講義内容詳細:法学ライティングBasic/法学ライティング

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年度/Academic Year 2026
授業科目名/Course Title (Japanese) 法学ライティングBasic/法学ライティング
英文科目名/Course Title (English) Basic Legal Writing/Legal Writing
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 山田 重則
英文氏名/Instructor (English) YAMADA Shigenori

講義概要/Course description
 小さい頃、自転車に初めて乗れたときのことを思い出してみましょう。悪戦苦闘しながらも、実際に乗れたときは楽しいと感じたはずです。自転車に乗れるようになると、行動範囲も一気に広がり、世界が広がった感じがしませんでしたか。多くの人にとって自転車は乗ることができれば事足ります。自分のペースでペダルを漕いで、曲がりたいときにハンドルを曲げ、止まりたいときにブレーキをかけられれば十分です。それ以上のテクニックは、限られた人にしか求められません。
 自転車は移動するための道具ですが、法律は物事を解決するための道具です。人々が気持ちよく社会生活を送るための社会的インフラでもあります。自転車と同じように、法律を実際に使えるようになると、不思議と楽しいと感じられるようになります。社会に起こる様々な出来事を法的な視点から捉えることができるようになり、視野も広がります。多くの人にとってはそれで十分です。専門的なことは法務部や弁護士に任せましょう。
 社会における法的ニーズは高まる一方であり、法律を使えることはどのような仕事でも大いに役立ちます。しかし、学習の仕方を間違えると、知識としては知っていても実際には使えない、という事態に陥ります。自転車が倒れない理屈には詳しいが乗ることはできない、という奇妙なことが起こります。そこで、この講義では、具体的な事例問題の回答を書くことを繰り返します。この経験を重ねることで、自然と法律を使えるようになります(過年度の学生はそうでした)。
 講義で扱う事例問題は全て私の創作です。些末な知識を問うことはしません。法律を使えるようになるための基本となる考え方、発想が身につくことに重点を置いています。どのように書けばいいかを具体的に示すため、全ての問題について講師の参考答案を提供します。全15回の講義で扱う事例問題は、第1回目の講義資料に載せます(レポート課題を除きます)。受講されるかどうかを検討する際の判断材料としてください。
達成目標/Course objectives
 法律を使えるようになること、すなわち、具体的な事案を法的に分析した上で、これを適切な法規範にあてはめて結論を導くとともに、この過程を論理的かつ平易な文章で他者に伝えられるようになること。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
 特にありません。講義内で毎回、Moodleを通じて課題を提出するため(授業内課題)、講義の際、ノートパソコン、タブレット等を持参いただく必要があります。授業内課題は、グループワークの回は、その問題の回答要旨とします。そうでない回は、その回の講義で学んだことの要旨とする予定です。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オンライン授業(オンデマンド型)での実施
講義要綱の説明など
2
授業計画/Class グループワーク①事例問題(当事者の希望から考える)
3
授業計画/Class 第1回レポート課題予習
4
授業計画/Class グループワーク②事例問題(条文に事実をあてはめる)
5
授業計画/Class 第1回レポート課題解説/実務はこんなに面白い(講師が扱った事件①)
6
授業計画/Class グループワーク③事例問題(判例の使い方)
7
授業計画/Class 第2回レポート課題予習
8
授業計画/Class グループワーク④事例問題(判例の使い方)
9
授業計画/Class 第2回レポート課題解説/実務はこんなに面白い(講師が扱った事件②)
10
授業計画/Class グループワーク⑤事例問題(客観と主観を分ける)
11
授業計画/Class 第3回レポート課題予習
12
授業計画/Class グループワーク⑥事例問題(事実を評価する)
13
授業計画/Class 第3回レポート課題解説/実務はこんなに面白い(講師が扱った事件③)
14
授業計画/Class グループワーク⑦事例問題(一般法と特別法)
15
授業計画/Class ゲストスピーカーによるシンポジウム(働く×法律×文章)
 
事前学習/Preparation グループワークの回は講義前に自身の検討を済ませておく(講義開始後はすぐにグループでの議論を開始し、議論の後、20分以内に回答要旨を授業内課題として提出してもらいます)。
事後学習/Reviewing 配布された参考答案を見て、自分の思考過程のどこに問題があったのかを確認する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes①講義開始10分後に出欠をとります。出欠に間に合わなかった方は「欠席」となり、その回の授業内課題を提出できなくなります(ただし、電車の遅延証明書の提出があった場合等、正当な理由がある場合はこの限りではありません)。
②レポート課題の採点基準は公表しますが、受講生の答案を添削して返却することはしません。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 100% 授業内課題(15回)40%、レポート課題(3回)60%
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 木山泰嗣著 新・センスのよい法律文章の書き方 中央経済社 2018.5 9784502245510 2000円+税 蔵書情報 / Library information
2 奈良正哉著 ビジネス文章力の基本 ダメ出しされない文書が書ける77のルール 日本実業出版社 2020.12 1540円+税
メッセージ/Message
「法」と「文章」という堅いテーマですが、楽しく、役に立つ講義にしたいと思います。なお、自転車に特に思い入れがあるわけではありません。ここ数年は乗っていないです。
その他/Others
 弁護士として日常的に法律に触れているため、実際に法律を使うという観点から何を身につけるべきなのか、また、どのような文書が分かりやすく、説得力のある文書といえるのか、自身の経験も踏まえ、そのポイントを伝えることができます。