講義内容詳細:代数学Ⅰ

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年度/Academic Year 2024
授業科目名/Course Title (Japanese) 代数学Ⅰ
英文科目名/Course Title (English) Algebra Ⅰ
学期/Semester 後期 単位/Credits 2
教員名/Instructor (Japanese) 増田 哲
英文氏名/Instructor (English) MASUDA Tetsu

講義概要/Course description
群とは、図形や空間、あるいは方程式の変換として現れる代数系のことである。数学や物理学においては、様々な法則・現象の対称性を記述する基本的言語として群が用いられている。 この講義では、群についての基本事項を解説し、いろいろな群の例に接することで理解を深める。 おもに有限個の要素からなる群(有限群)の基本的性質を理解し、置換からなる群(対称群)や剰余系などの典型的な例に馴染むことを初期の目標とする。また二つの群の間の関係や、群の作用する空間についても学習し、準同型定理と軌道空間について学ぶことを最終目標とする。
達成目標/Course objectives
群論は、ひろく数学や物理学の対称性を記述する上で基本的な言語である。この講義では、その基本的性質に習熟し、よりよく理解するために、いろいろな群の例に接することを目標とする。二つの群の間の関係を記述する準同型定理、および群の作用による同値関係(対称性)を理解することが最終目標である。
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき、当該科目を履修することで身につく能力 / Abilities to be acquired by completing the course in accordance with the faculty and graduate school diploma policy (graduation certification and degree conferral)
学部・研究科のディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)/ Undergraduate and Graduate Diploma Policy (Graduation Certification and Degree Conferral)
履修条件(事前に履修しておくことが望ましい科目など)/Prerequisite
線形代数 IA, IB, II の内容を仮定する。更に,応用初等代数/代数 I も履修していることが非常に望ましい。
授業計画/Lecture plan
1
授業計画/Class 図形の対称性と群,群の定義と例
オンライン授業(オンデマンド型)として行なう.コースパワーに掲載した指示に従って,資料を参照しながら各自で学習すること.オンデマンド型ではあるが,第2回の授業までに学習しておくこと.
2
授業計画/Class 部分群
3
授業計画/Class 群の生成と巡回群
4
授業計画/Class 対称群:定義と互換
5
授業計画/Class 対称群:巡回置換と符号
6
授業計画/Class 同値類と商集合
7
授業計画/Class 剰余類
8
授業計画/Class 集合の濃度,ラグランジュの定理
9
授業計画/Class 正規部分群と剰余群
10
授業計画/Class 群の準同型
11
授業計画/Class 準同型定理
12
授業計画/Class 群作用の定義と例
13
授業計画/Class 軌道分解
14
授業計画/Class 固定群,共役類
15
授業計画/Class シローの定理
 
事前学習/Preparation 参考書の該当箇所を予習する.
事後学習/Reviewing 講義ノートの振り返り
授業方法/Method of instruction
区分/Type of Class 対面授業 / Classes in-person
実施形態/Class Method 通常型 / regular
補足事項/Supplementary notes対面形式で実施する.但し,第1回のみオンライン授業(オンデマンド型)として行なう.
活用される授業方法/Teaching methods used
成績評価方法/Evaluation
1 試験 Exam 100% 定期試験の成績により評価する。
参考書/Reference books
 著者名
Author
タイトル
Title
出版社
Publisher
 
1 中島匠一 代数と数論の基礎 共立出版