講義内容詳細:スポーツキャリア基礎A

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年度/Academic Year 2023
授業科目名/Course Title (Japanese) スポーツキャリア基礎A
英文科目名/Course Title (English) Basic sport career development A
学期/Semester 後期前半 単位/Credits 1
教員名/Instructor (Japanese) 長井 延裕
英文氏名/Instructor (English) NAGAI Nobuhiro

講義概要/Course description
・本講義では、「スポーツ」と社会との関わりをいくつかのテーマに沿って概説し、スポーツに関心を持つ学生アスリート・スタッフをはじめ広く学生諸君が未来に向けて自らが主体的に担い手となるべく理解を深め、もってその理解に立って受講生各自の履修プラン及び研究指針創り、職業選択、キャリアプランに役立てることを目的とします。

・政府による「日本再興戦略2016」における鍵となる施策に「1-1:新たな有望成長市場の創出」として「スポーツ(・文化」の成長産業化」が揚げられており、「新たに講ずべき具体的施策」として「2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を契機とし、国民・民間企業におけるスポーツ関連消費・投資マインドの向上、海外から日本への関心の高まりなどが予想される中、この機会を最大限に活用し、2020 年以降も展望したスポーツ産業の活性化を図り、スポーツ産業を我が国基幹産業へ成長させる。」とされています。

・東京オリンピック・パラリンピック2020が開催され、またプロ野球、Jリーグ、Bリーグを始め、ラグビー、ハンドボールなどあらゆるスポーツにてトップリーグの再編、新しい取り組みが推進されているなか、「スポーツのチカラ」「スポーツの社会における役割」について考えてみたいと思います。

・また、スポーツの成長産業化はもとより、行政、教育、研究、地域社会連携などスポーツをめぐるあらゆる分野において人材育成の必要性が指摘されています。学生アスリート・スタッフ、スポーツや地域社会創りに関心を持つ皆さんはその担い手として大いに期待されているところであり、本講義を通じ、自らの経験を将来に結び付ける契機としていただきたいと思います。

・「ん?そんなに影響力をもつ『スポーツ』って何だ?そもそも『スポーツ』と社会の関わりはどういうものか?」・・・そんなシンプルな問い掛けから講義はスタートします。現代社会における「スポーツ」の関わりを調べ、その影響力について理解を深め、皆さんとともに考えてみたいと思います。

・今期は対面授業をベースにして、受講生の皆さんと相談の上、①講義・討議、②ワークショップと課題レポート(個人もしくはグループ)の二本立てで進めたいと思います。必要に応じゲストスピーカーをお招きして進める場合があります。またさらに、教室を出て社会連携プログラムの実践を行いたいと思います。

※準備都合等により、各講義回のテーマ、講義内容は上記に拠らず変更する場合があります。その場合は適宜事前に告知します。
達成目標/Course objectives
・「スポーツと社会の関わり」について理解を深め、日本(世界)のスポーツ発展とスポーツによる社会課題解決について自分なりの視座を持つこと。
・「スポーツ」を通じて社会を読み取る自分なりの視座を持つこと。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 本講の導入として、日本におけるスポーツをめぐる諸課題について概略をお示しし、講義内容の参考としていただきます。
※初回授業のみ「オンライン(オンデマンド型)」で実施します。
2
授業計画/Class 前回に続き、スポーツと社会の関わりについて諸課題を抽出し考察する。以降のテーマ設定について概説する。
3
授業計画/Class スポーツの社会に与える影響力を考えるアプローチとして、スポーツ政策、「スポーツ基本計画」について考える。
4
授業計画/Class 日本再興戦略における「スポーツの成長産業化」の諸問題・課題について概説。
5
授業計画/Class 競技力強化、観戦などスポーツの諸局面におけるICTテクノロジーの貢献について概説。
①データアナリティクス ②映像技術・伝送技術
③統合型サービス
6
授業計画/Class
社会とスポーツとメディアの相関を歴史的に概説。
7
授業計画/Class ライブエンタテインメントとしてのスポーツ論
8
授業計画/Class オリンピック、W杯などの国際ビッグイベントから地域イベント、大学スポーツまで、スポーツとマーケティングとの関係について概説。
 
事前学習/Preparation 各回講義のテーマに関連する事項について調べ、あらかじめ理解を深め、自分なりの考えをまとめておくことを推奨します。
事後学習/Reviewing 各回講義のテーマ、内容を踏まえ、日常生活における「自分とスポーツ(と社会)との関係」について考えて、自分の言葉で表現できるようにしてください。これは「コミュニケーションカード(アフターショートレポート)」「課題レポート」に反映していただきます。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes・講義+ワークショップ(討議・意見交換)にて行います。初回講義時に中心となる課題を討議し、設定テーマによっては教室を出て「社会連携プログラム」の実践を行います。(設定された時限のほかに活動時間を設ける場合があります。)
・本講義の参加にあたっては、自らが自律的主体的に感じ、考え、調べ、表現することを求めます。限られた時間ですが、その時間内で積極的な参加を期待し、そのための用意をします。
・講師からの口述講義のみによらず、適宜、ディスカッション、プレゼンテーションや、小グループによる討議などワークショップ形式を活用します。
・毎回「コミュニケーションカード(アフターショートレポート)」に考察や質問などを記入提出(Course Power上にオンライン提出)することで個々の授業内容の理解度を確認しつつ、疑問を持つこと、考えること、書くこと、表現すること、プレゼンテーションすること、伝えること、などの基礎訓練機会とし、受講者自身の「理解」を深めたいと思います。

・今期は対面授業を基本としつつ、講義+ワークショップ(グループ研究)の二本立てとし、毎回の「コミュニケーションカード(アフターショートレポート)」と課題レポートの提出を行っていただきます。グループ研究のテーマは皆さんと相談の上、設定します。
(参考:2021年度グループ研究テーマ例)
 ①スポーツ✕地域社会(スポーツによる地域社会課題解決)
 ②スポーツ✕食(スポーツと食の関わり:アスリートの栄養管理、スタジアムグルメ等)
 ③スポーツ✕メディア(スポーツにおけるメディア:コンテンツ配信、新しい体験価値創造、報道の在り方等)
 
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 75% ・毎回の講義にて講義終了時に「コミュニケーションカード(アフターショートレポート)」を記入・提出していただき、講義の内容理解度、問題意識等による参加意識を成績評価の基礎資料とします。
・「コミュニケーションカード(アフターショートレポート)」に記載する内容は各回講義にて提示します。
※レポートの形態等については受講生の皆さんと相談の上、決定します。
2 レポート Report 25% 課題レポートの内容、ワークショップ(グループ研究)への参加態度・積極性・貢献度
※課題レポートはA課程修了時に中間レポート、B課程修了時にファイナルレポートとし、それぞれ評価対象とします。
メッセージ/Message
次代の社会の担い手となる皆さんの知的好奇心、探求心、アマノジャク性、歓迎します。自分の経験・関心・興味に照らし「予習=こんな講義になるのではないかと仮説を立てる」「講義=見て聴いて考える、学び,経験する」「復習=講義内容の裏を取り、自分の考え・視点を立てる」という基本的な学習サイクルを踏襲しつつも、自律的主体的に社会観察し思考のW+PDCAサイクル(Watch+Plan – Do – Check -  Act)を回して、自分なりの視点、哲学、豊かな人間性を持った社会人を目指すための一助になれば幸いです。
その他/Others
・毎回出席をとることを予定しています。
・クラスの性質上、積極的な参加と出席を希望します。
・欠席が3分の1を超えた学生は成績評価の対象としません。

・本講義においては、永くメディア業界(在京テレビ局)在職し現在もスポーツ、エンタテインメントビジネスに関わる実務経験を基にした広くスポーツと社会との関わり、諸課題に関する知見を活用し、実践的な講義運営を志向します。
・講義、ワークショップの個別テーマに関する専門家、
実務経験者をお招きすることがあります。


キーワード/Keywords
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