講義内容詳細:自己理解(個別科目)

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) 自己理解(個別科目)
英文科目名/Course Title (English) Self-Understanding(Independent Courses)
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 石井 砂母亜
英文氏名/Instructor (English) ISHII Samoa

講義概要/Course description
 毎回の授業では、〈わたし〉をめぐるさまざまな問題圏(仏教やキリスト教、また哲学史上の問題)に触れることで、「わたしとは何か」ということを考えていきたい。「私を問う」ことを通して、受講者一人ひとりが自ら問いを立て、その問いに彩られた眼差しの中で物事を見てゆくことができればと考えている。
達成目標/Course objectives
 哲学者の「問いの立て方」「考え方」に触れることで、受講者一人ひとりが自らの足場を疑い、問いに彩られた眼差しの中で自己と世界を見ることができるようになる。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション――わたしを求める旅
*第1週はオンライン授業(オンデマンド型)での実施
2
授業計画/Class 失われたものを求めて――「十牛図」を味わう
3
授業計画/Class 記憶の旅――「十牛図」からの展開
4
授業計画/Class 〈わたし〉と記憶――映画「人生はビギナーズ」を観る
5
授業計画/Class 記憶の旅路で――アウグスティヌス
6
授業計画/Class わたしの中で〈わたし〉に出会う――アウグスティヌス『告白』を読む(1)
7
授業計画/Class わたしを超えて〈あなた〉において――アウグスティヌス『告白』を読む(2)
8
授業計画/Class 〈わたし〉からの出発――近代的自我
9
授業計画/Class 理性を正しく導くために――デカルト(1)
10
授業計画/Class われ思う、ゆえに我あり――デカルト(2)
11
授業計画/Class わたしは何を知りうるか――カント(1)
12
授業計画/Class わたしは何をなすべきか――カント(2)
13
授業計画/Class 現代とわたし――映画「モダン・タイムス」からの展開
14
授業計画/Class ニヒリズムと向き合う――キルケゴールとニーチェ
15
授業計画/Class 〈間(あわい)〉を生きる――ブーバー『我と汝』から考える
 
事前学習/Preparation 次回の授業で扱うテキストを読み、要点をまとめておく。
事後学習/Reviewing 授業を振り返り、そこで得た気づきや自分の見解をまとめ、リアクションペーパーとして提出する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 60% 原則として遅れたレポートは受理しない。レポート未提出の場合は単位不可とする。
参考文献を挙げぬままの文の借用、インターネットからの転写は「剽窃レポート」と見なす。
2 平常点 In-class Points 40% 各回のリアクションペーパーによって評価する。
教科書/Textbooks
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1 教科書は特に指定しない。授業時に資料プリントを配布する。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
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1 酒井潔 『自我の哲学史』(講談社現代新書1792) 講談社 2005年 4061497928 現在絶版となっているが良書である。
2 横山紘一 『十牛図入門――<新しい自分>への道』 幻冬舎 2008年 4344980778 836円
3 上田閑照・柳田聖山 『十牛図――自己の現象学』(ちくま学芸文庫) 筑摩書房 1992年 4480080244 1210円
4 熊野純彦 熊野純彦『西洋哲学史――古代から中世へ』 岩波書店 2006年 4004310075 990円
5 熊野純彦 『西洋哲学史――近代から現代へ』 岩波書店 2006年 4004310083 990円
6 その他、講義のなかで適宜参考書を紹介する。
メッセージ/Message
毎回の授業を通して、自ら問い、〈考える〉ことを初めて欲しい。
その他/Others
第1回目の授業は、WebexとCourse powerを用いたオンライン授業(オンデマンド型)である。【オンデマンド型】を採用するが、授業実施日とその翌日のみの動画配信とする。授業に関するルールは第1回オリエンテーション時に示すので、第1回授業には必ず参加すること。
出欠席は、毎授業で課すリアクションペーパーの提出によって見る。
原則として次の通りとする(【履修期間】内も含む)。欠席3回:評価B以下、欠席4回:評価C以下、欠席5回:不合格(単位不可)。