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授業計画/Class |
「イントロダクション」 講師の自己紹介、授業計画を説明。あわせて、旧石器考古学を学ぶ意義は何か、考えてみます。 【初回のみ、オンライン授業(オンデマンド型)で実施】 |
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授業計画/Class |
「ヒトの進化とホモ・サピエンスの登場」 ヒトの歴史は約700万年前ごろに始まるとされています。これまでに現れた人類は数えようによっては十数種にも及ぶともいわれます。この回は人類進化史を概観し、私たちホモ・サピエンスの出現について解説します。
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授業計画/Class |
「アウト・オブ・アフリカ」 アフリカで誕生した私たちホモ・サピエンスはいつ出アフリカするのでしょうか。またそれにはどのような動機・要因が関わっていたのでしょうか。答えはまだ得られていませんが、最近立てられているいくつかの興味深い仮説を吟味し、私たちの祖先がアフリカを旅立った背景を探ります。
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授業計画/Class |
「ホモ・サピエンスとアジアの古人類」 アフリカで誕生したサピエンスは大きく二つのルートを辿ってユーラシアを横断します。そのさいに、先住集団と接触しつつ、拡散してきたことがわかってきました。ここではデニソワ人と呼ばれる謎の人類集団との関わりを最近の知見にもとづいて解説します。
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授業計画/Class |
「サピエンス、日本列島へ(1): 日本人はどこから来たのか?」 日本列島にはじめて人類文化が現れるのはいつか。現状では約40,000年前を遡らないという見解が主流です。この回では琉球諸島の更新世人類文化についてまず考えてみます。この地域では、近年、興味深いプロジェクト研究が行なわれ、いくつかのユニークな成果が得られています。その一端を紹介します。
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授業計画/Class |
「サピエンス、日本列島へ(2): 石器はヒトを語れるか?」 現在、日本列島においてもっとも年代的に古い年代測定値をもつ石器文化は古本州島に現れます。年代はおおむね40,000年前以降のことです。この時期にはいくつかの由来の異なる石器群(道具箱)が残されます。いくつか異なる石器をもった人びとの行動に注目して、日本の旧石器文化の始まりを解説します。 |
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授業計画/Class |
「寒冷期の資源利用(1): 狩りをする旧石器人」 30,000年前から20,000年前は、LGM(最終氷期最寒冷期)という時期にあたり、現在よりも平均気温で10℃以上も寒かった環境だったと推定されています。このなかで日本列島に住んだ人びとは自然環境から生活資源を多く見出して、地域的な特徴をもった活動を展開します。この回では旧石器人の狩猟活動について具体的な証拠をもとに解説します。 |
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授業計画/Class |
「寒冷期の資源利用(2): 旧石器人のテリトリー」 30,000年前から20,000年前は、LGMと略される最終氷期最寒冷期という時期にあたり、現在よりも平均気温で10℃以上も寒かった環境だったと推定されています。このなかで日本列島に住んだ人びとは自然環境から生活資源を多く見出して、地域的な特徴をもった活動を展開します。この回では、石材利用と住まい方という観点から人びとの資源開発行動を見ていきます。 |
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授業計画/Class |
「細石刃狩猟民の登場」 30,000年前以降の寒冷期、アジアの大陸部でカミソリの刃のような細くて小さい、「細石刃」(さいせきじん)と呼ばれる石器をもつ石器群が出現します。この石器群は次第に東へと展開し、日本列島でははじめに古北海道島に現れます。この回では、細石刃技術とはどんなものかを解説し、なぜこの石器群が日本列島に拡散してきたのか、その理由を考えてみたいと思います。 |
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授業計画/Class |
「神子柴遺跡が語ること」 旧石器時代終末になると大型の石槍が作られるようになります。このなかで、長野県にある神子柴遺跡の石器群はその特異な出土状態から、遺跡の性格についての議論が繰り返し行なわれてきました。近年、神子柴遺跡の調査報告書が刊行されて、遺跡や石器群の詳しい内容が把握されつつあります。この回では神子柴遺跡をとりあげて、旧石器時代終末期の人びとの石器行動の特質を探ってみたい。
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授業計画/Class |
「旧石器時代の人口」 これまでみてきた日本列島の旧石器時代。いったいどれだけの人々によってその文化は支えられてきたのでしょうか。人口と文化の進化・発達には一定の関係があることが指摘されています。ここでは考古学的な証拠をもとに人口を復元し、文化の変化と人口の関係を調べてみます。 |
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授業計画/Class |
「縄文時代の幕開け(1): 古北海道島の様相」 北海道島の縄文化の様相は、近年、いくつかの注目される報告や論文によって、古本州島とは異なるものであることがわかってきました。また、近隣の沿海州や中国北部の状況も新たな発見があり、その考古文化との異同を調べることも興味深いテーマとなっています。古北海道島ではどのように縄文文化が幕開けていくのか、最新の知見を紹介します。
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「縄文文化の幕開け(2): 古本州島の様相」 古本州島は世界でも早い段階で土器が出現します。従来は土器の出現をもって縄文文化の開始とされてきましたが、土器の出現だけで旧石器と縄文を区分できるほど古本州島の考古文化の様相が単純なものではありません。この回では、世界的にもたいへん注目される、古本州島の土器出現の状況と考古文化の性格を解説します。
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授業計画/Class |
「旧世界における新石器化の様相」 縄文時代が日本列島で始まるころ、旧世界の西側では農耕をはじめとして「自然の人工化」という大きな試みがスタートします。最後の授業では、旧世界の東西の「新石器化」に向けた新たな行動のいくつを比較して、広く人類史という枠組みで縄文文化開始期の特徴を整理したいと思います。 |
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授業計画/Class |
「先史時代の心の変化」 この回では旧石器時代と縄文時代の装身具や墓というシンボリックな遺物・遺構に注目してみます。人はいつから墓を作り、死者への慈しみ悲しみを表現するようになるのでしょうか。なぜヒトはアクセサリーを身につけたり、お洒落を着飾ったりするのか。旧石器時代と縄文時代で象徴・認知行動の変化はあったのか、そんなことを考えてみます。
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事前学習/Preparation |
授業内容と関連しそうな内容を下記の参考書の各章から探して読んでみること。 |
事後学習/Reviewing |
毎回配布するハンドアウトを見直し、授業内容の定着化をはかること。 |
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