講義内容詳細:アカウンティングリサーチメソッド

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年度/Academic Year 2022
授業科目名/Course Title (Japanese) アカウンティングリサーチメソッド
英文科目名/Course Title (English) Accounting Research Method
学期/Semester 春休集中 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 小林 裕明/橋本 尚/重田 麻紀子/多賀谷 充/町田 祥弘
英文氏名/Instructor (English) KOBAYASHI Hiroaki/HASHIMOTO Takashi/SHIGETA Makiko/TAGAYA Mitsuru/MACHIDA Yoshihiro

講義概要/Course description
博士後期課程において博士学位申請論文の完成を目指し、また、そのプロセスとして、学位申請に必要な学術論文の投稿を行うに当たって、最低限の学術的な研究手法の習得、および研究の前提となる研究者倫理を身に着けることは、必要不可欠である。本講義は、博士後期課程のコースワークとして、本研究科の博士後期課程担当教員のオムニバス形式による講義によって、研究者倫理、ならびに、文献研究、論理構成、制度研究および事例研究の研究手法の基礎についての講義を行う。
達成目標/Course objectives
本講義の第1の目標は、学術研究を実施するに当たって備えることが求められる研究者倫理について理解し、受講生自身が常にそれを配慮できるようになることにある。第2の講義の目標は、受講生が研究に用いている研究手法について、改めて、その方法及び留意点を学ぶこと、ならびに、自身が利用しない研究手法であっても、第三者の研究を理解するためのアカデミック・リテラシーとして最低限の知識を備えることにある。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
受講の前に、自分自身の研究テーマに必要な研究手法について検討しておくことを期待する。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 研究者倫理(1)
 研究活動における不正について、不正行為の類型及び事例を踏まえ講義を行う。
事前学習/Preparation 当日の講義資料を事前に配付するので、骨子を理解しておくこと。
事後学習/Reviewing 講義資料及び講義内容を復習し、内容を整理すること。
2
授業計画/Class 研究者倫理(2)
 剽窃(plagiarism)について、行為の類型及び事例を紹介しながら、これを避けるための留意点について説明する。
事前学習/Preparation 当日の講義資料を事前に配付するので、骨子を理解しておくこと。
事後学習/Reviewing 講義資料及び講義内容を復習し、内容を整理すること。
3
授業計画/Class 研究者倫理(3)
 研究不正に該当することを回避しながら、研究の質をいかに高めていくかについて、事例を用いながら考察する。
事前学習/Preparation 当日の講義資料を事前に配付するので、骨子を理解しておくこと。
事後学習/Reviewing 講義資料及び講義内容を復習し、内容を整理すること。研究倫理に関して自ら留意すべきことをレポートすること。
4
授業計画/Class 実証的研究(1) 会計学における実証的研究のうち、既存のデータベースを利用してのアーカイバル・データに基づく研究の方法と実施に当たっての留意点を概説する。 
事前学習/Preparation 指定する文献を読み内容を把握しておくこと。
事後学習/Reviewing 実際のアーカイバル・データに基づく研究論文を読み、研究手法や内容が理解できるかどうか検討する。
5
授業計画/Class 実証的研究(2) 会計学における実証的研究のうち、実験的研究の方法と実施に当たっての留意点を概説する。
事前学習/Preparation 指定する文献を読み内容を把握しておくこと。
事後学習/Reviewing 実際の実験的研究に基づく研究論文を読み、研究手法や内容が理解できるかどうか検討する。
6
授業計画/Class 実証的研究(3) 会計学における実証的研究のうち、質問紙調査による調査研究の手法と実施に当たっての留意点を概説する。
事前学習/Preparation 指定する文献を読み内容を把握しておくこと。
事後学習/Reviewing 実際の質問紙調査に基づく研究論文を読み、研究手法や内容が理解できるかどうか検討する。
7
授業計画/Class 文献研究(1) 学術論文の作成にあたって、関連文献の検索、入手、引用方法などについて概説する。また、大学図書館をはじめとする各種図書館における文献検索、入手方法について説明する。


事前学習/Preparation 大学図書館の利用方法を確認する。各自の学術論文の作成に必要な文献リストを作成する。
事後学習/Reviewing 大学図書館などにおいて、各自の研究テーマに関連する文献を検索してみる。
8
授業計画/Class 文献研究(2) 学術論文の作成にあたって、NDL SearchやCiNiiなどのデータ検索、収集方法やウェブサイトを通じた文献資料の検索、入手、引用方法について概説する。
事前学習/Preparation 文献検索に利用可能な内外のウェブサイトを確認する。
事後学習/Reviewing ウェブサイトを通じて各自の研究テーマに関連する文献を検索してみる。
9
授業計画/Class 文献研究(3) 学術論文の作成にあたって、先行研究の検索、引用方法や図表などの作成、引用方法について概説する。
事前学習/Preparation 各自の研究テーマに関連する先行研究を確認する。
事後学習/Reviewing 各自の研究テーマに関連して、図表などを用いることで学術論文の内容の理解可能性が高まるか検討してみる。
10
授業計画/Class 制度研究(1)社会には活動主体の行動をコントロールするさまざまな法規範などの制度が存在する。こうした制度という枠組みを前提として規範・理論研究に主軸を置く研究分野が法学であり、会計学においてもその側面は少なからず否めない。まず第1回では、制度の分類と階層を体系的に確認した後、制度研究の意義について概説する。
事前学習/Preparation 自分の研究課題においてベースとする制度を整理し、制度上の問題の所在を抽出しておく。
事後学習/Reviewing 事前学習と授業内容を振り返り、自分の研究課題に応用すべき点があるか再検討する。
11
授業計画/Class 制度研究(2)制度研究における制度の制定経緯・背景を含めた歴史的・沿革的研究の意義、解釈論と立法論・政策論について概説する。
事前学習/Preparation 自分の仮説を構築・検証するために、どのような理論的アプローチを試みているのか、まとめておく。
事後学習/Reviewing 事前学習と授業内容を振り返り、自分の研究課題に応用すべき点があるか再検討する。
12
授業計画/Class 制度研究(3)制度研究における海外との比較研究の意義とその手法について概説する。
事前学習/Preparation 自分の研究課題において、海外との比較研究の必要性・有用性について考えておく。
事後学習/Reviewing 事前学習と授業内容を振り返り、自分の研究課題に応用すべき点があるか再検討する。
13
授業計画/Class 事例研究(1)事例研究を行う場合に、研究目的に合わせた分析や解釈を行うようなバイアスが生じることを考え、多数の事例を繋げて連続性や方向性を安易に求めないような研究について説明する。
事前学習/Preparation 事前指定資料の学習。
事後学習/Reviewing 自分の研究での事例研究上の課題の考察。
14
授業計画/Class 事例研究(2)事例研究において、事例を解釈する際の法令や基準について、事例の発生時点の法令等についての理解が不十分であると、誤った解釈をしてしまうことについて説明する。
事前学習/Preparation 事前指定資料の学習
事後学習/Reviewing 自分の研究での事例研究上の課題の考察
15
授業計画/Class 事例研究(3)事例研究において、事例固有の背景や状況も考慮して多角的な考察を要することについて説明する。
事前学習/Preparation 事前指定資料の学習。
事後学習/Reviewing 自分の研究での事例研究上の課題の考察。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes講義形式による。ただし、講義回によっては、一部実習を行う場合もある。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 100% 成績評価は、各講義担当者ごとに、その講義の方法によって異なります。各講義担当者による成績評価を統合して全体の成績評価とします。●ただし、単位取得には、講義回数の2/3以上の出席が必須です。
メッセージ/Message
上記達成目標に記載した通り、自らの研究手法については、改めて基本的な知識を再学習して、研究手法の精緻化を図って下さい。また、今後、学会等で他の研究者の研究報告に接するときのために、自らの研究手法以外についても、最低限の知識を獲得して下さい。そして何より、高度な倫理観に裏付けられた研究者であるために、本講義を通じて、研究者倫理を身につけてください。