講義概要/Course description
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私たちが生きていくうえでなぜ歴史は大切なのか。それを学問的に学ぶことにいかなる意味があるのか。本講義では日常生活における歴史実践から経験科学としての歴史学にいたる流れを概観することで、これらの問いに対する答えを受講生とともに探っていきたい。
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達成目標/Course objectives
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受講生が、日々の生活のなかでの歴史実践の大切さを理解し、適切に歴史実践を行うための科学的方法としての歴史学の基礎を身につけることを目指している。
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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夏季休暇中に、自分の関心に従って歴史学の専門書を選び、読んでおくこと。さらに、史学科が刊行している『青山史学』のなかから論文1本を選び、読んでおくこと。
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
対面授業とする。イントロダクション:出来事の総体としての歴史と、出来事に関する語りとしての歴史実践の区別を説明し、そのなかでの歴史学の位置と役割について考える。 |
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2
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授業計画/Class |
日常生活のなかの歴史実践(1): 実践の動機と背景を中心に |
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3
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授業計画/Class |
日常生活のなかの歴史実践(2): 実践の目的を中心に。 |
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4
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授業計画/Class |
日常生活のなかの歴史実践(3): マスメディアとIT技術 |
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5
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授業計画/Class |
歴史のなかの歴史実践:古代編 |
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6
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授業計画/Class |
歴史のなかの歴史実践:中世編 |
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7
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授業計画/Class |
歴史のなかの歴史実践:近世編 |
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8
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授業計画/Class |
歴史のなかの歴史実践:近代編 |
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9
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授業計画/Class |
歴史のなかの歴史実践:現代編 |
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10
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授業計画/Class |
歴史学とはどんな歴史実践なのか |
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11
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授業計画/Class |
歴史学の対象としての時代区分 |
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12
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13
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14
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15
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授業計画/Class |
総括:歴史を書くことと生きること |
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事前学習/Preparation |
コースパワー上で予習用課題に答えておくこと。 |
事後学習/Reviewing |
コースパワー上で復習用課題に答えること。 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
通常型 / regular |
活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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1 |
試験 Exam
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50%
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2 |
平常点 In-class Points
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30%
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毎回、小テストを実施し、それを平常点とする。
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3 |
レポート Report
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20%
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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授業内で前回のレポートに関して講評する形や、コースパワーでフィードバックをおこなう。
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参考書/Reference books
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | |
1 |
遅塚忠躬
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史学概論
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東京大学出版会
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2 |
E.H.カー(近藤和彦訳)
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歴史とは何か
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岩波書店
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2022
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メッセージ/Message
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なるべく平易に説明するが、内容そのものが抽象的であるため、どうしても難しい印象を受けることと思う。でも、1,2回でくじけることなく、必要ならその場で質問したり、積極的に参考文献を読むことなどで、本講義の目標を達成してほしい。
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キーワード/Keywords
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出来事の総体としての歴史
歴史実践
経験科学としての歴史学
歴史学の可能性の条件
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