講義内容詳細:国文学特論F

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年度/Academic Year 2023
授業科目名/Course Title (Japanese) 国文学特論F
英文科目名/Course Title (English) Topics in Japanese Literature F
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 遠藤 知恵子
英文氏名/Instructor (English) ENDO Chieko

講義概要/Course description
明治期以降の日本で出版された児童文学作品を、ジャンルごとに概説します。読書活動の支援の一環として児童・生徒に本を紹介する活動の一つである、「ブックトーク」を通じて学んでいきます。
第1〜10回の授業では、テーマに沿って様々な種類の本を組み合わせて紹介するための知識を身につけていきます。第11〜14回の授業では、複数の事例を参考にしながら、ブックトーク台本の書き方を学びます。第15回は授業全体の振り返りを行います。

〈授業内で実演するブックトークの例〉
 ・イースターおめでとう! (季節に因んだ本の紹介。テーマは「たまご」)
 ・数を楽しむ (「数」から発想したさまざまな種類の本を紹介する)
 ・虹色図書館 (題名に色のつく本を7冊=7色紹介する)
達成目標/Course objectives
明治期以降の日本で出版された児童文学作品をジャンルごとに学び、その多様さを理解すること、さらに、身につけた知識を活用して作品の特色を他者に伝えられるようになることが目標です。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 【オンライン授業(オンデマンド形式)】
①授業の進め方についての説明 
②ブックトークとは何か 目的と方法、ストーリーテリングや読み聞かせとの違い
2
授業計画/Class 【対面授業】
子どもの本の分類方法について 形式別/対象年齢別/ジャンル別
3
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ①伝承文学
4
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ②ファンタジー
5
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ③リアリズム
6
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ④冒険物語
7
授業計画/Class 【対面授業】
①ジャンルの成り立ちと分類 ⑤歴史小説
②物語の本についてのまとめ(復習)
8
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ⑥子どものための詩
9
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ⑦知識の本1 自然科学を中心に
10
授業計画/Class 【対面授業】
ジャンルの成り立ちと分類 ⑧知識の本2 社会科学・産業など
11
授業計画/Class 【対面授業】
①ブックトークの形式 「フォーマル」なブックトークと「インフォーマル」なブックトーク
②ブックトーク台本の書き方について
12
授業計画/Class 【対面授業】
①引用をするときの注意
②ブックトーク実例からの紹介1 
13
授業計画/Class 【対面授業】
①ブックトーク実例からの紹介2
②ブックトーク台本執筆開始
14
授業計画/Class 【対面授業】
①ブックトークの歴史について
②ブックトーク台本提出前の最終チェック
15
授業計画/Class 【対面授業】
この授業全体の振り返り
 
事前学習/Preparation 最低でも週に1冊は児童書を読み、書誌情報等を記録してください。対象年齢やジャンルは問いません。
事後学習/Reviewing 授業中にブックトーク台本の書き方についての説明はしますが、台本作成に関わる準備作業や台本執筆は事後学習として行なってください。ご自身で作成したノートや配布資料を読み返しながら本選びや台本作成をし、疑問に思うことがありましたら、次の授業時に(または、CoursePowerを利用して)ご質問ください。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes

活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 75% 3冊の本を15分以内で紹介することを想定し、ブックトーク台本を作成、最終回に提出します。これがレポートとなります。ブックトークのテーマに沿って適切な本が紹介されているかどうか、紹介の言葉は的確か、本の紹介と紹介の間の繋ぎの言葉に工夫が見られるかどうかといった観点から評価します。
2 その他 Others 25% 興味を持って意欲的に授業に取り組んでいるかどうか。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
CoursePowerを利用してコメントをお返しします。コメントをお送りする期間は履修人数にもよりますが、最終回の授業が終わってから1週間から2週間ほどを予定しています。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
ISBN価格
Price
 
1 杉山きく子責任編集 ブックトークのきほん 21の事例つき 東京子ども図書館 2016年 9784885692260 660円
2 川端有子著 児童文学の教科書 玉川大学出版部 2013年 9784472404634 2300円+税 蔵書情報 / Library information
3 佐藤宗子, 藤田のぼる編著 少年少女の名作案内 自由国民社 2010年 9784426108342 1500円+税 蔵書情報 / Library information
4 半田雄二著 半田雄二論文編集委員会編 ヤングアダルトサービス入門 教育史料出版会 1999年 4876523630 1944円
メッセージ/Message
①教科書は特に指定しません。授業時に使う資料は毎回、配布または配信します。
②シラバスに参考文献として挙げた図書以外にも、できるだけ様々な参考図書を授業内に紹介していきたいと考えていますが、全てを読まなければならないという意味ではありませんが、必要に応じて参照してください。
③必要に応じて授業方法を変更することも考えられます。あらかじめご了承ください。
キーワード/Keywords
国文学     児童文学     ブックトーク