講義内容詳細:中国文学・思想特講Ⅰ/中国文学・思想特講Ⅰ[1]

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年度/Academic Year 2023
授業科目名/Course Title (Japanese) 中国文学・思想特講Ⅰ/中国文学・思想特講Ⅰ[1]
英文科目名/Course Title (English) Lecture on Chinese Literature and Thought Ⅰ/Lecture on Chinese Literature and Thought Ⅰ [1]
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 松浦 智子
英文氏名/Instructor (English) MATSUURA Satoko

講義概要/Course description
 人の認知・思考や、そこから生じる行為は、身体やそれに伴う感覚と密接に関わりながら展開される。中国の人々も、身体が紡ぎ出す感覚に裏打ちされながら、考え、行動し、そこから生じたさまざまな感情や思いを文学や思想として表現してきた。そこでこの授業では、おおよそ中国の魏晋南北朝から南宋までの文学や思想を、人の認知、感覚、行為、表現など身体に関わるさまざまな視点から読み解いていく。これにより、くり返される“王朝”の興廃のなかで、社会の繁栄や時代の危機に対して、人々がどのような身体感覚をもち、生きていったのか、またそれらの時代の人々にとって文学や思想がどのような意味を持っていたのかを検証していく。
達成目標/Course objectives
①魏晋南北朝から南宋までの文学・文化・思想についての知識を身につける。
②中国の社会や文化、習俗などについて理解する。
③人間の身体と文芸・思想の関係について考える。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 【初回のみオンライン授業(オンデマンド型)】ガイダンス/中国の文学・思想と身体の関係について
2
授業計画/Class 宗教と身体①:六朝~唐と仏教―宗教と文芸と身体:謝霊運詩と色彩
3
授業計画/Class 宗教と身体②:六朝~唐と仏教―仏の「身体」化と「笑み」
4
授業計画/Class 宗教と身体③:六朝道教と塗炭祭―苦しみによる救済
5
授業計画/Class 唐のグローバリズムと身体:都市と外来の身体文化-化粧や衣装や男装など
6
授業計画/Class 躍動する身体幻想①:「崑崙奴」異国人の身体表象と外来文化
7
授業計画/Class 躍動する身体幻想②:「聶隱娘」女侠の身体表象と女芸人
8
授業計画/Class 恋と死と身体:「李娃伝」妓女と葬儀と元白グループ
9
授業計画/Class 五感と文学表現:李賀詩と苦渋と死の表現
10
授業計画/Class 戦乱と軍と身体:唐末五代の“武”と身体-スティグマの系譜
11
授業計画/Class マージナルな身体①:唐宋変革と江湖のアウトロー[オンデマンド授業]
12
授業計画/Class マージナルな身体②:「水滸伝」と躍動する身体[オンデマンド授業]
13
授業計画/Class 宗教と身体④:唐宋道教と破邪と身体
14
授業計画/Class 宗教と身体⑤:スピンオフ授業:唐宋道教と日本の陰陽師
15
授業計画/Class “愛国主義”と身体:宋の岳飛と忠国思想
 
事前学習/Preparation 授業計画に見える語群のうち、興味をもったものをキーワードとして選出し、それについて自分なりに下調べをしておく。
事後学習/Reviewing 配付資料を読み返して授業内容を復習し、指示に従ってリアクションペーパーを作成・提出する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes*各回の授業は、最新の研究成果や受講者の興味を反映するため、内容な順序が変わる可能性がある。
 
*授業形式:
 ・初回:オンライン授業(オンデマンド型)
 ・2回目以降:おもに対面形式でおこなう予定ですが、学校や社会の要請やその他の理由で、オンライン授業が混じる可能性があります。
 ・2回目以降の形式については、前日の夜までにCoursePowerに情報(オンラインのURLを含めたその他情報)を掲載しますので、お手数ですが必ずCoursePowerを確認してください。
 
1.配付する資料にもとづき講義形式で授業をすすめるが、学生の積極的な授業参加をうながすために随時質疑応答をおこなう。
 
2.毎授業後、内容理解をはかるリアクションペーパーを作成してもらうため、配付資料をもとに板書やPPTの内容をしっかりと書き留めること。
 
3.学期末に授業内容や予習・復習の作業をふまえたレポートを課す。
 
4.対面形式の授業中にスマートフォンや携帯などを操作した場合、欠格とするため、必ずカバンにしまうこと。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% ①リアクションペーパー40%
②授業中の作業・発言10%
2 レポート Report 50% 期末レポート
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
毎回授業冒頭に、前回の授業のリアクションペーパーについて、フィードバックの時間を設ける。
教科書/Textbooks
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1 教科書は使わない。授業中に資料を配付する。
参考書/Reference books
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1 授業時に適宜紹介する