講義内容詳細:フランス文学演習Ⅲ(6)

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年度/Academic Year 2024
授業科目名/Course Title (Japanese) フランス文学演習Ⅲ(6)
英文科目名/Course Title (English) Seminar in French Literature Ⅲ (6)
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 福田 美雪
英文氏名/Instructor (English) FUKUDA Miyuki

講義概要/Course description
 私たちは、ふだん何気なく目にする色について、どの程度の語彙や表現の知識をたくわえているだろうか?
日本の伝統色とフランスのそれには、違いがあるだろうか?たとえば赤や青、緑をじっさいに作るために、
どのような素材が用いられてきたのだろうか?今年度の演習は、まずはこうした基本的な疑問から出発する。
 つぎに、青や黄色、白や赤、緑がそれぞれ異なる象徴性をまとっていた中世、科学によってさまざまな色の調合が
可能になった近代、そして補色理論や筆触分割が推し進められ、原色への回帰が進んだ現代までを概観する。
 さらに「色彩」の歴史を通して、装飾芸術、絵画芸術、そして何より詩や小説の表現世界に足を踏み入れ、
それぞれの色がもつイメージ、象徴性、対照性について考えてみたい。ランボーは「母音たち Voyelles」において、
「Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青…」と謳ったが、ことばによる色のイメージについて学ぶことで、
とくに19世紀後半から20世紀にいたるフランス芸術文化の展開が見えてくるだろう。
 主に手がかりとするテクストは、織物業者であり色相環の発明者シュブルールの『色彩の調和と対比の原理』、
そしてシニャックの『ドラクロワから新印象主義へ』である。理論書とはいえ明快に書かれているので、
さまざまな作家、作品を個別に論じるうえでの土台になるだろう。

達成目標/Course objectives
フランスの色彩にまつわる語彙、色彩理論、配色理論などを学びつつ、芸術作品を構成する要素としての色彩、文学作品の着想源としての色彩について考える。各人がひとりの作家、作品を選び、そのなかでの色彩の観念やモチーフ、
独創性について発表し、ディスカッションする。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class いろいろな「色」のはじまり(対面授業)
2
授業計画/Class フランソワ・オゾンの映画『8人の女たち』における色彩
3
授業計画/Class ラスコーの壁画はどうやって描かれたか
4
授業計画/Class 中世ヨーロッパの「青」
5
授業計画/Class 聖母マリアの「白」
6
授業計画/Class バルザック『ゴリオ爺さん』②
7
授業計画/Class ゲーテ『色彩論』について
8
授業計画/Class シュブルール『色彩の調和と配色のすべて』(1)
9
授業計画/Class シュブルール『色彩の調和と配色のすべて』(2)
10
授業計画/Class シニャック『ドラクロワから新印象主義へ』(1)
11
授業計画/Class シニャック『ドラクロワから新印象主義へ』(2)
12
授業計画/Class グループ発表(1)
13
授業計画/Class グループ発表(2)
14
授業計画/Class グループ発表(3)
15
授業計画/Class 学期のまとめ
 
事前学習/Preparation フランスの色彩や配色について調べてくる。
事後学習/Reviewing 講義でのディスカッションで新しく得た知識や問題意識について、学びを深める。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% 授業への参加度、発表への取り組み等を総合的に評価する。
2 レポート Report 50% 演習で学んだトピックからひとつ選んだレポートの内容と構成を総合的に評価する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
Course Power経由で課題を提示し、フィードバックコメントを返す。
教科書/Textbooks
 コメント
Comments
1 適宜プリントを配布する。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
 
1 M.E.シュブルール シュブルール色彩の調和と配色のすべて 青娥書房 2009年
2 ミシェル・パストゥロー ヨーロッパの色彩 パピルス 1995