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講義概要/Course description
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日本には200万社以上の株式会社が存在し、それぞれが資本市場からカネを、労働市場からヒトを、生産市場からモノを調達し、新たな価値を生み出しています。しかし、現代の企業は大規模化・複雑化・グローバル化が進んでおり、その活動を適切に管理・評価することは容易ではありません。こうした企業活動を貨幣的側面から測定・評価し、利害関係者に正確な情報を伝達する手法が複式簿記です。
本講義では、株式会社に用いられる「株式会社会計」に焦点を当て、以下の内容を学びます: ・会計の基本概念と仕訳の方法 ・財務諸表(貸借対照表・損益計算書)の作成プロセス ・決算書の読み解き方と企業活動の分析方法 授業では、実際の企業活動を例に取り上げ、受講生が自ら手を動かして会計処理を行うことで、理論と実務の両面を深く理解します。また、会計情報を通じて企業活動を読み解く「会計メガネ」の視点を身につけることで、簿記の枠を超えた経営理解が可能になります。 なお、本講義は後期に開講する『中級簿記Ⅱ』の基礎科目として位置づけられており、Ⅱではより発展的な内容を学ぶため、連続して受講することが推奨されます。
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達成目標/Course objectives
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1.現代社会における企業会計の重要性と役割を理解する ・企業活動の透明性や利害関係者への情報提供において、会計が果たす役割を正しく理解する。 ・資金調達、企業評価、経営判断などにおける会計情報の重要性を認識する。 2.日商簿記検定2級レベルの商業簿記の知識と技術を習得する ・仕訳の記入、試算表の作成、決算処理など、商業簿記の実務的なスキルを体系的に身につける。 ・資格取得を視野に入れた学習を通じて、実務に直結する能力を養う。 3.「会計メガネ」を用いて企業活動を分析・解読する能力を養う ・財務諸表を通じて、企業の経営状態、財務構造、収益性を評価する視点を身につける。 ・理論と実務の両方から企業活動を読み解く力を養い、経営判断や投資判断に活用できる応用力を培う。
※「会計メガネ」とは? 財務諸表の数値を単なるデータとして捉えるのではなく、企業の経営状態や戦略を読み解く視点(分析フレーム)を指します。この講義では、企業活動の全体像を「会計メガネ」を通して把握し、数字の裏にある経営実態や意思決定の背景を理解する力を養います。 ※会計メガネ君のサポート 本講義では、皆さんの学びをサポートするために「会計メガネ君」というキャラクターが登場します。会計メガネ君は、難解に見える会計の概念や財務諸表の読み解き方をわかりやすく解説し、重要なポイントを楽しく学べるようガイドしてくれます。会計メガネ君と一緒に、企業の本質を見抜く力を養いましょう。 ちなみに、会計メガネ君には「電卓ネコ」という相方がいます。電卓ネコは、、、講義をお楽しみに!
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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経営学部:アカウンティング基礎Ⅰ・Ⅱの単位を取得していること、またはそれと同等の知識を有すること 他学部:日商簿記3級(全商でも可)の資格を取得していること、またはそれと同等の知識を有すること
機器条件: Google Chromeブラウザをインストールした端末(PC、タブレット、スマートフォン)を用意し、大学アカウントでGoogle Classroomに参加登録できること(登録方法は講義ガイダンスで説明する)
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授業計画/Lecture plan
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| 授業計画/Class |
第1回 簿記一巡の手続と財務諸表
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| 授業計画/Class |
第2回 現金預金と債権の譲渡
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| 授業計画/Class |
第9回 株式会社の純資産(資本) |
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| 事前学習/Preparation |
・講義資料、教科書を用いて予習する |
| 事後学習/Reviewing |
・講義資料、教科書を用いて復習する ・課題のフィードバックを確認する |
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授業方法/Method of instruction
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| 区分/Type of Class |
オンライン授業 / Online
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| 実施形態/Class Method |
オンデマンド型 / on-demand
補足事項/Supplementary notes本講義はオンライン授業(オンデマンド型)として実施し、Google Classroom、Google Form、YouTubeを用いる。
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| 活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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平常点 In-class Points
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60%
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各回の講義における平常課題を評価する。平常課題の提出が3回以下の場合は欠席評価となる。
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試験 Exam
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40%
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理解度確認テスト(1)(2)により評価する。
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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課題に対するフィードバックは講義内の説明あるいは講義外の動画等で実施する。
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教科書/Textbooks
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| | 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | 価格 Price | コメント Comments |
| 1 |
渡部裕亘・片山覚・北村敬子
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検定簿記講義2級商業簿記
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中央経済社
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2024
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990
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受講時の最新年度版を購入すること
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参考書/Reference books
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| | 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | 価格 Price | コメント Comments | |
| 1 |
渡部裕亘・片山覚・北村敬子
|
検定簿記ワークブック2級商業簿記
|
中央経済社
|
2024
|
990
|
受講時の最新年度版を購入すること
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その他/Others
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・講義計画について 講義内容は、受講生に事前告知の上、調整される場合がある。講義内の説明を確認すること。
・講義に必要な学習環境について 本講義では、Google Chromeブラウザをインストールした端末(PC、タブレット、スマートフォン)、インターネット接続環境、プリンター(必要に応じて)が必要になる。
・講義資料および動画の二次利用について 本講義の講義資料および配信動画等の一部およびすべてを複製、転載又は配布、印刷、インターネット等への流布など、第三者の利用に供することは著作権法により固く禁じられる。
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