講義概要/Course description
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国際政治の主たるアクターとして登場した国際NGOをはじめ、国境を超えて国際政治に影響を及ぼす市民運動(社会運動)のアクターならびにトランスナショナルなキャンペーンについての①歴史的な変遷、②理論的な考察、さらに③実践的な取り組みという3つの視座から講義を展開する。
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達成目標/Course objectives
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国際政治学(国際関係論)を学ぶ立場の学生として、市民社会アクターの意義と課題について客観的に理解し、そして履修者自身と市民社会アクターまたは国際NGOとの関係性を捉えなおすことを大切にする。具体的には、身近で展開する国際キャンペーンや具体的なアクション、取り組みに関わるきっかけを模索し、履修者自身が国際政治のアクターと化することを体感する。
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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2年生以上。対面授業に毎回出席し、積極的に授業に参加すること。反転授業、討論、プレゼンテーション、課題作成などに能動的に参加すること。
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
オリエンテーション そもそも国際NGOは国際政治にどこまで影響を及ぼし得るのか? |
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2
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授業計画/Class |
理論的考察 市民社会、NGO、NPO、市民運動、社会運動、ボランティア活動、トランスナショナルアドボカシーネットワーク(TANs)などの定義や歴史を学ぶ。 |
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3
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授業計画/Class |
国際NGOの意義と限界-紛争地域における人道支援と平和活動 |
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4
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授業計画/Class |
国際NGOの意義と限界-紛争地域における人道支援と平和活動
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5
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授業計画/Class |
国際NGOの意義と限界-南北問題の責任は誰にあるのか |
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6
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授業計画/Class |
国際NGOの意義と限界-南北問題の責任は誰にあるのか
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7
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授業計画/Class |
日本の市民社会の台頭-新しい社会運動の視点から |
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8
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授業計画/Class |
日本の市民社会の台頭-国際協力NGOの台頭 |
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9
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授業計画/Class |
ポスト冷戦、グローバル化時代におけるトランスナショナルな動き-国家の相対化と市民社会への期待、そしてグローバルガバナンス1 |
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授業計画/Class |
ポスト冷戦、グローバル化時代におけるトランスナショナルな動き-国家の相対化と市民社会への期待、そしてグローバルガバナンス2 対北朝鮮人道支援と日本の取り組み |
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11
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授業計画/Class |
ポスト冷戦、グローバル化時代におけるトランスナショナルな動き-国家の相対化と市民社会への期待、そしてグローバルガバナンス3 パブリック・ディプロマシーの観点から |
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授業計画/Class |
トランスナショナルアドボカシーキャンペーンの実践 |
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13
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授業計画/Class |
トランスナショナルアドボカシーキャンペーンの実践 |
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14
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事前学習/Preparation |
反転教育の一環として教員が求める事前学習動画を視聴し、事前課題をオンライン等で提出形をほぼ毎週行う予定である。 |
事後学習/Reviewing |
事前学習と同様に、事後学習のレポートを求める場合がある。また、レポート課題の読み替える形として授業内での発表を行ったり、討論の司会などを担うこともあり得る。 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
ハイブリッド型ブレンド形式 / hybrid blend
補足事項/Supplementary notes 初回はフルオンデマンドで需要を展開する。対面を原則とするがZoom形式やフルオンデマンドを合計7回以内で展開する可能性がある。事前にアナウンスをする。対面授業の際にオンライン形式の参加は原則として認めない。
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活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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1 |
レポート Report
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55%
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定期課題と中間+期末課題で対応します。
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2 |
平常点 In-class Points
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35%
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授業への参加などで対応します。
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3 |
その他 Others
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10%
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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出席以外にも定期課題(ほぼ毎週)を次週の授業前締め切りで提出する。したがって、授業への出席や積極的な参加が重要である。
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参考書/Reference books
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メッセージ/Message
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コロナ禍のなかでオンライン中心の授業が増えていますが、対面授業ならではの学びと交流を活かします。また、就活やインターンシップによる欠席は原則認めず、教員と事前に相談したうえでそれに代わる代替学習や課題提出を行い補完する体制を取ります。したがって、無断に欠席をして事後に善処を求めても対応が困難であることを予めお伝えします。教員と(メールを含む)相談を必ず予め行ってください。
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その他/Others
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担当教員は国際NGOの職員、理事、会員などとして現場の実践的な実務にも深くかかわってきました。日本国際ボランティアセンター(JVC)や国際NGOのOxfam Japanでも職員・理事などとして具体的な現場の動きを体験してきました。カンボジア紛争の研究、旧ユーゴスラビアでの人道支援、日韓市民連帯運動、南北コリアの和解、北朝鮮問題などを具体的なフィールドとしつつ市民、NGO、研究者の視点から実践と研究に携わり、アクションリサーチという方法を大切にしています。
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キーワード/Keywords
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平和
和解
紛争解決
緊急救援
人道支援
平和構築
トランスナショナル関係
市民社会
NGO
市民運動
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