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講義概要/Course description
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本講義においては、全講義の半分を通じて英国に係る現代的な課題、残りの半分を通じて、現代の経済政策・情勢・課題の背後に存在する、歴史的な背景、政策・制度の変遷等について取り上げます。 これにより、現代的な重要な課題について理解を深めるとともに、現在の英国社会を規定する要因について、歴史的・構造的に理解を深め、本質の理解に近づくことができるよう授業を行いたいと思います。 これらの取組みを通じて、英国を含む世界情勢の見通しや、英国と類似した課題を有する我が国への示唆を自ら考えることができるようになることを期待したいと思います。
※講義は、教科書・参考書として挙げた文献に加え、講師が各種の文献を収集して作成したオリジナルのスライド教材を用いて実施します。教科書・参考書は、図書館に所蔵されています。
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達成目標/Course objectives
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・英国経済のみならず、日英両国の経済関係や関連する経済政策、英国経済の動向が我が国与える影響等に対する深い理解を持つ。 ・グローバル化の進展する経済社会において、経済学を通じて、日本国内のみならず我が国を取り巻く世界の動向や時代の動きの本質を論理的に理解し、現実の様々な問題に応用できる人材となる。
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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欧州や世界の経済情勢について、新聞、雑誌などの様々な媒体の情報に一層関心を寄せて把握・吸収していただき授業に臨まれることで、より一層効果的な学習が可能になると考えます。
前期「各国経済論A I」の履修は、本講義の履修条件ではありませんので、後期からでも十分に可能です)。
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授業計画/Lecture plan
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1
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| 授業計画/Class |
イントロダクション【オンライン授業(オンディマンド型)での実施】
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2
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| 授業計画/Class |
英国経済の概況 ・経済構造、経済の特徴 ・貿易、投資、経常収支の動向 ・物価、労働需給の動向 ・2024年総選挙、スナク新政権の経済政策 ・日英二国間関係経済関係 |
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3
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| 授業計画/Class |
英国経済の長期的な振り返り ・産業革命(1760~1830年); その原因と結果 ・世界の工場(18世紀後半~19世紀中葉); ・自由主義時代の到来 ・産業・生産・流通構造 ・海外投資と国際貿易 ・戦間期の英国経済 ・産業構造の高度化(基幹産業の変化)、市場構造の変化(輸出型から内需型へ) ・世界恐慌と19世紀型世界経済構造の崩壊 ・金本位制離脱、保護主義への転換 |
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4
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| 授業計画/Class |
サッチャー革命に至る戦後英国経済の軌跡 ・戦後経済政策の軌跡、経済構造・貿易構造の変化 ・労働党政権の経済政策 ・福祉国家政策、国有化政策 ・対外関係 ・コモンウェルスとの関係、EC加盟問題、競争力の低下 ・サッチャー政権の経済政策 ・主な経済政策、産業構造の変化(サービス業へのシフト)、国有企業の民営化、サッチャリズムの功績と留意点
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5
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| 授業計画/Class |
英国資本の海外投資と外国資本の対内投資 ・対内・対外の英国の直接投資 ・直接投資概念・分析視点、企業の国際化イメージ ・海外直接投資を理解するための枠組み(OLIパラダイム) ・対内・対外の英国直接投資に係るデータ ・流通・小売分野における直接投資への注目 |
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6
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| 授業計画/Class |
英国の金融 ・ロンドンにおけるトレジャリーの機能 ・英国への金融グローバル拠点の立地 ・欧米企業と日本企業の対比 ・経理・会計との対比を通じた理解 ・企業内銀行の例 ・近年の金融政策とマクロ経済動向 ・Brexit・コロナ後の英国経済の懸念 ・物価上昇とBoEの金融政策
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7
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| 授業計画/Class |
英国AIとテクノロジー業界の動向 ・英国テクノロジー業界のマクロ統計的動向 ・AIを巡る政治、法規制、支援スキーム、エコスキーム ・個別企業事例(日系企業含む)
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8
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| 授業計画/Class |
英国におけるグリーン政策、エネルギー政策 ・気候変動対策 ・EV、洋上発電、水素の活用等 ・エネルギー価格高騰への対応 ・エネルギー安定供給に向けた対応 |
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9
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| 授業計画/Class |
労働政策の歴史的展開(1) ・保守党政権下の労働政策の枠組み ・就業構造の変化と労働者の所得環境 ・失業と雇用対策 |
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10
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| 授業計画/Class |
労働政策の歴史的展開(2) ・ブレア政権の労働政策 ・1980年代から今日に至る労働市場における課題 ・現在の英国の労働市場 |
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| 授業計画/Class |
授業内報告とそれに基づくディスカッション(1) ・要約等を行っていただく文献は、講義序盤で別途提示し、受講生の皆様の希望を踏まえて決定します。 |
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| 授業計画/Class |
イギリスにおける民営化政策(1) ・民営化のねらいは何か ・民営化はどのように進められたか ・民営化政策への評価 |
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13
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| 授業計画/Class |
授業内報告とそれに基づくディスカッション(2) ・要約等を行っていただく文献は、講義序盤で別途提示し、受講生の皆様の希望を踏まえて決定します。 |
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14
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| 授業計画/Class |
イギリスにおける民営化政策(2) ・民営化の評価(1)財政赤字の削減 ・民営化の評価(2)競争の導入 ・民営化の評価(3)規制システムの作用 ・「公共性」や格差の観点からの議論 ・投票行動 |
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15
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| 授業計画/Class |
社会保障政策の歴史的展開 ・現在の英国の社会保障 ・政権交代とイギリス福祉国家 ・サッチャリズムと福祉国家、ニュー・レイバーと新しいコンセンサス ・緊縮財政下の福祉政策 ・イギリス福祉国家を貫く性格とその政治的論理 |
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| 事前学習/Preparation |
講義教材に目を通して、概要を理解して下さい。 |
| 事後学習/Reviewing |
講義内容を振り返り、QAシートへの回答を行うとともに、不明点、更に発展して学習したい点について、講師に連絡して下さい。 |
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授業方法/Method of instruction
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| 区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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| 実施形態/Class Method |
通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes ・講義、授業内報告(プレゼンテーション)(希望者のみ)、QAシート記入を組み合わせて、双方向性を確保しながら授業を展開します。
・授業で使用する教材(講義資料と講義動画)は、事前にCourse Powerへのアップロードを行います。授業の中でも画面上に投影しますので、必ずしもプリントアウトしていただく必要はありません。
・質問やお答えについては、メールやCourse Powerを活用して行うことを考えています
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| 活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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平常点 In-class Points
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40%
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・各授業において、理解度の確認等のため、簡潔なQAシートをお配りします。 ・授業における積極的な貢献(発言、質問等)を歓迎します。 これらから平常点を総合的に評価します。
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| 2 |
その他 Others
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60%
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学生の皆様は、授業内報告の実施、又は、最終レポートの提出、いずれかを選んでください。 いずれも選んでいただいても、評価は公平に行われます。
(授業内報告) ・課題文献(10ページ前後)の要約等を報告していただきます。(質疑応答を含めて20分程度を想定) ・複数の課題文献の候補を提示します。 授業内報告の評価は、構成、論理展開の明瞭性、発表内容の熟度、発表スタイル等から総合的に評価します。
(最終レポート) ・複数提示するテーマから、1つ選んでレポートを提出して下さい。 ・記述の分量は、図表、引用等を含めてA4で3~4枚程度を予定しています。 最終レポートの評価は、構成、論理展開の明瞭性、記述内容の熟度等から総合的に評価します。
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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・QAシートについては、その後の講義等において回答をお伝えしフィードバックを行う予定です。 ・授業内報告に対しては講義内・講義後に講師からご報告へのコメント等を行い、平常点と合計して最終成績として評価の開示を行います。最終成績に占める割合は授業内報告が6割、平常点が4割です。 ・最終レポートについては、平常点と合計して、最終成績として評価の開示を行います。最終成績に占める割合は最終レポートが6割、平常点が4割です。
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教科書/Textbooks
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| | 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | 価格 Price |
| 1 |
湯沢威編
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イギリス経済史 盛衰のプロセス
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有斐閣
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1996.9
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4641085730
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2,500円+税
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| 2 |
中村 靖志
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現代のイギリス経済
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九州大学出版会
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1999
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9784873786070
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3,800円+税
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参考書/Reference books
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授業関連情報/Class-related information
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| | 件名/Title | 内容/Contents | 備考/Memo |
| 2 |
講師website
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https://www.maff.go.jp/primaff/about/kenkyuin/kuwaharada_tomoyuki.html
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研究内容も掲載しています。
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メッセージ/Message
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学生の皆様の興味、関心、向上心を刺激できますよう工夫して取り組みます。
英国経済、世界経済に関心を持つ学生の皆様すべてを歓迎いたします。履修登録に当たりまして、事前に確認しておきたいことがあられる場合は、どうぞE-mailでご連絡下さい。
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その他/Others
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講師は、農林水産省、財務省、内閣官房、在外公館、民間企業(トヨタ自動車)等で、経済政策の企画・実施等に多様な観点から幅広く携わってきました。現在は、本学における教務に加えて、農林水産省農林水産政策研究所で、欧州の農業政策、通商政策、労働政策等の研究を行っています。また、英国の大学院において、国際貿易、国際金融等の研究を行いました。これらの実務・研究経験を活かして、本授業においては、国内外の政策当局間の議論等を通じて得た感覚なども踏まえながら、多様な観点から英国を取り巻く経済事象を、構造的・時系列的に取り上げ、英国を含む世界情勢の見通しや、英国と類似した課題を有する我が国への示唆を自ら考えることができるよう、授業運営を行いたいと思います。
(講師略歴) https://www.maff.go.jp/primaff/about/kenkyuin/kuwaharada_tomoyuki.html
・毎回の講義において、簡潔な択一方式等によるQAシート提出を行っていただくことを考えています。 ・特別の配慮が必要な方は、事前に、お気兼ねなく、ご相談下さい。 ・緊急の状況に直面した際は、心配せず、安全の確保等を最優先にし、可能となった時点で講師に連絡下さい。
(※受講生数等状況に応じまして、授業計画などの調整を行わせていただく可能性があります)。
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キーワード/Keywords
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英国
イギリス
産業革命
自由主義
保護主義
福祉国家
国有化政策
コモンウェルス
EU
欧州
ヨーロッパ
サッチャリズム
民営化
労働政策
社会保障政策
労働市場
ニューレイバー
海外投資
金融
経済政策
経済
実務経験
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