講義内容詳細:日本・東洋の文芸と美術B

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年度/Academic Year 2023
授業科目名/Course Title (Japanese) 日本・東洋の文芸と美術B
英文科目名/Course Title (English) Fine Arts and Literature in the East B
学期/Semester 前期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 津田 徹英
英文氏名/Instructor (English) TSUDA Tetsuei

講義概要/Course description
この講義で大江通親が嘉承元年(1106)秋、大和の七大寺(実際は八大寺)を訪れたとき、実際に目にした建築と仏像について、その感想を交えて記録に留めた手記『七大寺日記』を読み進めつつ、今日現存する関連の作例を眺めてゆきたいと思います。『七大寺日記』は京都・東寺観智院金剛蔵聖教に伝来し、現在、奈良国立博物館に所蔵されている。その奥書から建長五年(1255)に書写されたことが知られる。講義ではこの『七大寺日記』を原本(写真版)で読み進めることにしたい。近年、史料の読解力低下が危惧されることをかんがみて、この講義を通じて日本漢文の習熟にも努めたい。
達成目標/Course objectives
現存の造形作品と、12世紀に大江通親が見た仏像・建築を紐づけながら、大江通親は何に感銘をうけたかを探りつつ、1)史料を活字ではなく原本で読む訓練と、2)原本そのものに慣れることをめざしたい。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
特になし。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 『七大寺日記』について。あわせて、この講義の進め方についてガイダンスを行う(この回のみ【オンライン授業「オンデマンド型」】で行います。アクセスのためのURLについてはCourse Powerにおいて確認してください)。
2
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(1)ー東大寺(その1)ー(第2回目以降は原則、【対面授業(対面型)】となります)
3
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(2)ー東大寺(その2)ー
4
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(3)ー興福寺(その1)ー
5
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(4)ー興福寺(その2)ー
6
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(5)ー興福寺(その3)ー
7
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(6)ー元興寺(飛鳥寺)ー
8
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(7)ー大安寺ー
9
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(8)ー西大寺ー
10
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(9)ー唐招提寺ー
11
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(10)ー薬師寺ー
12
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(11)ー法隆寺(その1)
13
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(11)ー法隆寺(その1)ー
14
授業計画/Class 『七大寺日記』を読み解く(12)ー法隆寺(その2)
15
授業計画/Class 『七大寺日記』まとめ
 
事前学習/Preparation この授業で取り上げる南都寺院が、どこに所在するのか、事前に知っておくことが望ましい。
事後学習/Reviewing 取り上げた仏像・建築類は今日でも日本美術史上の有名な作品が専らです。授業で取り上げた作品の何が研究上の問題になっていたかを、事後学習で振り返ってみることが望ましい。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes講義は第1回はオンライン授業(「オンデマンド型」、アクセスのためのURLについてはCourse Powerにおいて確認してください)、第2回以降は原則、【対面授業(通常型)】で行います。講義は毎回、パワーポイントを用いつつ、『七大寺日記』に言及のある仏像・建築、さらには関連画像を提示しながら講義を進めたいと思います。あわせて講義内容に関連する資料を毎回配布する予定です。
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 60% 「期末試験」(前期1回)
2 平常点 In-class Points 40% ガイダンスを除く全14回の講義中(時間内)において、講義の終わりに、講義を行った日本漢文(原文)の一部を提示するので、それに帰り点、一・二点等を付して習熟度の確認を行うとともに、あわせて、講義内容を踏まえた課題を呈示するので、その場で小レポートを作成し、時間内の提出を求める。合計14回の小レポートの評点をもって平常点に充てることとしたい。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
毎回の小レポート提出時に疑問・感想等をあわせて書いてもらい、翌週の授業の最初にそのフィードバックに努めたい。
教科書/Textbooks
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
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出版年
Published year
ISBN価格
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1 藤田経世編 校刊美術史料 中央公論美術出版 1972.3 480550031X 12000円 本書所載の『七大寺日記』の底本をテキストとする。ただし、各回のテキストは、講義の都度用意する。
参考書/Reference books
 著者名
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タイトル
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1 苅米一志著 日本史を学ぶための古文書・古記録訓読法 吉川弘文館 2015.3 9784642082730 1700円+税 手許にあると何かと役にたちます。 蔵書情報 / Library information
メッセージ/Message
この講義では、作品を単なる鑑賞の対象から比較芸術の研究対象へと引き上げてゆくためのステップ・アップを目指すものである。様々な研究手法のうち、その作品がどのように理解されて語られてきたか、その一端を『七大寺日記』の中に眺めてみたい。あわせて、その理解の前提となる日本漢文の解読に習熟することをめざしたい。
キーワード/Keywords
宗教造形、七大寺日記、日本漢文、