講義内容詳細:日本文化史Ⅰ

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年度/Academic Year 2024
授業科目名/Course Title (Japanese) 日本文化史Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) History of Japanese Culture Ⅰ
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 加島 勝
英文氏名/Instructor (English) KASHIMA Masaru

講義概要/Course description
(古代仏教工芸史)
仏教が朝鮮半島の百済から伝えられた6世紀半ば頃以降、わが国古代の工芸は仏教を中心に発展しました。このような仏教に関わる工芸のことを仏教工芸と称しています。奈良・法隆寺には多種多様な仏教工芸品が現存しており、わが国古代(飛鳥~平安時代)仏教工芸品の宝庫といっても過言ではありません。本講義ではこの法隆寺に伝えられた仏教工芸品を通して、古代仏教工芸史のさまざまな具体相を以下の方法でまなびたいと思います。
1.前期の講義を通して法隆寺の仏教工芸品を授業計画に記したスケジュールにしたがって解説します。
2.画像資料を援用することにより、取り上げた作品をより具体的に理解できるようにします。
3.講義の中で必要に応じて参考図書を紹介します。
4.法隆寺や法隆寺献納宝物の仏教工芸品を通して、工芸史研究の基礎を身につけ、作品を見て考えたことを自分の言葉で表現できるようになりましょう。
達成目標/Course objectives
 法隆寺や法隆寺献納宝物の仏教工芸品を通して、工芸史研究の基礎を身につけ、作品を見て考えたことを自分の言葉で表現できるようになる。寺院や博物館・美術館等で実際の作品を見て勉強する態度を身につける。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 第1回:オリエンテーション。この授業の進め方や評価方法などについて説明します。
(オンライン授業(オンデマンド型)での実施)
2
授業計画/Class 第2回:法隆寺の歴史(創建期の法隆寺と再建期の法隆寺)。第2回目以降の授業は対面授業(通常型)で行ないます。
3
授業計画/Class 第3回:法隆寺献納宝物の由来
4
授業計画/Class 第4回:荘厳具1 二つの厨子 玉虫厨子と伝橘夫人念持仏厨子① 玉虫厨子の現状 
5
授業計画/Class 第5回:荘厳具1 二つの厨子 玉虫厨子と伝橘夫人念持仏厨子② 玉虫厨子の仏画と主題 
6
授業計画/Class 第6回:荘厳具1 二つの厨子 玉虫厨子と伝橘夫人念持仏厨子③ 伝橘夫人念持仏厨子の改作と現状 
7
授業計画/Class 第7回:荘厳具1 二つの厨子 玉虫厨子と伝橘夫人念持仏厨子④ 阿弥陀三尊像(伝橘夫人念持仏)の金工技法
8
授業計画/Class 第8回:荘厳具2 灌頂幡① 現状と問題点
9
授業計画/Class 第9回:荘厳具2 灌頂幡② 図様の主題と製作技法
10
授業計画/Class 第10回:供養具1 竜首水瓶① 現状と問題点
11
授業計画/Class 第11回:供養具2 竜首水瓶② 意匠と製作技法
12
授業計画/Class 第12回:供養具3 鵲尾形柄香炉 製作地と製作年代の再検討
13
授業計画/Class 第13回:荘厳具4 獅子鎮柄香炉と瓶鎮柄香炉
14
授業計画/Class 第14回:海磯鏡

15
授業計画/Class 第15回:この授業のまとめ
 
事前学習/Preparation 各回とも事前に授業で用いる資料を配布しますので、必ず目を通しておいてください。
事後学習/Reviewing 各回ともその回のテーマについてこれまでにわかったことや新たな問題点についてお話しします。こうしたことよく復習してください。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes講義形式で、主に教員が講義する。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 100%  平常点(授業への参加度や受講態度)と学期末に提出してもらうレポートにより評価します。レポートでは講義の中で取り上げた作品に関する解説、感想などを書いてもらう予定です。
 平常点:50% 学期末レポート:50% 
教科書/Textbooks
 タイトル
Title
コメント
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1 東京国立博物館編集発行『法隆寺宝物館』(1999年初版、2007年再版、2016年第三版) 必要個所のコピーを配布しますので、購入する必要はありません。
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1 授業中に適宜紹介します。
メッセージ/Message
 この講義を通して実際の作品の鑑賞を通して学ぶ研究方法を身につけてほしいと思います。