講義内容詳細：国際法概論／国際法ⅠＡ／紛争解決と法

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年度/Academic Year 2023
授業科目名/Course Title (Japanese) 国際法概論／国際法ⅠＡ／紛争解決と法
英文科目名/Course Title (English) Introduction to International Law/International Law ⅠA/Conflict Resolution and Law
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 阿部 達也
英文氏名/Instructor (English) ABE Tatsuya

講義概要/Course description
国際法の基本的な概念と実践を扱う。
達成目標/Course objectives
国際社会において生じている具体的な事象を国際法の観点から論理的に理解すること。
国際法の考え方を英語のレジュメを通じて身につけること（講義は日本語で行う）。
講義で勉強した事項を素材として自らの意見をA4紙1枚にまとめる能力を向上させること。
学部・研究科のディプロマポリシー（卒業認定・学位授与の方針）に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー（卒業認定・学位授与の方針）/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
履修条件（事前に履修しておくことが望ましい科目など）/Prerequisite
全15回の授業を最後まで受講する意思のあること。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class ガイダンス（授業の進め方）【オンライン授業（オンデマンド形式）】
事前学習/Preparation シラバスに目を通しておく。
事後学習/Reviewing Course Powerを通じて小課題を提出する。
2
授業計画/Class 国際法とは何か？（「社会あるところに法あり」／国際社会の構造／（国際）法の究極的な役割／国際法の機能）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 浅田正彦（編）『国際法』【第5版】（東信堂、2022年）4-9頁
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
3
授業計画/Class 国際法の司法的アプローチ（法的三段論法／コルフ海峡事件／法的議論の場）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 杉原高嶺『基本国際法』第3版（有斐閣、2018年）2-7頁
杉原高嶺・酒井啓亘（編）『国際法基本判例50　第2版』（三省堂、2014年）#18コルフ海峡事件
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
4
授業計画/Class 国際法の歴史（近代以前の状況／伝統的国際法／国際法の移行期／現代国際法）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 浅田正彦（編）『国際法』【第5版】（東信堂、2022年）11-16頁
杉原高嶺・酒井啓亘（編）『国際法基本判例50　第2版』（三省堂、2014年）#17ロチュース号事件
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
5
授業計画/Class 国際法の法源（国際法の二大法源／慣習国際法／条約）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 浅田正彦（編）『国際法』【第5版】（東信堂、2022年）34-44, 55-57頁
杉原高嶺・酒井啓亘（編）『国際法基本判例50　第2版』（三省堂、2014年）#2北海大陸棚事件
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
6
授業計画/Class 国際法の構造（水平構造／階層構造／強行規範／国連憲章第103条）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 杉原高嶺『基本国際法』第3版（2018年、有斐閣）51-53頁
杉原高嶺・酒井啓亘（編）『国際法基本判例50』（三省堂、2010年）#42ロッカビー事件
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
7
授業計画/Class 国際法の適用（拘束力／慣習国際法の適用／条約の適用／2つの規則の適用関係）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 浅田正彦（編）『国際法』【第5版】（東信堂、2022年）44-45, 59-61, 71-72頁
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
8
授業計画/Class 中間レポート講評（レポート課題の解説と優秀答案の検討）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 中間予備レポート・中間レポートを作成する。
事後学習/Reviewing 中間レポートから学んだことをまとめる。
9
授業計画/Class 国家性（国家の成立要件／新国家の成立形態／自決権）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 浅田正彦（編）『国際法』【第5版】（東信堂、2022年）86-94頁
杉原高嶺・酒井啓亘（編）『国際法基本判例50』（三省堂、2010年）#8ケベック分離事件
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
10
授業計画/Class 国家承認（国家承認とは／国家承認の法的性格／国家承認論の妥当性／問題解決への視座）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 浅田正彦（編）『国際法』【第5版】（東信堂、2022年）94-101頁
杉原高嶺・酒井啓亘（編）『国際法基本判例50　第2版』（三省堂、2014年）#10ベルヌ条約事件
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
11
授業計画/Class 国家承継（国家承継とは／承継の形態／国家承継に関する国際法規則）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 浅田正彦（編）『国際法』【第5版】（東信堂、2022年）109-114頁
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
12
授業計画/Class 国家主権（対外主権／国家平等原則／不干渉義務／人道的干渉）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 浅田正彦（編）『国際法』【第5版】（東信堂、2022年）120-128頁
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
13
授業計画/Class 国家管轄権（管轄権とは／管轄権の種類／管轄権の行使とその根拠／管轄権の競合）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 浅田正彦（編）『国際法』【第5版】（東信堂、2022年）129-133頁
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
14
授業計画/Class 国家免除（免除とは／国家の免除／国家機関の免除）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 浅田正彦（編）『国際法』【第5版】（東信堂、2022年）133-139頁
事後学習/Reviewing 授業で学んだことをまとめる。
15
授業計画/Class 期末レポート講評（レポート課題の解説と優秀答案の検討）【対面授業（通常型）】
事前学習/Preparation 期末予備レポート・期末レポートを作成する。
事後学習/Reviewing 期末レポートから学んだことをまとめる。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes対面授業（通常型）として実施する（初回を除く）。
配布するレジュメ（すべて英語）および資料に従って授業を行う。受講者は個別の問題について意見を求められる。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 70% 中間予備レポート・中間レポート・期末予備レポート・期末レポート（あわせて70%）により評価する（中間レポート・期末レポートは採点の上返却し、受講者と共に講評を行う）。
2 平常点 In-class Points 30% 授業に対する積極的な貢献はプラス評価する。
参考書/Reference books
 著者名
Author		タイトル
Title		出版社
Publisher		出版年
Published year		コメント
Comments		 
1 浅田正彦（編集代表） 『ベーシック条約集（2023年度版）』 東信堂 2023年 ※2021年度版または2022年度版でもよい
2 浅田正彦（編） 『国際法』【第5版】 東信堂 2022年
3 杉原高嶺 『基本国際法』第3版 有斐閣 2018年
4 杉原高嶺・酒井啓亘（編） 『国際法基本判例50　第2版』 三省堂 2014年
5 薬師寺公夫・坂元茂樹・浅田正彦・酒井啓亘（編集代表） 『判例国際法〔第3版〕』 東信堂 2019年
メッセージ/Message
毎回の授業に先立ってレジュメおよび資料を予習しておくこと。
学習した内容について日本語でも英語でも議論できるようになることが究極の目標である。
その他/Others
レジュメおよび資料は第2回授業までに教務課国際政治経済学部窓口で入手すること。
受講者からの質問などには担当教員が個別のアポイントメントで対応する。