講義内容詳細:中国文学・思想特講Ⅱ/中国文学・思想特講Ⅱ[1]

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年度/Academic Year 2023
授業科目名/Course Title (Japanese) 中国文学・思想特講Ⅱ/中国文学・思想特講Ⅱ[1]
英文科目名/Course Title (English) Lecture on Chinese Literature and Thought Ⅱ/Lecture on Chinese Literature and Thought Ⅱ [1]
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 松浦 智子
英文氏名/Instructor (English) MATSUURA Satoko

講義概要/Course description
人の認知・思考や、そこから生じる行為は、身体やそれに伴う感覚と密接に関わりながら展開される。中国の人々も、身体が紡ぎ出す感覚に裏打ちされながら、考え、行動し、そこから生じたさまざまな感情や思いを文学や思想として表現してきた。そこでこの授業では、おおよそ中国の金・元(モンゴル)から清末までの文学や思想を、人の認知、感覚、行為、表現など身体に関わるさまざまな視点から読み解いていく。これにより、くり返される“王朝”の興廃のなかで、社会の繁栄や時代の危機に対して、人々がどのような身体感覚をもち、生きていったのか、またそれらの時代の人々にとって文学や思想がどのような意味を持っていたのかを検証していく。
達成目標/Course objectives
①金・元から清末までの文学・文化・思想についての知識を身につける。
②中国の社会や文化、習俗などについて理解する。
③人間の身体と文芸・思想の関係について考える。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 【初回のみオンライン授業(オンデマンド型)】ガイダンス/モンゴル時代と多元文化と身体
2
授業計画/Class 旅する身体:モンゴル時代とユーラシアの往来と『東方見聞録』(『世界の記述』)
3
授業計画/Class 言語と身体:モンゴルのグローバル化と言語と教科書
4
授業計画/Class 視覚文芸と身体:モンゴルの“マンガ”で読む中国史-「平話」シリーズの登場
5
授業計画/Class 演劇と身体:金元の演劇と祈りと墓と視覚
6
授業計画/Class メディア革命と身体①:銀が繋いだ世界と明のメディア革命-出版業の勃興と思考の変容
7
授業計画/Class メディア革命と身体②:明の娯楽文芸と身体-基層文芸の書籍化と視聴覚文芸
8
授業計画/Class 絵図本と身体①:文字と視覚と思想-陽明学
9
授業計画/Class 絵図本と身体②:文字と視覚と識字と女性-新興識字層と女性
10
授業計画/Class 戦う女性と身体①:戦う女の系譜-楊門女将の戦う身体と宗族拡大機能
11
授業計画/Class 戦う女性と身体②:演劇と男旦と身体-男が演ずる「女」と男装する「男旦」の身体
12
授業計画/Class 屍体と文芸①:屍体と事件簿-屍体はどう「娯楽」対象となったか
13
授業計画/Class 屍体と文芸②:屍体と公案もの文芸-大岡越前の前身・包公
14
授業計画/Class 屍体と文芸③:幽霊と身体-東アジアの幽霊は女が多い?
15
授業計画/Class 屍体と魂:スピンオフ授業:キョンシーと横浜「義荘」と魂
 
事前学習/Preparation 授業計画に見える語群のうち、興味をもったものをキーワードとして選出し、それについて自分なりに下調べをしておく。
事後学習/Reviewing 配付資料を読み返して授業内容を復習し、指示に従ってリアクションペーパーを作成・提出する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes*各回の授業は、最新の研究成果や受講者の興味を反映するため、内容な順序が変わる可能性がある。

*授業形式:
 ・初回:オンライン授業(オンデマンド型)
 ・2回目以降:おもに対面形式でおこなう予定ですが、学校や社会の要請やその他の理由で、オンライン授業が混じる可能性があります。
 ・2回目以降の形式については、前日の夜までにCoursePowerに情報(オンラインのURLを含めたその他情報)を掲載しますので、お手数ですが必ずCoursePowerを確認してください。

1.配付する資料にもとづき講義形式で授業をすすめるが、学生の積極的な授業参加をうながすために随時質疑応答をおこなう。

2.毎授業後、内容理解をはかるリアクションペーパーを作成してもらうため、配付資料をもとに板書やPPTの内容をしっかりと書き留めること。

3.学期末に授業内容や予習・復習の作業をふまえたレポートを課す。

4.対面形式の授業中にスマートフォンや携帯などを操作した場合、欠格とするため、必ずカバンにしまうこと。

活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 50% ①リアクションペーパー40%
②授業中の作業・発言10%
2 レポート Report 50% 期末レポート
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
毎回授業冒頭に、前回の授業のリアクションペーパーについて、フィードバックの時間を設ける。
教科書/Textbooks
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1 教科書は使わない。授業中に資料を配付する。
参考書/Reference books
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1 授業時に適宜紹介する