講義概要/Course description
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本講義の目的は、社会調査の意義と具体的な各種社会調査手法について、コミュニケーション研究の枠組みの中で解説することである。具体的には、まず、基礎知識として、社会調査の歴史、社会調査の意義と目的、調査研究における哲学的前提と方法論との関係、調査倫理、社会調査の流れ、先行研究調査といった、研究における基本的内容を紹介する。さらに、具体的な調査の実例として、量的調査法と質的調査法の双方および混合研究法について、統計的調査、世論調査、マーケティング調査、質問紙調査、事例研究、フィールドワーク、インタビュー調査などをとりあげ、各種調査手法のもつ目的、データ収集方法および解析方法を実際の調査例を用いて概説する。本講義を通して受講生は、ここに挙げた種々の調査手法のなかで自身の研究目的にもっとも適した手法が何であるかを見極める力も身につけていく。期末時には、研究報告書のまとめ方についても学んでいく。
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達成目標/Course objectives
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本講義は、社会調査としてのコミュニケーション研究を行うための基礎知識と研究手法を広く紹介することで、受講生がコミュニケーション研究法の全体像を把握し、研究計画書を作成する力を身につけることを支援するものである。
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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特になし
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
W01:社会調査の歴史・意義・目的(初回のみオンライン授業ーオンデマンド型で実施) |
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2
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授業計画/Class |
W02:調査倫理-研究参加者の権利と研究者の義務 |
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3
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授業計画/Class |
W03:調査研究における哲学的前提と方法論 |
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4
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授業計画/Class |
W04:先行研究調査:図書館データベースの利用法 |
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5
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授業計画/Class |
W05:量的調査と質的調査の比較 |
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6
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授業計画/Class |
W06:量的調査の実例(1)-国勢調査などの公的統計 |
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7
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授業計画/Class |
W07:量的調査の実例(2)- 世論調査 |
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8
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9
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授業計画/Class |
W09:質的調査の実例(1)- フィールドワーク |
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10
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授業計画/Class |
W10:質的調査の実例(2)- インタビュー調査法 |
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11
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授業計画/Class |
W11:応用とその実例(1)- 混合研究法の理論と実践 |
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12
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授業計画/Class |
W11:応用とその実例(2)- 事例研究 |
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13
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授業計画/Class |
W13:応用とその実例(3)- マーケティング調査 |
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14
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15
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事前学習/Preparation |
授業にて指示。 |
事後学習/Reviewing |
授業で学んだことを復習。 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
オンライン授業 / Online
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実施形態/Class Method |
オンデマンド型 / on-demand |
活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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1 |
平常点 In-class Points
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30%
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毎週出されるクイズへの回答
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2 |
試験 Exam
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70%
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中間試験(30%)、期末試験(40%)
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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質問などがある方は、Course PowerのQ&Aからご連絡ください。
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教科書/Textbooks
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | 価格 Price |
1 |
末田清子・抱井尚子・田崎勝也・猿橋順子(編著).
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コミュニケーション研究法
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ナカニシヤ出版.
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2011
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9784779505461
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3200
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参考書/Reference books
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | ISBN | 価格 Price | |
1 |
SAGE Research Methods
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SAGE Publications
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2 |
浦上昌則, 脇田貴文著
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心理学・社会科学研究のための調査系論文の読み方
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東京図書
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2008.7
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9784489020384
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2800円+税
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蔵書情報 / Library information
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3 |
高橋順一, 渡辺文夫, 大渕憲一編著
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人間科学研究法ハンドブック
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ナカニシヤ出版
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2011.11
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9784779504198
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2800円+税
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蔵書情報 / Library information
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4 |
太田裕子
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はじめて「質的研究」を「書く」あなたへ
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東京都書
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2019
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5 |
抱井尚子著
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混合研究法入門
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医学書院
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2015.12
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9784260024709
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2000円+税
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蔵書情報 / Library information
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6 |
ジョン・W・クレスウェル(抱井尚子・訳)
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早わかり混合研究法
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ナカニシヤ出版
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2017
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4779511925
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2,640
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7 |
マイク・フェターズ、抱井尚子
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混合研究法の手引き──トレジャーハントで学ぶ研究デザインから論文の書き方まで
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遠見書房
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2021
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9784866161204
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2,860
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メッセージ/Message
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教科書(『コミュニケーション研究法』末田・抱井・田崎・猿橋(2011))を各自で事前購入しておいてください。
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その他/Others
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将来、アンケート調査やインタビュー調査を実施してみたい人には本科目の受講をお勧めします。社会調査士資格の取得を希望する人は、可能な限り本科目を2年次に履修することをお勧めします。
授業の実施状況によっては、授業計画が変更する場合があります。
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