講義概要/Course description
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アフリカ大陸は、現在大きな変貌を遂げている地域である。急速な人口増加や経済成長といった要因とも連動する形で、今後国際的にも大きな課題を提起する地域として位置づけられる。。日本も、アフリカ大陸への関心を強めており、2016年8月末には、第6回アフリカ開発会議(TICADVI)が初めてアフリカ大陸(ケニアの首都ナイロビ)で開催され、2019年8月末には横浜で第7回アフリカ開発会議(TICADVII)が開催され、2022年夏にはチュニジアで第8回アフリカ開発会議((TICADVIII))が開催された。しかし、現下のウクライナ危機やパレスチナをめぐる問題の影響はアフリカ大陸にも及んでいる。 そこでこの授業ではアフリカという地域を通して、改めて現代における国際社会と再編の過程にある国際秩序を再考する機会を設ける。対面授業で実施し、オンライン授業時にはできなかったアフリカに関するドキュメンタリー番組を数回鑑賞し、受講生がアフリカの直面する課題を主体的に検討することを通じて、アフリカに関する問題意識を涵養する機会を設ける予定である(鑑賞する映像資料は暫定的なもので、適宜更新の上周知する)。何らかの理由で映像資料を上映する回に授業に出席できない場合などに関しては、コロナ禍での実施方式を踏襲し、代替定文献(教科書の任意の章を予定)を購読し、感想レポートの作成を行う形とする。
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達成目標/Course objectives
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受講生がアフリカの直面する課題を主体的に検討することを通じて、アフリカに関する問題意識を涵養することをねらいとする。
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
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学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
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履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
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特になし
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授業計画/Lecture plan
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1
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授業計画/Class |
授業概要説明と歴史の中のアフリカに関する講義 |
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2
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3
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授業計画/Class |
ビデオ鑑賞1(大英帝国の終焉)レポート提出 |
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4
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授業計画/Class |
講義アフリカにおける国家と政治1
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5
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授業計画/Class |
講義アフリカにおける国家と政治2 |
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6
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授業計画/Class |
ビデオ鑑賞2(アフリカ政治の現在)と感想レポート提出 |
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7
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授業計画/Class |
講義アフリカに対する経済管理と援助の潮流 |
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8
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授業計画/Class |
ビデオ鑑賞3(アフリカの社会実験)と感想レポート提出 |
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9
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授業計画/Class |
講義アフリカにおける紛争とその変容1 |
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10
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授業計画/Class |
講義アフリカにおける紛争とその変容2 |
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11
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授業計画/Class |
ビデオ鑑賞4(アフリカの紛争後)と感想レポート提出 |
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12
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授業計画/Class |
講義アフリカをめぐる国際関係1 |
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13
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授業計画/Class |
講義アフリカをめぐる国際関係2 |
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14
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授業計画/Class |
ビデオ鑑賞5(国連PKOの課題)と感想レポート提出 |
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15
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授業計画/Class |
ビデオ鑑賞6(文化財返還問題をめぐる世界)と感想レポート提出 |
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事前学習/Preparation |
基本文献の事前購読を推奨する。 |
事後学習/Reviewing |
授業の振り返りを進める。 |
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授業方法/Method of instruction
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区分/Type of Class |
対面授業 / Classes in-person
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実施形態/Class Method |
通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes本授業は対面授業で実施する。 基本的に本科目ではアフリカに関するドキュメンタリー番組を鑑賞し、ビデオ鑑賞の際にはその都度受講者に感想レポートの提出を求める。また、ビデオを見る上で必要な情報や視角に関しては講義を通じて提供し、立体的にアフリカと国際社会の関係を考える場を提供したい。授業に関する配布物は、Course Powerで提供するほか、レポートの提出もCourse Power上で行うようにする。提出に関しては期限などを設ける。ビデオ鑑賞の回にやむを得ず欠席する場合は、教科書の任意の1章の感想の提出で代替できるものとする。
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活用される授業方法/Teaching methods used |
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成績評価方法/Evaluation
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1 |
平常点 In-class Points
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50%
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映像資料の鑑賞レポート、あるいは指定文献の感想レポートの提出を平常点として評価する。
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2 |
試験 Exam
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50%
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法/Feedback methods for assignments (exams, reports, etc.)
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感想レポートについては、出席点(平常点)として参入することを主な目的とするので、全体についてのコメントは授業内に行う予定であるが、細かなフィードバックを予定していない。
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教科書/Textbooks
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| 著者名 Author | タイトル Title | 出版社 Publisher | 出版年 Published year | コメント Comments |
1 |
遠藤貢・阪本拓人編
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ようこそアフリカ世界へ
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昭和堂
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2022年
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本書を基本的なテキストとする。また、何らかの理由で映像資料の鑑賞ができなかった場合、1回のレポートにつき1章分を読んでレポートを作成し期日までに提出すること。
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2 |
遠藤貢
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「アフリカにおける『民主化』経験と政治体制評価の新課題」日本比較政治学会『現代民主主義の再検討』(年報第14号)
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ミネルヴァ書房
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2012年
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https://www.jstage.jst.go.jp/article/hikakuseiji/14/0/14_1/_article/-char/ja/からDL可
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3 |
峯陽一
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『現代アフリカと開発経済学』第3章
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日本評論社
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1999年
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4 |
高橋基樹
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「アフリカに対する開発援助の変遷」北川勝彦・高橋基樹編『現代アフリカ経済論』
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ミネルヴァ書房
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2014年
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5 |
武内進一
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「アフリカの紛争:その今日的特質について」武内進一編『現代アフリカの紛争』
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アジア経済研究所
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2000年
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アジア経済研究所のHPよりDL可
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6 |
武内進一
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「アフリカの紛争と国際社会」武内進一編『戦争と平和の間:紛争勃発後のアフリカと国際社会』
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アジア経済研究所
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2008年
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アジア経済研究所のHPよりDL可
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7 |
遠藤貢
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「アフリカと国際政治-国家変容とそのフロンティア-」国分・酒井・遠藤編『日本の国際政治3 地域からみた国際政治』
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有斐閣
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2009年
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参考書/Reference books
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キーワード/Keywords
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アフリカ
国際関係
政治
政治経済
紛争
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