class 「スポーツ・エンタテインメント・ビジネスに求められる人材像
その9(スタジアム・アリーナ整備と地域経済)」
15
授業計画/Class 総括 (まとめ) スポーツ・エンタテインメント・ビジネスの将来展望(可能であれば、グループ討議形式を中心に)

 
事前学習/Preparation 講義テーマに関する記事・ワード検索、資料購読などにより、事前に基礎的知識を習得し現状課題等につき情報収集をしておくこと。
 
事後学習/Reviewing 講義内容の振り返り
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notesこの授業は対面授業(ハイブリッド型ハイフレックス形式)で行います。
・本科目は、「スポーツ・エンタテインメント・ビジネス」のテーマのもと関連する各分野の実践的専門家諸氏が、特別ゲスト講師としてそれぞれの専門的知見・実践経験から一回または二回の連続講義を行う形で構成されます。
各回講義は特別ゲスト講師による講義60分とその内容に関連する課題の提示、最大30分の質疑応答・ディスカッションを基本にしつつ、それに基づいてリアクションペーパー(ショートレポート)の提出を求めます。

活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 80% 各回のリアクションペーパー(ショートレポート)とファイナルレポートにより評価
2 平常点 In-class Points 20% 講義への貢献・積極性・参加態度

メッセージ/Message
「スポーツ」と「エンタテインメント」に関わる業界は、これまでそれぞれ独自に発展、拡大を遂げてきました。しかし、今日、社会構造変化とともに、よりよい社会創りに向けスポーツと文化・芸能を有効なコンテンツとして捉えた「スポーツ・エンタテインメント」の取り組みが進められ、これをビジネスチャンスと捉え、さまざまな企業が参入しようとしています。こうした中、それを担う人材像を明確にし、その育成は急務ですが、そのような取り組みは進んでいません。そこで、「スポーツ」や「エンタテインメント」に興味がある学生に対して、具体的なビジネスの実態や可能性、今後のキャリアパスを示すことは、学生への貢献のみならずこの分野の発展に大きく寄与するものだといえます。
このような目的の下、本講座は日本のライブ・エンタテインメント事業者団体である「一般社団法人コンサートプロモーターズ協会」による講師派遣型寄付講座により開設されます。同協会に参画する全国の事業者はこれまで、広く日本のライブ・エンタテインメントの健全な発展を目指し、音楽を中心とした文化芸術分野の企画運営にあたってきました。さらに、最近では日本の主要球技トップリーグを連携する「日本トップリーグ連携機構(会長:川淵三郎氏)」とともに「一般社団法人Entertainment Committee for Stadium・Arena(略称ECSA)」を共同設立するなど、今後の有望な取り組みとしてのスポーツ・エンタテインメント・ビジネス、すなわちスポーツとの連携をより強化しようとしています。本講座ではECSAや関係諸団体との連携・協力を得つつ、スポーツとエンタテインメントの各分野においてイノベーションを実践するアーティストやアスリートを含む多様なゲスト講師を迎え、スポーツ・エンタテインメントをビジネスとしてどのように捉え、そこで活躍できる人材像が理解できるよう、さらに受講生各自の今後の履修計画及び研究指針創り、職業選択、キャリアプランに役立てる機会を提供します。


その他/Others
・毎回出席をとります。リアクションペーパー(ショートレポート)の提出によって出席とします。
・クラスの性質上、積極的な参加と出席を希望します。
・欠席が3分の1を超えた学生は成績評価の対象としません。
・講義では毎回設定テーマに関するアーティスト・アスリート等を含む専門家、実務経験者を1名ないし複数名お招きし、スポーツ及びエンタテインメントビジネスの「リアルな」現況、課題、ビジョン等を講義いただきます。
・各回講義のテーマ、ゲスト講師は変更の可能性があります。各回において、次回以降のテーマ、ゲスト講師等をお伝えします。