講義内容詳細:文化基礎演習B

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年度/Academic Year 2024
授業科目名/Course Title (Japanese) 文化基礎演習B
英文科目名/Course Title (English) Seminar - Basic B
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) KUSHELL, Michael
英文氏名/Instructor (English) KUSHELL, Michael

講義概要/Course description
「音楽文化の研究入門」

音楽という多彩な現象は世界中の人々にとって、ごく日常的な場面から人生の最も大事な瞬間まで、生活を構成する不可欠な要素です。それが例えただの“BGM”に聞こえるとしても、音楽とは実践する個人や集団にとって世界を再創造する力さえ持つ重要な「資源」――コミュニティを作るための、社会運動を引き起こすための、恋人を口説くための、神と繋がるための――に他ならない。しかし同時に、ベートーヴェンをプロパガンダとして愛用したナチスの例から分かるように、音楽には「影の面」もあるだけではなく、同じ音楽でも文脈によって喜びにも暴力にも繋がり得ます。つまり、音楽の「力」をより深く理解するためにも、それを資源としてより良い世界を目指すためにも、音源や楽譜「自体」を分析するよりも、音楽のこうした「両義的」な可能性に耳を傾けつつ、その「社会・文化的な響き」こそ追求するしかありません。本ゼミでは多様な事例を通して、こうした「社会文化的」な観点から音楽を捉え直し、私達も含めた「実践者」にとってそれらがどういった意義を、なぜ持てるのか、また現代を取り巻く社会・文化的課題とどう繋がるのかを探究します。受講生の関心も取り入れた広いジャンルに応用できる音楽文化論を身に付けながら、各自が興味を持つ音楽文化について自らの研究プロジェクトを進めて発表します。
達成目標/Course objectives
今後の学生生活でその関心を深めていくための学力のみならず、変わりゆく社会文化的状況の中で音楽ファンやミュージシャンにとっても必要な批判的思考力と想像力、他者理解と自己理解などの涵養も目指します。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
・ジャンルを問わず音楽に関心を持つこと。(楽器の経験など「専門知識」は全く必要ない) 
・ゼミの中心となるディスカッションに積極的参加すること。(出席と予習はもちろん) 
・次年度に文化演習『音楽文化の現場研究』に進める意欲のある人は特に歓迎します。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 序論・ガイダンス【初回授業のみ:オンライン授業(リアルタイム型)での実施(詳細はコースパワーで伝えます)】
2
授業計画/Class 指定文献・研究課題をめぐるディスカッションと報告
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授業計画/Class 指定文献・研究課題をめぐるディスカッションと報告
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授業計画/Class 指定文献・研究課題をめぐるディスカッションと報告
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授業計画/Class 指定文献・研究課題をめぐるディスカッションと報告
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授業計画/Class 指定文献・研究課題をめぐるディスカッションと報告
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授業計画/Class 指定文献・研究課題をめぐるディスカッションと報告
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授業計画/Class 指定文献・研究課題をめぐるディスカッションと報告
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授業計画/Class 指定文献・研究課題をめぐるディスカッションと報告
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授業計画/Class 指定文献・研究課題をめぐるディスカッションと報告
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授業計画/Class 指定文献・研究課題をめぐるディスカッションと報告
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授業計画/Class 指定文献・研究課題をめぐるディスカッションと報告
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授業計画/Class 期末報告
14
授業計画/Class 期末報告
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授業計画/Class 期末報告・総括
 
事前学習/Preparation ほぼ毎回授業に指定文献または研究課題をめぐるディスカッションが中心となりますが、それに向けて、指定文献がある場合はその議論とともに自分の関心点・疑問点・不明点などを整理しておき、また研究課題が指示された場合はそれに取り組むこと。事前に決まったディスカッション・リーダーとなる学生は資料などを準備すること。(各回のテーマや課題とともに、この段取りについて初回のガイダンスでより詳しくお知らせします。)
事後学習/Reviewing 授業内容を自分の研究プロジェクトとどう繋げていけるかについて反省し、またさらに探求したい関心点、解決したい疑問点・不明点などがあれば、次回の授業でそれらを追求できるように、コースパワーで設置される「授業後のアンケート」で書いておくこと。
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 平常点 In-class Points 70%
2 レポート Report 30%
参考書/Reference books
 コメント
Comments
 
1 授業時に適宜指示していきます。
メッセージ/Message
上記の内容はあくまでも予定であって、受講生の興味関心や進み具合、コロナ禍の状況などに合わせて調整していくつもりです。