講義概要/Course description
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19世紀の西洋美術を、「文学と美術の接点」「古典と現代の邂逅」「異文化の創造的受容」を主な視点として講じます。
「西洋美術史Ⅰ」では、19世紀の西洋絵画史を主として、彫刻、装飾芸術、写真を含めた視覚芸術を対象とし、個別の芸術家や文学者、潮流、作品に焦点を当ててクロノロジックにたどりながら、その日本を含めた世界における展開や創造的受容の諸例を取り上げます。代表的作品、および上述のテーマにおいて特に興味深い作品について、主題や技法、様式、歴史、宗教、社会、技術、心理的背景など多様なコンテクストにおいて、分析をおこないます。 また、作品に関連する同時代の文学作品や批評、造形作家による著述、美術史・芸術学・イメージ論の論考等を読み、美術作品をめぐる方法論の多様性に触れます。
画家や彫刻家、詩人や小説家たちは、どのように世界をまなざし、太古の時、歴史的過去、同時代の日常までを描き、象ってきたのか。どのように古典をいとおしみ、今日をみつめていたのか。西洋を中心とする視点からの歴史叙述が再検討される現在、視覚芸術における異国憧憬、異文化接触、様式の伝播や国際的同時代性の諸例を考察することを通して、美術の歴史もまた新たな世界的視野を得ていくことが期待されます。
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達成目標/Course objectives
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・西洋近現代の美術作品とその多様な文学・歴史・文化的背景について理解を深め、作品とその時代をより多面的に考察する力を養う。 ・文学と美術の相互的な影響関係(interrelationship)の歴史を学ぶとともに、同時代の詩人と芸術家との出会い、文学者と造形美術の創造的対峙、時代を超えたインスピレーション等のなかから生まれた、作品やイデーを掘り下げて分析することを通じて、言語芸術と視覚芸術の「親和力」を具体的に把握する。 ・批評、文学作品、作品解説など、美術作品に関するさまざまな記述の方法に接し、またみずから鑑賞レポートを書くことを通して、文章の表現力を高める。
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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・講義中に紹介する展覧会を観る、参考文献を読むなど、作品鑑賞および事前・事後学習を自発的かつ積極的におこなうことが望ましい。 ・「西洋美術史Ⅰ」(前期)「西洋美術史Ⅱ」(後期)は、半期完結科目です。前期または後期のみの履修も可能です。ただし、2016年度以前の入学生:通年科目としても履修可能です。
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
イントロダクション(オンライン授業:オンデマンド) |
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2
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授業計画/Class |
新古典主義――近代美術史学の誕生と芸術家たちのイタリア
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3
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授業計画/Class |
ロマン主義とオリエンタリズム |
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4
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5
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授業計画/Class |
エドゥアール・マネ――「現代性」と古典絵画の伝統 |
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6
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授業計画/Class |
クロード・モネと印象派の画家たち |
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7
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8
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9
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授業計画/Class |
ポール・セザンヌとエミール・ゾラの友情
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10
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授業計画/Class |
ゴッホとゴーギャン:夢の異国と書簡文学
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11
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授業計画/Class |
象徴主義絵画と「万物照応」の美学
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12
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授業計画/Class |
芸術と生活ーー19世紀後半から20世紀初頭における装飾芸術 |
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13
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14
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授業計画/Class |
オーギュスト・ロダン、創作の糧――『神曲』から日本の工芸まで |
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授業計画/Class |
まとめ 方法論の歴史と多様性 より深めるための鑑賞と文献・映像案内 |
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事前学習/Preparation |
授業資料・参考資料を精読すること。 |
事後学習/Reviewing |
講義中に紹介した参考図書の読書、展覧会鑑賞など。詳細は講義中に解説します。 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes
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活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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1 |
平常点 In-class Points
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30%
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2 |
レポート Report
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70%
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教科書/Textbooks
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| コメント Comments |
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教科書なし。 初回に推薦する基本図書について詳説します。 各回に、おもな参考図書を紹介します。
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参考書/Reference books
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | |
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高階秀爾・三浦篤編
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西洋美術史ハンドブック
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新書館
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1997年
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4403250246
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2 |
秋山聰・田中正之監修
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『西洋美術史』
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美術出版社
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2021年
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4568389089
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メッセージ/Message
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本講義が、履修者のみなさんにとり、近現代美術鑑賞の魅力をあらたな観点から発見する機会となることを願います。
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その他/Others
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・パワーポイントを用いたスライドショー形式の講義を行います。 ・教科書は用いません。毎回、授業資料・参考資料をコースパワーより配布します。 ・各回の質問等はコースパワーより提出してもらい、毎回の授業でフォローします。
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キーワード/Keywords
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文学と美術
異文化受容
絵画
彫刻
装飾芸術
文化的多様性
美術史とデジタル・ヒューマニティーズ
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