講義内容詳細:史学概論/史学概論(再)

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年度/Academic Year 2023
授業科目名/Course Title (Japanese) 史学概論/史学概論(再)
英文科目名/Course Title (English) Introduction to Historical Science
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 安村 直己
英文氏名/Instructor (English) YASUMURA Naoki

講義概要/Course description
 私たちが生きていくうえでなぜ歴史は大切なのか。それを学問的に学ぶことにいかなる意味があるのか。本講義では日常生活における歴史実践から経験科学としての歴史学にいたる流れを概観することで、これらの問いに対する答えを受講生とともに探っていきたい。
達成目標/Course objectives
 受講生が、日々の生活のなかでの歴史実践の大切さを理解し、適切に歴史実践を行うための科学的方法としての歴史学の基礎を身につけることを目指している。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
 夏季休暇中に、自分の関心に従って歴史学の専門書を選び、読んでおくこと。さらに、史学科が刊行している『青山史学』のなかから論文1本を選び、読んでおくこと。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 対面授業とする。イントロダクション:出来事の総体としての歴史と、出来事に関する語りとしての歴史実践の区別を説明し、そのなかでの歴史学の位置と役割について考える。
2
授業計画/Class 日常生活のなかの歴史実践(1): 実践の動機と背景を中心に
3
授業計画/Class 日常生活のなかの歴史実践(2): 実践の目的を中心に。
4
授業計画/Class 日常生活のなかの歴史実践(3): マスメディアとIT技術
5
授業計画/Class 歴史のなかの歴史実践:古代編
6
授業計画/Class 歴史のなかの歴史実践:中世編
7
授業計画/Class 歴史のなかの歴史実践:近世編
8
授業計画/Class 歴史のなかの歴史実践:近代編
9
授業計画/Class 歴史のなかの歴史実践:現代編
10
授業計画/Class 歴史学とはどんな歴史実践なのか
11
授業計画/Class 歴史学の対象としての時代区分
12
授業計画/Class 歴史学の方法としての史料論
13
授業計画/Class 歴史学と隣接諸科学
14
授業計画/Class 歴史学の歩み
15
授業計画/Class 総括:歴史を書くことと生きること
 
事前学習/Preparation  コースパワー上で予習用課題に答えておくこと。
事後学習/Reviewing コースパワー上で復習用課題に答えること。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 50%
2 平常点 In-class Points 30%  毎回、小テストを実施し、それを平常点とする。
3 レポート Report 20%
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
授業内で前回のレポートに関して講評する形や、コースパワーでフィードバックをおこなう。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
 
1 遅塚忠躬 史学概論 東京大学出版会
2 E.H.カー(近藤和彦訳) 歴史とは何か 岩波書店 2022
メッセージ/Message
 なるべく平易に説明するが、内容そのものが抽象的であるため、どうしても難しい印象を受けることと思う。でも、1,2回でくじけることなく、必要ならその場で質問したり、積極的に参考文献を読むことなどで、本講義の目標を達成してほしい。
キーワード/Keywords
出来事の総体としての歴史     歴史実践     経験科学としての歴史学     歴史学の可能性の条件