講義概要/Course description
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マスメディアと社会との関係がもっとも先鋭的に問われる「戦争」という現象を取り上げます。2001年9月の同時多発テロ事件から、2003年春のイラク戦争開戦までの時期、新聞社のワシントン特派員として、戦争に突入する時期の米国政治と社会をカバーしました。戦争とメディアの関係について考えさせる多くの事件がありました。政府が戦争を選択するとき、メディアはどんな役割を果たせるのでしょうか。メディアは戦争を食い止めることができるのでしょうか。特派員の仕事を通して、こうした根底的な問題を考えました。その体験が、この授業の問題意識につながっています。授業では、主にアメリカと日本の事例を取り上げます。戦争と平和という究極のテーマを通して、社会におけるメディアの役割、限界、そして可能性を考えます。トランプ前大統領の登場によるアメリカの指導力の低下、東アジアの安全保障環境の変化など、世界は大きく変化しました。そこにロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとハマスの対立再燃といった新たな危機が加わり、第2次世界大戦後にアメリカ主導でつくられた国際秩序の崩壊が加速しています。戦争と平和の問題を再びリアルに考えねばならない時代になりました。
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達成目標/Course objectives
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報道が社会において果たす割を理解する。報道と民主主義との関係について、自分なりの見方を持てるようにする
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
オリエンテーション/授業の進め方 (オンライン(オンデマンド型)授業での実施) |
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授業計画/Class |
東西ドイツ問題とキューバ危機 |
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8
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授業計画/Class |
ベトナム戦争へのアメリカの介入 |
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9
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10
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授業計画/Class |
米社会の混乱とベトナム戦争終結 |
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授業計画/Class |
日本の戦争とメディア/岐路としての満州事変 |
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授業計画/Class |
戦後日本のメディア/占領と東京裁判 |
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14
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事前学習/Preparation |
Course Navi上に各回の予習のポイントを示します。 |
事後学習/Reviewing |
Course Navi上に各回の授業を復習するポイントを示します。 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes対面授業をベースに資料配布など、Course Powerも活用する。
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活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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試験 Exam
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100%
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授業内容を把握しているかどうか、およびジャーナリズムと戦争の関係について自分なりに考えられるかをみます。
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教科書/Textbooks
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参考書/Reference books
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| コメント Comments | |
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その都度、講義の中で伝えます
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メッセージ/Message
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戦争の実態を理解するため毎回、短いドキュメンタリー動画を見ます。一部にすこしショッキングな映像も含まれますが、いずれもテレビなどで放映されたものですし、あらかじめ内容について説明・注意をします。
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その他/Others
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30年以上にわたる政治・外交ジャーナリストとしての経験を生かして、自分が扱ったケースについても説明します。
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キーワード/Keywords
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実務経験
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