講義内容詳細:刑事訴訟法A

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年度/Academic Year 2026
授業科目名/Course Title (Japanese) 刑事訴訟法A
英文科目名/Course Title (English) Criminal Law Procedure A
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 葛野 尋之
英文氏名/Instructor (English) KUZUNO Hiroyuki

講義概要/Course description
憲法31条は、「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない」と規定しています。これを 受けて、刑事訴訟法1条は、「この法律は、刑事事件につき、公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障とを全うしつつ、事案の真相を明らかにし、刑罰法令 を適正且つ迅速に適用実現することを目的とする」と規定しています。刑事訴訟法Aにおいては、この理念が刑事手続の各場面でどのように実現されている のか、あるいはどのように実現されるべきなのか、を講義します。
刑事訴訟法Aにおいては、捜査手続と公訴提起、訴因を取り扱います。
達成目標/Course objectives
到達目標は、(1)刑事訴訟法の基本理念と刑事手続の全体像を把握すること。(2)刑事手続の各段階に関する法と実務の基本的事項を正しく理解すること。(3)それらを踏まえて、刑事手続をめぐる基本的争点および課題について考察し、自己の見解を構築すること、です。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
刑法A・Bについては、履修済みであるか、履修中であることが望ましいでしょう。
後期開講の刑事訴訟法Bについては、是非とも履修してください。
刑事政策A・Bについても、刑事司法全体についての理解を深めるため、履修することが望ましいでしょう。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 刑事手続の流れ、刑事訴訟法の目的
第1回授業は、オンライン(オンデマンド型)により実施します。
2
授業計画/Class 捜査の原則、強制処分と任意処分
3
授業計画/Class 職務質問
4
授業計画/Class 任意同行と任意取調べ
5
授業計画/Class 逮捕・勾留(Ⅰ)
6
授業計画/Class 逮捕・勾留(2)−別件逮捕・勾留
7
授業計画/Class 被疑者の取調べ
8
授業計画/Class 被疑者の弁護権と接見交通権
9
授業計画/Class 捜索・差押(1)
10
授業計画/Class 捜索・差押(2)—強制採尿・強制採尿のための連行・強制採決
11
授業計画/Class 捜索・差押(3)—逮捕にともなう無令状の捜索・差押
12
授業計画/Class 公訴提起の原則
13
授業計画/Class 訴因の意義と特定
14
授業計画/Class 訴因の変更
15
授業計画/Class 復習のための事例問題演習
 
事前学習/Preparation 各回、授業該当部分について、基本的なテキストを読み、それに基づき、CoursePowerを通じて、授業日の10時30分までに「予習課題」に解答したうえで、授業に臨んでください。
予習をして授業に臨むと、授業内容がよく理解できますので、復習の負担が大幅に軽くなります。
事後学習/Reviewing 各回、授業スライドを用いつつ、基本的なテキストを読む、授業で取り上げた判例を読むなどして、授業内容を復習してください。授業スライドは、授業日の10時30分に公開します。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes本講義は、対面授業(通常型)により実施します。
各回、予習課題にそって、講義形式により進めます。Power Pointのスライドを使用します。
刑事訴訟法の教科書を用意してください。三井誠=酒巻匡『入門刑事手続法(第9版)』(有斐閣、2023年)は、初めて刑事訴訟法を学習する人に有用だと思います。
また、『判例学習・刑事訴訟法』は毎回の授業において直接参照しますので、必ず手許においてください。
授業内容についての質問を歓迎します。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 60% 事例問題を含む、論述試験を行います。
2 平常点 In-class Points 40% 各回の予習課題の提出、15回目授業の事例問題への解答について、40%の割合で評価します。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
コメント
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1 葛野尋之=中川孝博=淵野貴生 判例学習・刑事訴訟法(第3版) 法律文化社 2021年 2021年4月に出版予定です。各回の授業において直接参照しますので、授業時には、必ず手許においてください。
2
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
 
1 宇藤崇=松田岳士=堀江慎司 刑事訴訟法(第3版) 有斐閣 2024年
2 吉開多一=緑大輔=設楽あづさ=國井恒志 基本刑事訴訟法(1)・(2) 日本評論社 2020・2021年
3 刑事訴訟法判例百選(第11版) 有斐閣 2024年
メッセージ/Message
刑事訴訟法を学修することによって、問題発見能力、論理的な思考力・表現力、課題解決能力などが陶冶されるはずです。
刑事訴訟法の学習の導入のために、次の本を(どれか1冊でもよいですから)読んでみることを進めます。今村核『冤罪と裁判』(講談社現代新書、2012年)、村木厚子『私は負けない—「郵便不正事件」はこうして作られた」(2013年)、周防正行『それでもボクは会議で闘う―ドキュメント刑事司法改革』(岩波書店、2015年)、浜田寿美男『虚偽自白を読み解く』(岩波新書、2018年)、北村年子『大阪・道頓堀川「ホームレス」襲撃事件―“弱者いじめ”の連鎖を断つ』(太郎次郎社、1997年)。
また、次の映画もお薦めします。『それでもボクはやってない』(2007年)、『BOX—袴田事件・命とは』(2010年)、『父の祈りを』(イギリス映画、1993年)、『12人の怒れる男』(アメリカ映画、1957年)。