講義内容詳細:地域福祉論

戻る
年度/Academic Year 2025
授業科目名/Course Title (Japanese) 地域福祉論
英文科目名/Course Title (English) Welfare in Local Community
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 横堀 昌子
英文氏名/Instructor (English) YOKOBORI Masako

講義概要/Course description
少子高齢化、核家族化、単身化が進む現代、多様な生きづらさがあり、無縁社会・社会的孤立の問題、地域での連帯力・連携力の低下が指摘されている。だからこそ地域共生社会の創造のためにどのようなコミュニティワークが必要かを考える、社会福祉・地域福祉の領域に招待する科目である。子どもから高齢者まで、すべてのいのちの保持と育ち、人間らしい暮らしのために必要な福祉の理念、福祉活動の成り立ちや展開事例を通して、福祉実践の意義と可能性を考える。ボランタリーな活動から福祉施設・専門的な支援サービスに至るまで、福祉はどのように人を支えてきたのか。地域社会をひとつの生活圏と考えて地域住民の課題を住民主体でどのように改善・解決してきたのか、課題は何か。地域の社会資源の活用や開発の発想も学び、福祉コミュニティ形成の為に自らもまたどのように貢献し得るのか考察する。
達成目標/Course objectives
地域生活と人間の生活との結びつきを再発見する。「権利の側」に立ち、当事者主体で生活課題の改善に取り組む社会福祉の理念(思想)、しくみ(体系)、働き(機能・役割)を知る。福祉ニーズをもつ人への対応は、基本的に地域社会を基盤として公的機関・民間機関・地域住民の連携・協働によって展開されている。そのことの重要性と価値を知る。福祉コミュニティを育むために必要な問題解決アプローチや人と人とがかかわる実践の奥深さにふれ、当事者性・共同性を重視した取り組みの意義を考える。それらを通し、コミュニティワークの可能性を、我が身に引き寄せ、やわらかく、クリエイティブに考察できるようになることを目標とする。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
関連科目として、コミュニティ人間科学部専門科目として、「子ども家庭福祉論」「子どもの貧困と社会的ケア」を開講している(3年次以降、履修可)。発展的に履修されるとよい)。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 社会福祉・地域福祉への招待~授業オリエンテーション(第1回は「オンライン授業(オンデマンド型)」での実施)
2
授業計画/Class 私たちの生活課題とコミュニティ~「福祉」はどこにあるか?(福祉とは・ソーシャルワークとは)
3
授業計画/Class 地域に生きる人々~家族・市民とかかわる福祉の取り組み(社会福祉協議会とコミュニティワーク)
4
授業計画/Class 地域に生きる人々~「ゴミ屋敷」は誰が片付ける?(市民と協働する社会福祉実践)

5
授業計画/Class 福祉の思想と取り組み~「生きる権利」はどう保障する?(生存権と生活困窮者支援)
6
授業計画/Class 福祉の思想と働き~「人間らしさ」とは何か?(社会福祉が目指す人権保障と暮らし)
7
授業計画/Class 「私」を支えてきた人びと~地域とのかかわりとソーシャルサポートネットワーク
8
授業計画/Class 福祉の先駆者たちとその働き~子ども・大人・家族への福祉サービスの歴史的展開と広がり
9
授業計画/Class ボランティアは誰のため?何のため?~地域福祉の担い手としてのボランティアとボランタリズム
10
授業計画/Class 「障がい」は「障害」か?~一人ひとりを活かすソーシャル・インクルージョンの思想と教育・保育・福祉
11
授業計画/Class 地域での包括的支援と社会資源の活用・開発~公的機関・民間機関・NPO法人・社会的企業・人材をめぐって
12
授業計画/Class 誰が人といのち・家族・街を守るのか?~災害と社会福祉との接点からの問いかけ、諸課題の考察
13
授業計画/Class あなたの「居場所」はどこにある?~地域における「居場所」「他者とのつながり(”home”・”homeless”)
14
授業計画/Class 地域に生きる・多様性を生きる~社会的排除から社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)へ
15
授業計画/Class まとめ~私たちと地域社会のこれから、福祉コミュニティづくりに向けて
 
事前学習/Preparation 前回授業の資料および新たに示された資料を読んだり調べたりし、授業の準備をする。課題があれば取り組む。
事後学習/Reviewing 授業で扱われた内容をふり返り、資料を読み、考察を深める。課題があれば取り組む。授業で扱われたことについて関心をもち、調べたり、関連する文献を読んだり、報道にふれたりして理解を深める。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes・授業は講義中心で進めるが、演習やディスカッション、発表等も適宜実施する。提出課題がある。
・出席および授業後の感想コメントの提出をもって、その回の出席とみなすことを原則とする。
・受講生の考察を授業に活かすため、意欲をもって授業後の感想・考察を書いていただきたい。

・この授業は、第一週を除き、対面授業で行う予定である。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 レポート Report 40% 最終課題としての総まとめのレポートを評価する。
2 平常点 In-class Points 50% 各回授業へのリアクション(感想・考察コメント)、提出課題への取り組み等を反映する。
3 その他 Others 10% 授業への参加状況、授業への貢献の様子を加味する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
必要に応じ、適宜、可能なかたちで行う。
教科書/Textbooks
 コメント
Comments
1 固定のテキストは使用しないが、参考文献・資料を読んでもらうことは予定している。
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1 授業内で扱うトピックスに関連させながら参考文献や資料を示す。
授業関連情報/Class-related information
 件名/Title内容/Contents備考/Memo
2 教員プロフィール https://raweb1.jm.aoyama.ac.jp/aguhp/KgApp?kyoinId=ymidgbydggy
メッセージ/Message
授業前に、あらかじめ提示された資料を読んでから参加する。復習の意味でも、それらを読みこみ理解を深める。示された提出課題やレポート等に取り組む。授業内で提示する参考文献・資料も、自ら読む努力をする。自分の暮らしの身近にどのような福祉の働きや課題があるのか、新聞報道などに関心をもち、調べるなど自分の生活と関連づけて学ぶ。なお、授業内に演習を行うことがあるため、着席のし方を含めて受講生に協力を願うことがある。適宜対応していただきたい。
その他/Others
【担当教員の実務経験】児童養護施設や地域を基盤としたグループホーム等での生活実践、里親養育支援、専門職のスーパーバイザー、厚生労働省・こども家庭庁や自治体の各種委員等を経験してきた福祉専門職であり研究者である。これらから得た福祉の原理(考え方)や多世代の福祉サービス利用者の事例、実践事例を提供する。

・学生の意見・要望を受けとめ授業を進めるため、シラバスの順を調整したり、内容を加えたりする場合がある。
・演習やその発表、シェアリング等を取り入れて進める。積極的な参加を期待する。
・毎回出席をとる。出席が授業回数の3分の2以上に達している学生のみ、単位付与の対象とする。
・出席および授業後の感想コメントの提出をもって、その回の出席とみなすことを原則とする。
・履修者は授業マナーを守る。授業参加態度について注意しても継続する場合、退室を求めることがある。
・履修者は提出物の期限を守る(正当な理由と事前に理由を添えて相談のない提出物の遅れは、原則受理しない)。
・提示する資料(配布プリントにあたる資料)は次の授業でも使用することがあるため、履修者は次の回にも一式手元に準備する。
キーワード/Keywords
実務経験     地域     福祉コミュニティ     ソーシャルワーク     生活課題     地域包括支援     生活困窮者支援     災害と福祉     人権・権利     住民・当事者     子ども・大人・家族     ボランタリズム     居場所     社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)     共生社会     QOL