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講義概要/Course description
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社会調査は「量的調査」と「質的調査」に分かれるとされています(両者がそんなにすっぱりと分けられるものなのかどうかも、一緒に考えていく予定ですが)。本講義では、そのうち「質的調査」と呼ばれるものを概観していきます。習うより慣れろ、というところもあり、実際にやってみるのが一番の学びにはなるかもしれませんが、実践編は他の講義に譲ることとします。ここでは、質的社会調査の定義や簡単な歴史、参与観察やインタビューといった質的社会調査の技法や、どうやって問いを立て、現場に入り、調査対象者との人間関係を構築するかーーちなみに、私の専門である文化人類学ではかつて、調査対象となる人々を英語で「informants=情報提供者」と呼んでいましたが、「interlocutors=対話の参加者」と呼ぶようになってきました。ここに表れた非常に大事な調査観の変化についても、授業で触れる予定です――といったプロセスについて、座学で学べることを学んでいきましょう。といっても、調査「方法」だけみていても何のことか分からないと思いますので、質的調査の実際の「成果」としての優れた(と講師が考える)調査報告(※注参照)を、社会学や文化人類学の足跡のなかからピックアップし、一緒に評論していきましょう。また受講生は、自分で立てた問いに応じた社会調査の企画書を作成して冬休み前後にコースパワー上で発表し、クラスメートのフィードバックを受ける機会も得ます。
※注 これらは「副読本」としてリストをオリエンテーションで提示し、一部分をコースパワーを通じて配布します。そのうえで、各自が「期末レポート」の題材に選んだ一冊をそれぞれ何らかの方法で入手してもらうこととなります。なお、それとは別に「教科書」は下に指定してあります。
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達成目標/Course objectives
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1)「質的調査」と呼ばれるものの代表的な技法を知る 2)「質的調査」のプロセスを思い浮かべられるようになる 3) 自分自身の調査計画を作成し、他の人からフィードバックを受ける経験をする 4) 社会学や文化人類学などの質的調査の成果を味わい、論評できるようになる
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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ヒューマンライツ学科1年生の必修科目です。
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授業計画/Lecture plan
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1
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| 授業計画/Class |
オリエンテーション 【オンライン(オンデマンド)】 |
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2
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| 授業計画/Class |
質的社会調査とは何か?どのようにして生まれ、発展してきたか?1 |
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3
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| 授業計画/Class |
質的社会調査とは何か?どのようにして生まれ、発展してきたか?2 |
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4
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| 授業計画/Class |
質的調査の技法1 フィールドワーク |
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5
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6
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| 授業計画/Class |
質的調査の技法3 インタビュー |
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7
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8
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| 授業計画/Class |
質的調査のプロセス1 問いを立てる・調査技法を選ぶ |
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9
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| 授業計画/Class |
質的調査のプロセス2 現場に入る・調査技法を再検討する |
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10
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| 授業計画/Class |
質的調査のプロセス3 現場に入る・データを集める |
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11
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| 授業計画/Class |
質的調査のプロセス4 データを分析し、まとめる |
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12
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13
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15
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| 事前学習/Preparation |
教科書/副読本の該当箇所(授業中に指示、必要に応じて一部をコースパワー上で配布)を読んでくる。 |
| 事後学習/Reviewing |
授業、教科書、副読本について感想・質問・意見(400字程度)をコースパワーで提出する。全体で4回提出すればよい。ただし、第13回(調査企画バーチャル発表会)については、全員、掲示板上でクラスメート数人の調査企画を選び、コメントする。 |
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授業方法/Method of instruction
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| 区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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| 実施形態/Class Method |
通常型 / regular |
| 活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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| 1 |
平常点 In-class Points
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30%
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授業への参加(質問、感想提出、クラスメートの仕事へのフィードバックなど)を通じた貢献を評価する。
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| 2 |
その他 Others
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30%
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自分で立てた問いに応じて質的調査を設計し、その企画書を書く。コースパワー上で発表してクラスメートのフィードバックを受ける。
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| 3 |
レポート Report
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40%
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期末読書レポート。授業中にとりあげた副読本(リストは初回で提示、それぞれの一部分を必要に応じてコースパワーで配布する)を調査技法やプロセスに注目して批判的に論評する内容とする。
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教科書/Textbooks
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| | 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | 価格 Price |
| 1 |
岸 政彦、石岡 丈昇他
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質的社会調査の方法 -- 他者の合理性の理解社会学
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有斐閣
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2016
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4641150370
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2090円
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その他/Others
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履修者からの応答や習熟度などに応じて、課題内容や進め方を見直す場合があります。
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キーワード/Keywords
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質的社会調査
フィールドワーク
参与観察
インタビュー
生活史
ライフヒストリー
エスノグラフィー
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