講義内容詳細:日本文学特講Ⅰ[1]

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年度/Academic Year 2025
授業科目名/Course Title (Japanese) 日本文学特講Ⅰ[1]
英文科目名/Course Title (English) Lecture on Japanese Literature Ⅰ [1]
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 小松 靖彦
英文氏名/Instructor (English) KOMATSU Yasuhiko

講義概要/Course description
『萬葉集』を通してジェンダーを考える

 現代社会では、ジェンダー多様性が知られ、また認められるようになってきています。ジェンダーは人類の大きな特徴の一つと言えます。
 日本の古代社会では、ジェンダーはどのようになっていたのでしょうか。7、8世紀の「やまと歌」を集めた『萬葉集』の相聞歌では、男性・女性の性差が必ずしも明確ではありません。それは、『萬葉集』の時代には、男女の社会的・経済的地位の差が大きくないことや、婚姻も母系的要素が強く、本人同士の合意による〈対偶婚〉がベースであったことによります。しかし、『萬葉集』の時代の政府は、「律令国家」建設のため、中国の父系的な社会制度も採り入れました。そのため、相聞歌には〈待つ女〉という類型など、父系的な要素が見られ始めています。
 この講義では、『萬葉集』を手がかりに、日本古代社会におけるジェンダーを考えます。それは、現代日本のジェンダーを考えるための鏡となることと思います。
達成目標/Course objectives
1.『萬葉集』についての基本的知識と「やまと歌」を読み解く力を習得する。
2.ジェンダーについての基本的知識を身に付ける。
3.『萬葉集』という古典から、現代社会の課題を捉え直すという視点を養う。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class イントロダクション【オンライン(オンデマンド型)授業】
2
授業計画/Class 序論(1):7、8世紀のジェンダー
3
授業計画/Class 序論(2):『萬葉集』について
4
授業計画/Class 『萬葉集』の男性像(1):壬申の乱と「ますらを」
5
授業計画/Class 『萬葉集』の男性像(2):〈「ますらを」たり得ぬ嘆き〉という仕掛け
6
授業計画/Class 『萬葉集』の男性像(3):大伴家持と「ますらをの心」
7
授業計画/Class 『萬葉集』の女性像(1):〈待つ女〉以前
8
授業計画/Class 『萬葉集』の女性像(2):〈待つ女〉の登場
9
授業計画/Class 『萬葉集』の女性像(3):相聞のことばとしての〈「たわやめ」の嘆き〉
10
授業計画/Class 女性を演じる男性歌人たち(1):柿本人麻呂
11
授業計画/Class 女性を演じる男性歌人たち(2):山部赤人と大伴家持
12
授業計画/Class 男性を演じる女性歌人たち(1):額田王
13
授業計画/Class 男性を演じる女性歌人たち(2):大伴坂上郎女
14
授業計画/Class 男性を演じる女性歌人たち(3):大伴田村大嬢と紀女郎
15
授業計画/Class まとめ
 
事前学習/Preparation 授業で考察するテーマや歌人について情報を得ておく。また、配信された資料教材に目を通し、興味を覚えた点と疑問点をまとめておく。
事後学習/Reviewing 毎回の課題にコースパワーで答える(200字以上)。また、知りたいと思ったことについて、自分で調べる。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes講義形式で授業を実施するが、受講者から意見を聞く時間を毎回作る。ディスカッションも行う。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 40% 毎回の課題回答のうち、最も自信のあるものをブラッシュアップして、学期末レポートとして提出する。
2 平常点 In-class Points 30% 授業での積極的発言、主体的な事前・事後学習(自分が調べたい・考えたいと思ったことを積極的に深める)。
3 その他 Others 30% 毎回、簡単な課題を課す。コースパワーに直接入力して回答する。なお、課題回答の提出をもって「出席」とする。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
毎回の課題回答をピックアップしてまとめ、コメントを記した資料教材をコースパワーにアップする。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
1 中西進 万葉集 全訳注原文付(一)(講談社文庫) 講談社 1978
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
 
1 アイリス・ゴットリーブ イラストで学ぶジェンダーのはなし みんなと自分を理解するためのガイドブック フィルムアート社 2021
2 吉村武彦、吉川真司、川尻秋生編 古代人の一生:老若男女の暮らしと生業(シリーズ古代史をひらく2) 岩波書店 2023
キーワード/Keywords
萬葉集     ジェンダー