講義内容詳細:財務会計研究Ⅰ

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年度/Academic Year 2025
授業科目名/Course Title (Japanese) 財務会計研究Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) Financial Accounting (1)
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 上枝 正幸
英文氏名/Instructor (English) UEEDA Masayuki

講義概要/Course description
 「財務会計研究Ⅰ・Ⅱ」では、企業による財務報告が経済社会において果たしている役割について研究する。したがって、会計・監査制度や会計基準自体の検討も当然に実施するものの、① 財務会計にかかわる制度や基準がヒトやその集合体である企業に対してどのように影響を及ぼしているのか、あるいは ② 特定の社会の目的が存在すると仮定して、それ(ら)を達成するためにはどのような制度や基準が必要であるのか、などについて理論的・実証的に考察することがコースの中心となる。
 たとえば、現行の財務会計の概念フレームワークは、投資者への意思決定に有用な情報の提供が財務報告の目的であると規定する。こうした考え方は、意思決定有用性アプローチとよばれる。このとき、意思決定有用性アプローチの観点から、資本市場における財務会計情報の役割を分析する研究の貢献と課題を考察することが重要となろう。また、財務報告を巡る利害関係者が置かれている社会・経済環境の詳細に加え、利害関係者それぞれの経済的インセンティブについての知ることも必須であろう。いずれにせよ、あるべき論(規範論)ではなく、現実にどうあるのか、またどのように説明できるのか(理論・実証論)を議論したい。
達成目標/Course objectives
会計研究のほか、経済学、行動科学、ゲーム理論、社会理論などの諸学問分野のディシプリンを援用し、
 ① 財務会計情報が社会において果たす役割・財務会計を巡る現在の社会制度・環境、
 ②   社会目的を達成するための会計を巡る制度・諸基準のありかた、などの論点を科学的に
議論できるような基本的素養を学修する。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
学部上級レベルの簿記会計学(税務・監査を含む)の知識を有していることを前提とする。
英語の文献の読解能力があること、および基礎的な統計学の素養があることが要求される。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class オリエンテーション(学習文献の決定,授業の進め方の決定,日程の確認,本講のねらいと成績評価方法の説明など)。【オンライン(オンディマンド型)】
2
授業計画/Class Chapter 1. The Benefits and Detriments of Global Accounting Convergence
3
授業計画/Class Chapter 2. Corporate Social Responsibility Reporting ad Accounting
4
授業計画/Class Chapter 3. The Impact of Earnings Management and the Economic Cycle on Stress Test Results
5
授業計画/Class Chapter 4. Non-GAAP Financial Reporting: An Ethical Analysis
6
授業計画/Class Chapter 5. Comprehensve Red Flag Model for Accounting Fraud Detection Using Qualitative and Quantitative Variables
7
授業計画/Class Chapter 6. Financial Accounting and Natural Environment: The Case of Climate Change
8
授業計画/Class Chapter 7. Sustainability Reporting Regulation: Current Situation and Future Developments
9
授業計画/Class Chapter 8. EFRAG Roadmap for New Developments in ERS Reporting
10
授業計画/Class Chapter 9. Materiality in Sustainbility and Integrated Reporting Contexts: An Application of Logics
11
授業計画/Class Chapter 10. Outlining Commitment and Resistance to Dominant Accounting Paradigms
12
授業計画/Class Chapter 11. Value-relevance of Intangibles—A Structured Literature Review 
13
授業計画/Class Chapter 12. The Use of Non-financial Information in Financial Reporting
14
授業計画/Class Chapter 13. The Role of Public Interest in Shaping Corporate Reporting: Challenges for Accounting Research
15
授業計画/Class 前期のまとめ
 
事前学習/Preparation その講義回に扱うテキストの章を読んで内容をまとめておく。
事後学習/Reviewing その講義回で扱った章の演習問題のうち、指定されたものに解答する。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes 対面授業(通常型)により、詳細は以下のようなものとなる。
(1)毎回、1章分(英文書籍)を読み、内容をまとめて授業に出席する。
(2)講義内で文献の内容に関して確認・議論する。
(3)講義後、その回に読んだ参考文献のうち、関心のあるものを各自で読む。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 100% 毎回、英文書籍のテキストを1章(20頁程度)読んで予習し、内容をまとめてから授業にのぞむことになる。
当該予習と授業内の議論への参加によって評価する。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
コメント
Comments
1 Parrondo, L., and O. Amat (eds.) Research Handbook on Financial Accounting Elgar 2024 最新の財務会計研究のテキストの1つ
メッセージ/Message
財務会計を巡る諸問題につき、「ヒトや社会制度・環境」の観点から実証的に研究したい受講生を歓迎する。また、テキスト(教科書)の内容に基づき、教員および他の受講生とのディスカッションをしながら授業が進むことに注意してもらいたい。