講義内容詳細:マネジメント基礎A

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年度/Academic Year 2024
授業科目名/Course Title (Japanese) マネジメント基礎A
英文科目名/Course Title (English) Management Basics A
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 山下 勝
英文氏名/Instructor (English) YAMASHITA Masaru

講義概要/Course description
 この講義では、これから4年をかけて経営学を学ぶ初学者に対し、まず基礎的なマネジメント理論を学んでもらいます。そして、それをベースにしながら、企業活動の実態を把握するために企業経営のシミュレーションであるマネジメントゲームに参加してもらい、そのなかで企業活動そのものを実践的に学んでもらいます。
達成目標/Course objectives
 基礎的なマネジメント理論について理解することを第一の達成目標とし、企業の内部で行われていること、企業で働く人びとが日々行っていることを明確にイメージできるようになること、そして、それを通じて今後の経営学を学ぶための動機付けを行うことを第二の達成目標とします。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 【対面授業】
 ガイダンスを行う。本講義の目的、授業の進め方、評価方法について説明する。
2
授業計画/Class 【対面授業】
「会社とは何か」:
会社という制度、コーポレートガバナンスなどについて説明する。
3
授業計画/Class 【対面授業】
「古典的管理法」:
官僚制組織や科学的管理、管理原則などについて説明する。
4
授業計画/Class 【対面授業】
「人間関係論」:
ホーソン実験やモティベーション論などについて説明する。
5
授業計画/Class 【対面授業】
「近代組織論」:
バーナードの組織論やサイモンの意志決定論などについて説明する。
6
授業計画/Class 【オンライン授業(リアルタイム型)】
オンラインで中間テストを行う。その後に次回からのマネジメントゲームについて説明する。
7
授業計画/Class 【対面授業】
「ゲーム1期」:
経営戦略においてもっとも重要な経営資源の配分についての説明を行う。経営資源とは何か、その適切な配分の重要性、経営資源の配分が企業力を決定すること、企業の価値を計る株価について、説明する。授業の後半はグループごとにピア・ディスカッションを行い、マネジメントゲームの入力について、また今後の大まかな戦略方針について議論する。
8
授業計画/Class 【対面授業】
「ゲーム2期」:
企業内の労働力について説明する。労働力を高める方法、労働力を管理するうえで注意すべき点、またゲーム2期で新規に使用する意思決定項目について説明する。また、生産計画を決定するうえで参考になるだろうCVP分析についても説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、1期の業績結果についての自己分析、2期に向けての戦略について、主に労働力とCVP分析の視点から議論する。
9
授業計画/Class 【対面授業】
「ゲーム3期」:
企業の生産力について説明する。生産力を高めることが企業活動にどのような影響を与えるのか、生産力を高めるための要素はなにか、工場の生産能力の問題と工場を増設するという意思決定について、生産計画にズレが生じることの問題について説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、2期の業績結果についての自己分析、3期に向けての戦略について、主に生産力の視点から議論する。
10
授業計画/Class 【対面授業】
「ゲーム4期」:
企業の開発力と販売力について説明する。開発力を高めることでどのようなメリットがあるのか、開発力を高める要素、販売力を高めることでどのようなメリットがあるのか、販売力を高める要素、在庫管理について説明を行う。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、3期の業績結果についての自己分析、4期に向けての戦略について、主に開発力と販売力の視点から議論する。
11
授業計画/Class 【対面授業】
「ゲーム5期」:
企業の人的資源管理について説明する。従業員の貢献を高める要因、従業員の能力を高める要素、モティベーションを高める要因、企業の雰囲気に影響を与える要因、人材のリストラと中途採用について説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、4期の業績結果について自己分析、5期に向けての戦略について、主に開発力と販売力の視点から議論する。
12
授業計画/Class 【対面授業】
「ゲーム6期」:
新市場への参入(多角化)について説明する。新市場を目指す理由、多角化のメリットとデメリット、マネジメントゲームにおける新市場参入の要領について説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、5期の業績結果について自己分析、6期に向けての戦略について議論する。
13
授業計画/Class 【対面授業】
「ゲーム7期」:
事業戦略について説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、6期の業績結果について自己分析、7期に向けての戦略について、主に事業戦略の視点から議論する。
14
授業計画/Class 【対面授業】
「ゲーム8期」:
レポートライティングのスキルについて説明を行う。ブレインストーミングの方法、アウトラインの作り方について説明する。授業の後半はピア・ディスカッションを行い、7期の業績結果について自己分析、8期に向けての戦略について議論する。
15
授業計画/Class 【対面授業】
マネジメントゲーム成績優秀者の表彰を行うとともに、これまでの授業全体を振り返って総括する。
 
事前学習/Preparation 第2回〜第5回の授業においては、事前に授業動画を視聴し、ノートならびに質問を提出する。
第6回の授業ではそれまでの基礎理論についての中間テストを行うので、よく復習しておく。
第7回〜第14回の授業では、マネジメントゲームについて前期の分析と次期の計画を行う。
事後学習/Reviewing 基礎理論のレクチャーに対しては中間テストに備えて復習を行い、マネジメントゲームに対しては授業内でもらったコメントを活かしてマネジメントゲームの再入力を行う。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes本講義は対面授業ですが、第6回はオンライン授業(リアルタイム型)とし、オンラインで一斉に中間テストを行います。その際は通信状況のよく整った場所で受講してください。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 20% 中間テスト(5月15日)
2 レポート Report 50% レクチャー4回分のノート提出 20%
マネジメントゲームの戦略計画書の提出 30%
3 平常点 In-class Points 15% グループワークの結果
4 その他 Others 15% ゲームの結果
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
最初に提出されたノートの評価についてフィードバックします。また、戦略計画書の提出状況(評価)についてもどこかのタイミングで一度フィードバックします。
中間テストについては即日、フィードバックされます。
教科書/Textbooks
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1  特に指定しない。
参考書/Reference books
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タイトル
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1 高松朋史・具承桓 コア・テキスト経営管理 第2版 新世社 2019 2,850円(税別) 中間テストの試験範囲は、レクチャー動画で学んだことだけでなく、この書籍に記載されている内容も含みます。なお、試験範囲は別途指定します。
メッセージ/Message
この授業は参加型の授業で、自ら積極的に行動することが求められます。ホームワークも多いので大変だと思いますが、その分、やり通せば今後の経営学の学習に必要な基本的な知識はもちろんのこと、実践的な企業経営を実感できるようになることでしょう。ご両親を含め、さまざまな人と相談しながら学んでもらいたいと思います。
その他/Others
点数はつきませんが、授業への出席は必須です。毎回、出席の確認をします。
原則として、全体の3分の2以上の出席がある人だけを履修者として扱い、それに満たない人は評価対象者とは見なしません。