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講義概要/Course description
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企業会計は「ビジネスの言語」とも言われ、経営者、株主、債権者などのステークホルダーの意思決定に不可欠な情報を提供する重要なツールです。本講義では、企業会計がどのようにして経営者、株主、債権者の意思決定プロセスを支えるのかを探求し、さらに経営者と株主・債権者間の利害調整における会計の役割についても詳しく解説します。 本講義の目的は、企業会計の論理と体系を深く理解し、財務諸表が示す企業の実態をいかに解読するかに焦点を当てることです。具体的な事例分析(ケーススタディ)を通して、受講生が理論的な知識と実践的な応用力を同時に養います。
講義の内容は、以下のトピックを含みます: ・最新の財務会計をめぐる潮流の分析(例:IFRSの導入動向、ESG情報開示の進展) ・財務諸表を用いた企業経営や投資判断への応用 ・会計情報が経済社会に与える影響とその重要性
これらの学びを通じて、受講生は理論と実践のバランスを理解し、経済社会で必要とされる会計知識を体系的に習得することを目指します。 なお、本講義は『財務会計論Ⅱ』の基礎となる講義であり、後期の内容と連動しています。『財務会計論Ⅱ』では、さらに発展的なテーマに取り組むため、本講義での基礎理解が不可欠です。
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達成目標/Course objectives
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1.現代社会における財務会計の重要性と役割を理解する ・財務会計が企業経営、投資判断、ステークホルダー間の利害調整に果たす役割を理解し、現代社会における会計情報の必要性と意義を正しく認識する。 2.財務会計の論理と体系に関する知識を体系的に習得する ・財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)の構造と作成原則を学び、会計基準や会計理論に基づいた体系的な知識を習得する。 ・財務会計の枠組みを理解し、会計処理の背景にある論理を説明できるようになる。 3.「会計メガネ」を用いて企業活動を読み解く実践的な分析力を養う ・「会計メガネ」を通じて、財務諸表の数字の背後にある企業活動の実態や経営戦略、財務リスクを読み解く力を身につける。
※「会計メガネ」とは? 財務諸表の数値を単なるデータとして捉えるのではなく、企業の経営状態や戦略を読み解く視点(分析フレーム)を指します。この講義では、企業活動の全体像を「会計メガネ」を通して把握し、数字の裏にある経営実態や意思決定の背景を理解する力を養います。 ※会計メガネ君のサポート 本講義では、皆さんの学びをサポートするために「会計メガネ君」というキャラクターが登場します。会計メガネ君は、難解に見える会計の概念や財務諸表の読み解き方をわかりやすく解説し、重要なポイントを楽しく学べるようガイドしてくれます。会計メガネ君と一緒に、企業の本質を見抜く力を養いましょう。 ちなみに、会計メガネ君には「電卓ネコ」という相方がいます。電卓ネコは、、、講義をお楽しみに!
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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経営学部:アカウンティング基礎Ⅰ・Ⅱの単位を取得していること、またはそれと同等の知識を有すること 他学部:日商簿記3級(全商でも可)の資格を有していること、またはそれと同等の知識を有すること
機器条件: Google Chromeブラウザをインストールした端末(PC、タブレット、スマートフォン)を用意し、大学アカウントでGoogle Classroomに参加登録できること(登録方法は講義ガイダンスで説明します)
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授業計画/Lecture plan
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1
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2
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| 授業計画/Class |
第1回 企業会計の本質とフレームワーク |
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3
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| 授業計画/Class |
第2回 会計制度の論理と体系 |
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4
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| 授業計画/Class |
第3回 企業のディスクロージャー |
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5
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| 授業計画/Class |
第4回 損益計算書のパラダイム(1)経営成績の表示 |
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6
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| 授業計画/Class |
第5回 損益計算書のパラダイム(2)収益と費用の会計 |
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7
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| 授業計画/Class |
第6回 損益計算書のパラダイム(3)損益計算書の分析 |
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8
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| 授業計画/Class |
第7回 貸借対照表のパラダイム(1)財政状態の表示
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9
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| 授業計画/Class |
第8回 貸借対照表のパラダイム(2)資産、負債、資本の会計 |
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10
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| 授業計画/Class |
第9回 貸借対照表のパラダイム(3)貸借対照表の分析 |
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11
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| 授業計画/Class |
第10回 キャッシュ・フロー計算書のパラダイム |
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12
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| 授業計画/Class |
特別講義:新時代の財務報告【対面授業(予定)】 |
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14
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15
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| 事前学習/Preparation |
・講義資料、教科書を用いて予習する |
| 事後学習/Reviewing |
・講義資料、教科書を用いて復習する ・課題のフィードバックを確認する
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授業方法/Method of instruction
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| 区分/Type of Class |
オンライン授業 / Online
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| 実施形態/Class Method |
オンデマンド型 / on-demand
補足事項/Supplementary notes本講義は、オンライン授業(オンデマンド型)として実施し、Google Classroom、Google Form、YouTubeを用いる。 特別講義は対面授業(水曜)で実施する(履修者数によっては抽選のうえ、講義後に見逃し配信を行う)。
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| 活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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| 1 |
平常点 In-class Points
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60%
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各回の講義における平常課題を評価する。平常課題の提出が3回以下の場合は欠席評価となる。
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| 2 |
試験 Exam
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40%
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理解度確認テストにより評価する。
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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課題に対するフィードバックは講義内に行う。理解度確認テストの答案返却は行わない。
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教科書/Textbooks
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| | 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | 価格 Price |
| 1 |
伊藤邦雄
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新・現代会計入門 第6版
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日本経済新聞出版
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2024
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9784296120048
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4400
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その他/Others
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・講義計画について 講義内容は、受講生に事前告知の上、調整される場合がある。講義内の説明を確認すること。
・講義に必要な学習環境について 本講義では、Google Chromeブラウザをインストールした端末(PC、タブレット、スマートフォン)、インターネット接続環境、プリンター(必要に応じて)が必要になる。
・講義資料および動画の二次利用について 本講義の講義資料および配信動画等の一部およびすべてを複製、転載又は配布、印刷、インターネット等への流布など、第三者の利用に供することは著作権法により固く禁じられる。
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