講義内容詳細:はじめての空間情報システム

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年度/Academic Year 2023
授業科目名/Course Title (Japanese) はじめての空間情報システム
英文科目名/Course Title (English) A First Step to Spatial Information Systems
学期/Semester 夏休集中 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 羽田 康祐
英文氏名/Instructor (English) HADA Kohsuke

講義概要/Course description
現在、社会ではさまざまな(地理)空間情報システム(GIS)が利活用されています。それはインターネットやスマートフォンで利用する地図アプリにはじまり、ニュースで直接見られる地図や、統計資料を作成するための分析システムなど、さまざまです。本講義では、これらの地理空間情報システムが社会でどのように活用されているのかを知り、仕組みを理解し、自ら地理空間情報を作成し、発信するために必要な基礎知識を身につけます。

達成目標/Course objectives
・地理空間情報が社会のどこで利活用されているか理解する
・地理空間情報を利用するための基礎知識を身につける
・地理空間情報を作成・共有するための基本的な技術を身につける
・地理空間情報を扱うための基礎知識を養う
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
本講義は導入科目に位置づけられることから、前提となる授業や知識・技能は特に必要ありませんが、Microsoft WindowsとOfficeソフトウェアの基本操作ができることが望ましいです。地図や地理空間情報に関心があり、講義中に与えられた質問や課題について自分なりに調べて考え、積極的に発言したり、レポート等に記述したりすることを望みます。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 1日目:
イントロダクション(本講義のねらい)
身の回りで利用されている地理空間情報について考える
2
授業計画/Class 地理空間情報の基礎①:地図の役割と表現、紙地図と電子地図の違い
3
授業計画/Class 地理空間情報の基礎②:地理空間情報システムの基礎知識
4
授業計画/Class 演習①:ArcGISを使用した基本的な地理空間情報の操作
5
授業計画/Class 地理空間情報の基礎③:地理空間情報システムでできること
6
授業計画/Class 2日目:
地理空間情報の基礎④:地理空間情報を取得、作成する方法、地理空間情報を扱うための要素
7
授業計画/Class 演習②:ArcGISを使用した地理空間情報の作成と共有
8
授業計画/Class 演習③:ArcGISを使用したモバイルマッピング
9
授業計画/Class 演習④:ArcGISを使用した、GISによる課題解決①
10
授業計画/Class 演習⑤:ArcGISを使用した、GISによる課題解決②
11
授業計画/Class 3日目:
地理空間情報の利活用例①:業種/分野別の事例紹介
12
授業計画/Class 地理空間情報の利活用例②:業種/分野別の事例紹介
13
授業計画/Class 地理空間情報の技術(Web地図サービスやアーキテクチャ)
14
授業計画/Class GIS導入時の検討課題(要素、業務フローの整理、人材・運用体制、など)
15
授業計画/Class 地理空間情報をとりまくトレンドと将来展望と社会課題(コミュニティ、倫理、プライバシー、ライセンス)
 
事前学習/Preparation 指定教科書を入手し、通読しておくこと(講義内で使用します)。また、「(地理)空間情報」について調べ、受講者自身が地理空間情報とどのように関わっているか、あるいはどのように利用しているかを考えておくこと。
事後学習/Reviewing 講義・演習内容の復習、および最終レポートの作成。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 80% 最終試験(予定では年度末のレポートでの提出形式)の点数で評価します。レポートは、各講義・演習・ゲスト講演の内容を整理してまとめ、自分の意見を添える内容を課します。
2 平常点 In-class Points 20% 演習課題やグループワークを評価します。グループワークはチーム内での参加姿勢も評価する。集中講義のため、全日出席者のみ評価します。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
レポート課題の内容は最終日に提示します。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
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出版年
Published year
ISBN価格
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1 羽田康祐 地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる ベレ出版 2021 9784860646660 1900円+税 事前に通読しておくこと。
2 ESRIジャパン株式会社 図解入門ビジネス 最新 GIS[地理情報システム]のビジネス活用がよ~くわかる本 秀和システム 2022 9784798066509 1700円+税 事前に通読しておくこと。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 浅見泰司 [ほか] 編 地理情報科学―GISスタンダード 古今書院 2015 9784772252867 3000円+税
2 地理情報システム学会 編 地理情報科学事典 朝倉書店 2004 9784254163407 16000円+税
3 日本地図学会 編 地図の事典 朝倉書店 2021 9784254163582 19800円+税
4 Paul A. Longley ... [et al.] Geographic Information Systems Science, 4th Edition Wiley 2015 9781118676950
メッセージ/Message
本講義では、地理空間情報が社会にどのように活用されているのかを紹介し、講義と演習を通じて実際の使用方法を学びます。本講義で学ぶ地理空間情報が、将来社会人として生きていく上で役立つことを知っていただきたいと考えています。受講生は、講義で解説する事例やツールを参考に、社会における地理空間情報の活用のあり方について意欲的に考えることを期待します。
その他/Others
集中講義として実施するため、全日受講を必須とします。実施日をよく確認して登校してください。
キーワード/Keywords
地理空間情報科学、地理学、地図学、地理情報システム、GIS、ArcGIS