講義内容詳細:演習ⅠA

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年度/Academic Year 2018
授業科目名/Course Title (Japanese) 演習ⅠA
英文科目名/Course Title (English) Seminar IA
学期/Semester 前期 単位/Credits 4
教員名/Instructor (Japanese) 岩井 千明
英文氏名/Instructor (English) IWAI, Chiaki

講義概要/Course description
 企業の将来の持続的な発展を目途としたビジネスモデル、組織、マーケティング、戦略の調査・提案を通じて、学生が自分で問題点を発見し解決案を検討し第三者に伝え新たな価値を創造できるような能力の開発を行いたい。学生が自主的にテーマを設定することが前提であるが、具体的には新たなビジネスモデルの提案、ロールプレイやビジネスゲームを通じて自己表現、プロジェクトを通じてリーダーシップ・チームワーク・プロジェクト管理を実行し、その難しさを体感する。

達成目標/Course objectives
アウトプットとして調査・結果の論文作成ならびにプレゼンテーション能力の向上をはかる。挑戦しないで失敗もしないより、何かを試みて失敗する行動の方を評価する。
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
欠席・遅刻の場合は必ず事前に連絡すること。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 開幕は全ての始まりです。ゼミの舞台の幕を開けることにより、人に考えさせ創造力を刺激する。
事前学習/Preparation メンバーが心を開いて以前なら考えもしなかったような可能性を探索する。
事後学習/Reviewing 開いたものは必ず閉じる必要がある。
2
授業計画/Class 発火 知識労働において発火を促すテクニックは創造力を燃え立たせる火花であり、冒険を始める合図となる。
事前学習/Preparation メンバーの創造力に発火を促す「問いかけ」を考える。
事後学習/Reviewing 「問いかけ」でもメンバーが発火しなかった場合、その理由を考える。
3
授業計画/Class 道具。情報を集め、分類、整理を始めるとその量に圧倒される場合がある。思考を助ける道具について学ぶ。
事前学習/Preparation 情報を集める。
事後学習/Reviewing 紙や付箋、情報カードについてその利用法を再考する。
4
授業計画/Class 結節点作り。 結節点は、大きなシステムの部分を構成するもののこと。結節点を作る方法の一つは、アイデアを一つ一つ付箋に書いていく貼り出し法である。
事前学習/Preparation 課題に従って複数のアイデアを付箋に書いて持ってくる。
事後学習/Reviewing 他者のアイデアを思い出してみる。
5
授業計画/Class 意味空間。意味空間とはチェスや将棋の升目のようなものである。アイデアを無秩序に並べるのではなく意味空間上に配置することによって世界を形成する。
事前学習/Preparation イメージを言葉で表現してみる。
事後学習/Reviewing 意味空間で共有された世界について短いセンテンスでまとめる。
6
授業計画/Class 再構成。一旦作られた世界を敢えて無作為にバラバラにして、再構成を試みる。アイデアの群れが新たな意味空間に配置されることによって新しい世界を構成する。
事前学習/Preparation 情報の道具であるカードを分類し直せる可能性を探る。
事後学習/Reviewing 別の再構築パターンを考える。
7
授業計画/Class 即興、インプロビゼーション。新たなメンバーと組んだり、場所を変えた状態で、自分の身体を用いてロールプレイングを行う。プレイヤーは椅子やコピー用紙など手近なものを使って仮の世界をスケッチしその世界で様々なシナリオを演じる。
事前学習/Preparation 普段とは異なる自分を考える。
事後学習/Reviewing 即興をビデオ録画し自身の姿、メンバーの役割などについてレビューする。
8
授業計画/Class 選択。全てのアイデアや創造を実行することはできない。今まで作りだしてきたプランについて実行を前提に選択を行う必要がある。
事前学習/Preparation 自分について本当に必要なものは何かを考える。
事後学習/Reviewing 別の選択を行ってみる。
9
授業計画/Class 新たなことに挑戦する。新たなことに挑戦することに慣れなければ、創造や発見は生まれない。
事前学習/Preparation 自分らしくないものを考える。
事後学習/Reviewing 他人の魅力的なアイデアを思い出してみる。
10
授業計画/Class 30分程度で終了する「会議」を目的、成果、出席者、手順、落とし穴、準備、実際的な問題を検討した上で実行する。
事前学習/Preparation 会議のアジェンダ、を目的、成果、出席者、手順、落とし穴、準備、実際的な問題を検討した上で作成する。
事後学習/Reviewing 会議で得られた成果について議事録を作成する。
11
授業計画/Class アイデアを投資家に売り込むロールプレイングを行う。
事前学習/Preparation 「投資家」グループと「起業家」グループにチーミングを自主的に行う。
事後学習/Reviewing 投資家に採用されなかった場合の理由を調査し、再提案を行う。
12
授業計画/Class 商品のデザインを擬人化により行う。
事前学習/Preparation 最低一つの商品アイデアを考えた上で授業に参加する。
事後学習/Reviewing 他の使い方を考えてみる。
13
授業計画/Class SWOT分析。ある商品やサービスの強み・弱み・機会・脅威を分析する。
事前学習/Preparation 事前にそれぞれの項目について調査した上で参加する。
事後学習/Reviewing 他者のSWOT分析で使えそうなものを利用してみる。
14
授業計画/Class 未来の剪定。特定のテーマの未来についてアイデアを出し合う。
事前学習/Preparation 未来について何が起こりそうか考えておく。
事後学習/Reviewing 起こりそうもないことが起こった場合どうすればよいか考えてみる。
15
授業計画/Class 一旦閉幕。今期の活動を個人・グループベースで振り返る。
事前学習/Preparation 事前に発表資料を作成し、練習した上でプレゼンテーションを行う。
事後学習/Reviewing その後の発表の場を探してみる。
授業方法/Method of instruction
成績評価方法/Evaluation
1 100% 毎回最低1回は全員に対して発表、質問、発言を行い、ゼミの活性化に貢献したか。を平常点とする。
また、授業時間外の活動や発表(含むネット上での情報提供)も評価する。
新たな価値を創造し、社会に貢献するというアウトプット、グループワークにおける貢献度合いで最終成績を評価する。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
出版年
Published year
1 髙橋昌一郎 感性の限界 講談社現代新書 2012
参考書/Reference books
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1 『これからの世界をつくる仲間たちへ』落合陽一 小学館 (2016)
『残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する』エリック・バーカー 飛鳥新社 (2017/10/25)
メッセージ/Message
ここに描いた予定はあくまで予定であり、常に現状を見ながら変更・改善を行う。